※読んだ本の一部を紹介します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
はじめに
ここで提示する大きなトレンドが将来がどう変わるのでしょうか。企業や事業の経営に影響があるのか、日々の生活にどう感化されるのか、そういう視点をもって読み進めてほしいです。
目次
書籍情報
タイトル BCGが読む経営の論点2023
編者 ボストン コンサルティング グループ
発行者 村上広樹
発行 株式会社日経BP
ブックデザイン 荒井大輔 八木麻祐子
印刷・製本 シナノ印刷株式会社
編集担当 赤木裕介
著者
ボストン コンサルティング グループ
ボストン コンサルティング グループ(BCG)は、ビジネスや会社のリーダーとともに戦略課題の解決や成長の機会の実現に取り組んでいます。
物流の変化
物流を取り巻く変化
①天災や疾患、地政学のリスクなどにより、物流全体に影響を受けやすくなる
②物流に対する要求の高度化
③人手不足などの社会環境に対応すること
物流が阻害されるリスクが拡大しています。地震、噴火、津波といった災害に、今起きているコロナのパンデミックで、物資の流れがストップするリスクを含んでいます。ウクライナ侵攻などにも影響を受けているのです。
グローバルに展開する輸送の流れは、リスクの影響が伝番しやすい特徴があります。貿易をしている以上は世界情勢と連鎖反応を起こすため、日本企業にとっても見過ごせる状況ではないでしょう。
消費の多様化や市場の変化が複雑化しています。多品種少量生産モデルが成功し、拡大してきているのです。小ロットの部品を短納期で調達することが求められます。今後も製造業や小売業では、競争がおきて、配達の高度化が進むでしょう。
物流の高度化していくサービスに対して、現場では人手不足が深刻になってきています。サービスとコストの両方を維持することが限界に近づいているようです。実際に、若年層の雇用が拡大できず逆に高齢化が進んでいます。
ヘルスデータ活用の3つのシナリオ
データ活用のシナリオ
●適切なタイミングで適格な医療に知らせてくれる
●医療のイノベーションが生活の向上に還元される
●患者自身が知識・情報をを持ち、治療や病院を選ぶ
必要な受診のタイミングをアラートなどで教えてくれるようになるシナリオが考えられます。病気の早期発見と早期介入は、疾病が治療によって良くなる見込みがあがります。不必要に高度な治療を受ける患者数は減少し、コスト削減にもつながるでしょう。
データ活用が科学の進歩を促進し、その結果が普段の生活に還元されるシナリオがあります。消費者目線に立った医療やヘルスケアサービスが発展すれば、QOL(クオリティオブライフ)の向上に役立つでしょう。
自分の症状にあった治療方針や医療機関を選択できるようになってきます。無駄の多い治療や質の低い治療を提供する医療機関はますます淘汰される傾向になるでしょう。
コンテンツ経営マネジメント
施策案
●経営マネジメントの高度化
●感性とサイエンスのバランス
●属人性から組織戦へのシフト
テレビ業界は今まで高い参入障壁があり、物を言う株主も多くなく、自由に会社経営をやってきました。しかし、今はコンテンツ消費は多様化して広まっているのです。誰に何をどのチャンネルを提供するのかの経営視点を考えてコンテンツ制作を作成する必要があります。
提供するターゲットを決めるには、データと向き合わなければなりません。感性を可能な限りサイエンスにするのが目的になります。
必ずしも大がかりな業界編成や組織再編が必要なわけではありません。データや個人の役割の明確化を通じて、質の高いコンテンツ制作を可能にしていくことが求められるのです。
日本のコンテンツ制作力はまだまだ高く、明るい未来が開けるのではなかと筆者らは信じています。
スマートシティと3つのホットトピック
ホットトピック
●脱炭素
●個人IDと中央銀行デジタル通貨(CBDC)
●Web3
環境問題の課題に「脱炭素」社会の現実があげられています。産業革命前からの気温上昇を1.5℃に抑えるためには、2050年までに約100兆~150兆ドルの投融資が必要になると試算されているのです。特に、自動車などの電動化や再生可能エネルギーなどのインフラ整備が加速することが想定されます。
電力需要を安定させるVPP(仮想発電所)の管理、住民や企業の排出量のトークン化なども必要とされているようです。個人に至るまでのエネルギー排出管理と、環境価値の取引市場に流通させるエコシステムが求められます。
個人IDや中央銀行にデジタル通貨の決算台帳など、政府は分野を接続するデジタル化を強く求める可能性があるのです。中国やインドでは積極的に実施されていて、北京五輪では外国人向けに発行させるなどの動きをみせています。日本でも実験的な実施を始めているようで、不透明ではありますが、通貨のデジタル化への流れは無視できないところまでききているのです。
Web3とは、ユーザーが個人情報を主導権的にコントロールできるインターネットの実現を目指すムーブメントです。多くの人と関わりながら、デジタル上でまちづくりなどのゲームを通して仮想空間上でのアイデンティティを発揮できるようになります。リアルな街づくりと仮想空間を連動させて参加型のシミュレーションをすることも可能になるのです。
感想
サイト管理人
概念的な未来予想図を読みたいなら、この本をとってみるといいと思います。
文字量も多くなく、深い思慮に入って行かないので、サクサク読めました。分野ごとに飛ばして読んでも大丈夫です。
将来の展望は、そこまで内容が変わらないものの、少しずつ具体性を持ってきているような感じをうけます。
EVトラックが標準化される未来が訪れるのかは、ちょっと想像できませんが、今の未来展望がどのように具体的になっていくのかは、少し楽しみです。
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