書籍『そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」しています。』

※サイト管理人が興味をもった部分を紹介します。

はじめに

 学問の世界には、ビジネス有益な学知が多く眠っています。そんな知識が使われないまま静かにたたずんでいるのです。

 もう少し日本は、経済学の利益を源泉にしようと貪欲になればよいと思います。

書籍情報

タイトル

そのビジネス課題、最新の経済学で

「すでに解決」しています。

仕事の「直感」「場当たり的」「劣化コピー」「根性論」を終わらせる

著者

編著者:今井誠
株式会社エコノミクスデザイン共同創業者・代表取締役

編著者:坂井豊貴
慶應義塾大学経済学部教授、
株式会社エコノミクスデザイン共同創業者・取締役

著者:上野雄史
静岡県立大学経営情報学部教授、
株式会社エコノミクスデザイン・シニアエコノミスト

著者:星野崇宏
慶応義塾大学経済学部教授、
株式会社エコノミクスデザイン共同創業者・取締役

著者:安田ようすけ
大阪大学大学院経済学研究科准教授、
株式会社エコノミクスデザイン共同創業者

著者:山口真一
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授、
株式会社エコノミクスデザイン・シニアエコノミスト

出版

日経BP

経済学は、お金儲け「にも」役立つ学問

 ビジネスは、お客様に価値を提供して、その一部を対価として受け取るという活動です。お金儲けができるということは、対価を払うだけの価値をお客様に感じてもらうことを意味します。

 お金儲けは、社会を豊かにすることに貢献します。公共政策だけで豊かになる社会はありません。

 学術研究に関しても、何らかの形で誰かに使われるからこそ存在意義があるのです。ビジネスの場で使われることに意味があります。

 ビジネスでの実用、政策提言、純粋な研究は、すべて大切なことです。

 経済学が使いやすい武器として、ビジネスの現場で広がることを願っています。

まとめ
お金儲けは、お客様に価値を感じてもらうこと
研究、政策、現場、すべて大切
経済学が使いやすい武器として広がることを願っている

これからのビジネスモデル「FSP-D」

  • F=フリー モノやサービスを「無料」で提供し、多くのユーザーを獲得する
  • S=ソーシャル ネットの口コミなどを利用する
  • P=プライス・ディスククリミネーション 多段階価格差別で利益を最大化する
  • D=データ データを使って、どのように進めるかを考える

 商品を無料で提供するネットワーク効果は、製品やサービスの質ではなく利用者の増加そのものによって顧客満足度が上がっていくことです。コストをかけて品質向上させなくても、ユーザー数さえ増えれば顧客満足度が高まります。

 フリー戦略をとるなら、ケチってはなりません。無料でも十分に便利なサービスだとかんじさせることができれば、有料版の売り上げが増加するのです。

 2013年にグーグル社との協力のもと「イノベーション日本」というプロジェクトの一環として、ソーシャルメディア上の口コミの経済効果を分析したことがあります。
 分析の結果、口コミには1.5兆円もの消費を押し上げる効果があることがわかりました。

 しかも、広告費をかけずに宣伝できるのです。

 Pは、ファンにより多く支払ってもらう仕組みです。

 モバイルゲームには、決まって課金システムが設けられています。ユーザーの熱心度合いによって支払う額が異なるのです。ことように価格差別をつけ多段階価格差別化すると、すべての熱心度のファンにあった課金需要の分だけ収益が見込めます。

 データは非常に重要です。無料のユーザーが、何をきっかけに有料ユーザーに転じるのかを明確にすることで、価格や広告といった戦略を効果的に立てられます。

 出たとこ勝負ではリスクが高すぎるのです。

今「会計への理解」が強く求められている

 会計は、会社という生き物の表現方法です。

 財務情報には客観的に数値化できる企業活動が織り込まれています。財務諸表から企業活動の大枠をつかむことができるのです。

 バランスシート(BS)には、資産、負債、純資産がまとめられています。そのバランス、つまり割合に目を向けると、その会社の特徴が見えてくるのです。

 財務三表の会計の数字は、企業の価値を示します。競争力を測る際の土台なのです。

 会計数値を参考に、ブランド価値や将来性などの定性的な要素を総合的に評価します。

 「継続的にどのくらい稼いでいるか」という実績は求められるものです。

まとめ
会計は、会社や社会の表現方法である
財務情報は、企業活動をまとめたもの
企業価値を測る上で、会計数値といった実績が求められる

感想

サイト管理人

サイト管理人

ソシャゲが儲かる仕組みが、すんなりとわかる本になっていました。

データや解析といった数字を読むことは大切なのかもしれません。

仕事の中で考えなければならないことを、簡単に教えてくれた気がします。

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