科学とはなにか

※ 毎朝、5分以内で読める書籍の紹介記事を公開します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 どのような立場やどういう場面で科学技術に接するか、みなさん一人ひとりの考え方に応じて、科学技術との接し方を決める必要があります。科学技術は、みなさんがみなさんの必要に応じて使いこなし、飼い慣らしていかなければならない存在なのです。

 科学技術に足してぼくたちがこのような認識に至るまでには、さまざまな歴史的経緯がありました。この本では、このような認識に至るまでの歴史的な過程も振り返りながら話を進めていきたいのです。

書籍情報

タイトル

科学とはなにか

新しい科学論、いま必要な三つの視点

第1刷 2021年1月1日

発行者 渡瀬昌彦

発行 (株)講談社

ISBN-13 978-4065221426

総ページ数 272p

著者

佐倉統

 日本の進化学者。東京大学教授。専門は進化学を中心とする科学史、科学技術社会論、サイエンスコミュニケーションに関する研究、 科学技術を人間の長い進化の視点から位置づけていくことに興味を持っています。

出版

講談社ブルーバックス

専門家主義の限界

Image by PublicDomainPictures from Pixabay

 科学における「事実」とは、専門研究者集団たちがよってたかってアラを探し、それでも見つからなかったときに初めて認定されるものです。社会的な現象だから、研究者たちの価値観や偏見に影響されることがないわけではありません。

 専門家集団全体が、専門家特有のバイアスを持っている可能性は否定できず、専門家の判断だけを重視する専門家主義に限界がある理由はのひとは、ここにあります。

 専門家たちの検証作業は、その分野の専門学術雑誌を舞台として行われます。その同業者の仲間たちから評価を受けて、ジャーナル共同体が形成されます。

 科学の事実はジャーナル共同体によるレビューによって認定されるのです。

科学独自の説得力

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 チャールズ・ダーウィンの祖父エラズマス・ダーウィンも、進歩的な進化論を唱えていた人です。ロンドンの啓蒙主義サークル、ルーナー教会の中心人物のひとりで、近代社会は合理主義を中心思想として、キリスト教会からの影響を脱するべきだと考えていました。

 ちなみにチャールズ・ダーウィンの妻もダーウィンの影響を受けて、進化論を普及させるのに貢献しています。

 彼らの主張をざっくりとみていくと、合理主義や実証主義こそ新しい時代の中心的な考え方だという思想的、あるいは社会的な理想が先にあり、それを支持するために科学的知見を利用していたことがわかります。

 哲学や神学とは異なった、独自の説得力をもつことが広く社会に共有される過程が、科学の制度化の歴史の主幹をなしているといいかえてもいいかもしれません。

トランス・サイエンス

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 誰もが、自分の生活や人生についてはいちばんの専門家です。そこにについてさほど詳しくない人、あるいは人生観が違う人、価値観が異なる人が、悪気はなくても偉そうに助言を垂れれば、良い気持ちはしません。

 このように科学だけでは良し悪しを決められない問題、あるいはそういう状態のことを「トランス・サイエンス」といいます。科学技術が進めが進むほど、トランス・サイエンス領域は広がっていくのです。

 科学技術が進展して、人びちょが不安に感じる現象がなくなったかといえば、そんなことは決してありません。未解明領域がゼロになることはありえないのです。

 なので、科学的知識と日常知識は、対立するものではなく相互に補完するものとして捉えましょう。

 原発事故後の放射能量を実測し、その数値データを専門家と一緒に検討しながら自分たちの生活をどのように設計していくのかを考え、実践していく行政の活動や市民グループはいくつもあります。

私たちの科学技術

作者: 果野

 西洋近代科学を明確に「科学技術」と読み替えて、近代国家をつくっていった明治の日本。

 持ち前の勤勉さを発揮して工業化に成功し、欧米先進国に引けをとらない国力を身につけました。

 太平洋戦争や公害問題、原発事故などを起こしてきてはいますが、短期間で近代工業国家に成長し、世界屈指の経済大国になって豊かで安定した社会を築いてきたのです。その実力はプラスに評価するべきでしょう。

 ヨーロッパ文化の科学の土壌は日本では馴染みませんでしたが、日本の土壌で豊かな実りをもたらすように品種改良することには、それなりに成功しています。

 科学技術は歴史的な産物であり、生態系です。多様な成立条件や経緯を無視して、近視眼的にシステムの一部だけを変えても、うまく機能しません。その証拠に2004年の国立大学が法人化されて以来、科学論文の生産数は激減しています。

 国全体の科学技術水準にとっても、大きな問題であり、改善が急務です。

あとがき

 2020年春からの新型コロナウイルス感染症蔓延の時期と重なりました。現代文明が完成小児かくも脆弱であることを目の当たりにし、専門知識と社会の関係などについて深く考えさせられることばかりの毎日です。

 本書の内容が将来、科学技術の専門的知見を使いこなす必要が再度生じたときに、よりうまくことが進むために少しでも役立つことを祈っています。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 科学は理屈があって、妙な説得力がありますが、その実で新しい根拠が出れば今まで常識とされていたものがひっくり返ったりします。科学とは何のか、どう生活に関わるのか、軽く触れていくことができる本です。

 自分の生活に上手に取り入れて科学を味方にできれば、少しは実りある毎日を過ごしていけるのではと思わせていただきました。

 ブルーライトカットメガネは完全に商業品であり、多くの人が眼鏡屋に騙されていることでしょう。ブルーライトが目の奥に届いてしまうという科学的根拠だけ売りして、上手に商売しています。けれど、よくよく科学的に調べてみれば必要がないものだとわかるはずです。科学的知識というのは味方にすれば生活のためになるのです。

 スマホやモニターの画面で疲れてしまうのは、一般的にドライアイになるからだと言われています。長時間モニターとにらめっこしているのであれば、ブルーライトカットメガネを買うのではなく、涙を流す方法を試してみることや防腐剤と血管収縮剤が入っていない油入りのドライアイ専用目薬を点眼した方がいいかもしれません。眼科で診察してもらって、ジクアスLXを処方してもらうのもありです。知らないのは、怖い事です。わざわざ高いレンズを選らばされて、要らない色を付着された逆に見にくいレンズを購入してしまいかねません。

 良心的な眼鏡屋さんですと、キッチリとタダのファッションであることを説明してくれて、強化レンズのオプションだけにすることをオススメしてくれます。こういった眼鏡屋さんでのみ、メガネを購入したいものです。

 うまく自分の生活と科学を組み合わせて、それなりに科学に興味を持っていけたらと思っています。

 下にリンクを貼っておきますので、本書の購入を検討してみて下さい。

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