なぜ、猫とつきあうのか/著者:吉本隆明

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※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

書籍情報

タイトル

なぜ、猫とつきあうのか

発刊 2016年05月11日

ISBN 978-4-06-292365-1

総ページ数 224p

著者

吉本隆明

詩人、思想家。

出版

KODANSHA

シリーズ:講談社芸術文庫

もくじ

  • 1 なぜおまえは猫が好きなんだ、というふうに言われたら、存外こっちのひとりよがりで…
  • 2 人間なんかになれているようなふりしているけど、絶対なれていないところがありますからね。
  • 3 種族としての猫というのは、犬に比べたら、横に生活している気がするんです。
  • 4 猫の方はなにかやっぱり受け身のわからなさみたいなのがたくさんあってね。
  • 猫の部分
  • 吉本家の猫――解説にかえて   吉本ばなな
  • 吉本隆明と猫――学術文庫版によせて  吉本ばなな

猫の墓

 傷だらけの猫を家に入れてエサを与えるものだから、懐いてしまって最後まで世話しました。

 僕と子どもがひそかにお寺の中に、墓をつくってありまして、古い墓石のカケラを目印に木の下に2、3匹埋めてあります。

 最近はみんなかわいがりますので、そういうところがあって火葬して、人間と同じように骨壺の中に入れてということを、少額の供養料でやってくれるのです。

 死んだ後の悲しさは人の場合とさして変わらないくらいショックを受けます。親しい生き物の死は切実なのだなと感じるのです。

猫予報

 猫は温度の差はいやなのでしょう。猫は寒がりだから、暖かいところを探してひとりで寝ていたりします。

 外の方が風通しが良くていいときは、外に出て寝ているものです。

 天気には相当敏感で、猫が耳の上からこうからげたときは、明日、天気がどうだとか言いますが、それはある程度当たる気がします。

 湿気が多くなると毛がかゆくなるようで、仕草で明日雨になるかなとか、かなり当たるのです。

猫の親密化

 子どものときから猫を見かけたような気がします。

 よく観察すると、野良猫などは冬に風邪をひいたりしているのです。ゼーゼーしていたり、くしゃみをしたり、人間と変わりません。

 猫風邪は放置しておくと、冬を越せないことがほとんどですが、飼い猫化しているので、獣医さんのところで薬をもらうなどして事なきを得るでしょう。

 野生が少なくなったということもあるでしょうし、人間の方もそうなっている気がします。

猫のわからなさ

 猫と散歩するのは、成り立たないとおもいます。

 じぶんのひざの上で寝たり、すり寄って甘えるような仕草をしているのが、決まって新しい服を着たときだったりします。まさか、猫自身の匂いを摺り付けているだけとは思わないでしょう。

 散歩のときも、見え隠れして、先行ったり後いったり、先回りしたりして、くっついて、理解が追い付きません。

 かと思えば、ペルシャ猫の種の場合は、よしよしとなぜると、ちゃんと親愛感を示したりするのです。

 いつまでも寄り付かず、様子をうかがうような猫もいます。種と性格によって、かなり行動が違うということがあるのではないでしょうか。

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