※ 毎朝、5分以内で読める書籍の紹介記事を公開します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
目次
はじめに
世界の人口増加によって、資源問題はふたたび頭をもたげるようになりました。原油、レアメタルをめぐるかけひき、世界の農産物加工食品システム、原材料の生産・輸送・利用による環境への影響が、成長のモデルの現実性に疑問を投げかけています。
資源が制限され、きわめて夫君校に分布している世界では、人間は無限の進歩という幻想のなかでこうした資源状況の悪化を抑制しないがら生きることができるのでしょうか。
問題を理解し、できるなら、行動を起こすための鍵を読者に提供します。
書籍情報
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資源の世界ハンドブック
第1刷 2022年8月5日
訳者 蔵持不三也
発行者 成瀬雅人
発行 (株)原書房
装幀 川島進デザイン室
印刷 (株)ディグ
製本 東京美術紙工協業組合
ISBN978-4-562-07179-1
総ページ数 174p
ベルナデット・メレンヌ=シュマイケル
ベルギーの地理学博士。リエージュ大学名誉教授、地理学部客員教授。
原書房
石炭とウランの未来
Image by Denis Reznik from Pixabay
石炭は石油・天然ガスよりはるかに温室効果ガスを排出するため、「クリーン石炭」として議題の対象になっています。
電力に石炭を主に使う国は中国とインドで、両国は増大する電力需要を満たすため、国内の資源を安価かつ自在に利用できるという特権を享受しています。
石炭の確認埋蔵量が多い国は、アメリカ、ロシア、オーストラリア、中国、インドの5か国です。全体の58%を占めています。
ウランは産業や医療でももちいられるが、限定的な使用です。原子力発電に主に使われることが多く、2000年以降からは安全性の面を考慮して減少を続けています。
しかし、世界のウラン供給における鉱山生産は増えています。カザフスタンで採掘されるウランは世界全体の供給量41%です。
コーヒー、綿花、砂糖、肉
UnsplashのTina Guinaが撮影した写真
コーヒー豆は世界でもっとも価値のある農産物として取引されています。生産は南方の国々で行われ、加工と販売は北の国々で行われている国際的な農産物です。
綿のシェアは1950年以降に、繊維市場で20%程度に低下したものの、依然としてもっとも重要な素材として使用されています。
綿花の栽培には雨季と乾季がある亜熱帯や熱帯地域に適して、中国は綿花の世界生産量の20%以上を占めています。
砂糖は、生産者の増加により余剰的なまでの農産物となりました。世界における砂糖の消費量は、1人あたり年間25kgに達し、新興国でも生活レベルの上昇によって需要が拡大しています。
サトウキビ、ビートはエタノールの原料にもなります。そのため、ブラジルの場合には生産量の55%以上が、国内市場向けの燃料生産に向けられているようです。
世界で肉の取引自体がかなり減少しており、生産量全体の10%にすぎません。一番多いのは鶏肉41%、次に牛肉30%、次に豚肉26%となっています。
感想
サイト管理人
最後まで資源についてのデータを比較できる本になっているのかと思いきや、途中から課題や挑戦といった類の文章になってしまいました。
お肉の貿易がそこまで盛んに行われていないことや、コーヒーの輸出入の工程が複雑だったりと、データだけで見れる内容がかなり多いです。
このような資源のハンドブックと、地政学の本を読めば、より考察が深まるのではないでしょうか。
この他にも、水のハンドブックなどもあり、シリーズ化しているようです。今回は、資源をなんとなく選びました。
下にリンクを貼っておきますので、本書の購入を検討してみて下さい。
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紙
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