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目次
書籍情報
あてはめるだけで言いたいことがパッと伝わる!
言語化組み立て図鑑
木暮太一
言語化コンサルタント・作家・(一社)教育コミュニケーション協会代表理事
14歳から、わかりにくいことをわかりやすい言葉に返還することに異常な執着を持つ。
SBクリエイティブ
- はじめに
- 第1章
- 課題 価値が伝わらず売れない、評価されない
- 型 「変化」を伝える
- 練習問題
- 自分は評価している商品やサービスが賛同を得られない
- バージョンアップした新製品のアピールをする
- 転職を考えており、自分の価値をしっかりと伝えたい
- ヒットしているライバル商品の分析を頼まれた
- 「なぜ会社の飲み会に参加しないといけないんですか?」と後輩から聞かれた
- 第2章
- 課題 何を伝えていいか、自分でもわからない
- 型 「自分が教えたいこと」を伝える
- 練習問題
- 話題の出来事について意見を求められた
- 最近読んだ本を紹介したい
- ライバル企業の新商品について意見を聞かれた
- 「気が利いた自己紹介をしてください」と言われた
- プロジェクトが失敗した反省会で何を語るか
- 第3章
- 課題 説得力がないと言われる
- 型 「当てはまらないケース」を探す
- 練習問題
- 国産は質がよいことを納得してもらいたい
- 私が思っていることが正しいはずだけど、うまく言えない
- 大企業の方がビジネスに有利って本当?
- プロモーションには絶対にWebを使った方がいい
- コスト削減よりも、顧客への値上げをすべき
- 第4章
- 課題 新しいビジネスアイデアが出てこない
- 型 「ニーズ」を言語化する
- 練習問題
- 顧客の「お悩み」がわからない
- 「アイデアを出せ」と言われても、何を考えればいいかわからない
- 商品のユーザーがどんな人か仮説を立てる
- AIを使おうとの流れになり、アイデアを求めれた
- 社員のモチベーションアップにつながる取り組みをしたい
- 第5章
- 課題 相手がイメージを持てず、理解してもらえない
- 型 「心像」を言語化する
- 練習問題
- Uber Eatsを知らない人に説明する
- メルカリを知らない人にサービスを説明する
- プロンプトの意味を説明する
- IT知識が乏しい顧客に「クラウドとは何か」を説明する
- ビジネスマッチング事業が何かを説明する
- 第6章
- 課題 言いたいことを言えない(相手の要求を断り、自分の想いを伝える)
- 型 「べき」と「だって」の言語化
- 練習問題
- 職場の上司がさらに仕事を振ってきた
- 「これは俺の仕事じゃない」と責任を押しつけられた
- 飲み会やバーベキューなど、会社のイベントに参加したくない
- 議論の場で相手の主張にまったく賛同できない
- 「仕事がつらすぎるけど辞めることもできない」と悩んでいる友人の相談に乗る
- 第7章
- 課題 チーム内の意見がまとまらない
- 型 「目的」と「定義」を確認する
- 練習問題
- チーム目標がなかなか定まらない
- 販促プランで意見が割れた
- 会社で1on1の導入が決まり、進め方の議論をしている
- ビジョンや目標が抽象的でピンとこない
- チャットツールの導入でSlack、Chatworkのどちらにするか意見が割れた
- 第8章
- 課題 支持が抽象的、また感覚的にしか伝わらない
- 型 「概念」のアクション化
- 練習問題
- 顧客に響く資料にしておいて
- 万全の準備をしておくように
- チームメンバーに寄り添ったマネジメントをしたい
- 顧客と親密にコミュニケーションを取っておこう
- 将来の不安をなくしたい
- 第9章
- 課題 相手の感情を言語化して、言葉で理解したい
- 型 「極端な例」を示す
- 練習問題
- 会社に不信感を持っている部下がいる
- 成果が出せずに悩んでいるメンバーの本音を聞く
- メンバーのやる気が感じられない
- 何度営業しても「検討します」しか言わない
- 提案した企画をダメ出しされたが、その理由わからない
- おわりに
書籍紹介
この本は、ビジネスシーンや日常生活で「言いたいことがうまく伝わらない」「思考がまとまらない」といった悩みを抱える人に向けて、言語化のスキルをわかりやすく、実践的に教えてくれるガイドブックです。木暮太一さんは、言語化コンサルタントとして年間200件以上の企業研修やコンサルティングを行い、累計195万部を超えるベストセラー作家としても知られています。そんな彼が、長年の経験と研究を凝縮して生み出したのがこの「言語化組み立て図鑑」です。
プレゼンテーションや企画書の作成、日常の報告や相談、さらにはSNSでの発信や人間関係の構築まで、さまざまな場面で活用できる内容が詰まっています。木暮さんは、言語化のプロセスを3つのステップに分け、45の練習問題を通じて読者が自然とスキルを身につけられるよう工夫しています。これにより、読み終えた後には、自分の考えを明確にし、相手にパッと伝わる言葉を選ぶ力が確実に向上するでしょう。
ぼんやりとした感覚やアイデアを言葉にすることで、自分の価値や目標がクリアになり、行動にもつながるという考え方が、本書の根底に流れています。学生時代に『資本論』をわかりやすく解説して学内で話題を呼んだエピソードからもわかるように、木暮さんは、難しいことをシンプルに伝える達人です。そのノウハウが、雑談から交渉、フィードバックまで、幅広いシーンに応用可能な形でまとめられているため、ビジネスパーソンだけでなく、コミュニケーションをより良くしたいすべての人にとって役立つ一冊と言えます。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
自分が伝えたいこと

- 相手に教えたい「自分のテンションが上がったこと」を考える
- 誰に伝えたいか考える
- なぜ教えたいのかを確認する
例えとして、読んだ本を紹介する場合、自分が意外に感じたことを話してみると効果的です。一番学びになったポイントを語ろうとすると「すごいことを言わなきゃならない」と、ハードルを高く感じてしまいます。教えたいことの中でも、自分でも意外だったポイントに目を向けると語りやすくなるでしょう。
次は「相手」を考えます。本の感想を聞かれた場合は相手が決まって、SNSなどの場合は誰に向けて発信するかを決めます。万人受けを狙うと何が言いたいのかわからなくなってしまうので気をつけましょう。
なぜ教えたいか、意外に思った点を紹介することは、相手に共感してもらいたい、この書籍が面白いと感じて欲しいと思ったからです。自分が感動した物語やノウハウを相手に感じてほしいと、言葉で確認すると「オチがない」などの事態には陥らないでしょう。
- 相手が知りたいと思うことを考えすぎるのは良くありません。時事ネタなど、それほど詳しくない分野において自分が知っている知識は、新聞に載っている内容の概要や要約程度です。相手も同じようなことを知っているでしょう。