科学が解明した悩んでもしょうがないことリスト/著者:石川幹人

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書籍情報

タイトル

科学が解明した悩んでもしょうがないことリスト

発刊 2026年7月5日

ISBN 978-4-7631-4313-6

総ページ数 253p

出版社リンク サンマーク出版

著者

石川幹人

明治大学情報コミュニケーション学部教授
人工知能技術を遺伝子情報処理に応用する研究で博士を取得。生物学、脳科学、心理学の領域を研究している。

出版

サンマーク出版

もくじ

  • はじめに
  • 第1章 人間だから、しょうがない
    • 人前で話すの苦手
    • 不安になる
    • おいしいもの食べて太る
    • 勉強嫌い
    • 衝動買いする
    • イライラする
    • 嫉妬する
    • 夜、さみしい
    • それでもなんとかしたいなら
      • 適度な想像力が助けになる
  • 第2章 ダラダラしたくても、しょうがない
    • 片づけられない、 捨てられない
    • 気が散って集中できない
    • 約束を忘れる、 遅刻する
    • 他人の意見に流される
    • 上司への報告が遅れる
    • 部下が言うこと聞かない
    • 会社辞めたいのに辞められない
    • 雨の日に出かけたくない
    • それでもなんとかしたいなら
      • 社会性がうまく刺激される環境を探す
  • 第3章 気にしちゃっても、 しょうがない
    • 後悔する
    • 周りの人の目が気になる
    • 幸せなはずなのにネガティブになる
    • フラれてつらい
    • ご近所づきあいしたくない
    • SNSで疲れてしまう
    • 整形したくなる
    • それでもなんとかしたいなら
      • AIをどんどん使いまくれ
  • 第4章 欲望がわいても、しょうがない
    • 浮気も辞さないくらい、セックス好き
    • 女性の体を目で追ってしまう
    • 優しいけど、 クズな男に惹かれる
    • 過保護にしてしまう
    • 笑顔につられて商品を買ってしまう
    • 占いに頼ってしまう
    • お酒を飲み過ぎる、 お酒を飲めない
    • 期間限定に目がない
    • ごほうびを目指す
    • それでもなんとかしたいなら
      • ホットハートを訓練しよう
  • 第5章 自分をよく見せたくなっても、しょうがない
    • ブランド品が好き
    • マウントとろうとしちゃう
    • ちやほやされたい
    • 知ったかぶりしてしまう
    • きょうだいとケンカが絶えない
    • カリスマにほれてしまう
    • 忖度してしまう
    • 困っているけど人に頼れない
    • SMプレーが好き
    • 自分が揺らいでしまう
    • それでもなんとかしたいなら
      • クールマインドを適切に働かせよう
  • 第6章 生きるのつらくても、しょうがない
    • 恋心がさめる
    • 人肌恋しい
    • 病気になる
    • 年をとってシワが増える
    • 年をとって涙もろくなる
    • 死後の世界を信じてしまう
    • お墓が欲しい
    • 人生がむなしくなる
    • 寿命で死んでしまう
    • それでもなんとかしたいなら
      • ホットハートとクールマインドのバランスをとろう
  • おわりに
  • 巻末まとめ
    • 悩んでもしょうがないことリスト

書籍紹介

 この本は、進化心理学という学問を軸に、人間の心の仕組みをわかりやすく解説しています。著者の石川さんは明治大学情報コミュニケーション学部の教授で、認知科学を専門とし、生物学や脳科学、心理学の領域を横断した研究を長年続けてこられた方です。これまでも人間の心の不思議や勘違いについて、科学的な知見を交えながら多くの著作を発表されてきました。

 本書では、人々が特に深みにはまりやすい51の悩みを取り上げ、それぞれがなぜ生じてしまうのかを科学的に明らかにしています。ダラダラしたくなる気持ちや、必要以上に気にしてしまう傾向、湧き上がる欲望、自分をよく見せたくなる衝動、生きるのがつらく感じる瞬間など、幅広いテーマを通じて、悩みの多くが「あなたのせいではない」ことを示していきます。読んでいるうちに、自分の中で当たり前だと思い込んでいたストレスの正体が、進化の名残だったのだと気づかされるはずです。

 悩みの九割は自分の責任ではない、と本書は優しく語りかけます。だからこそ、悩んでもしょうがない部分はあっさり切り替えて、本当にどうにかなることにエネルギーを注いでみましょう。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

衝動買いをしてしまう

 1万円札があれば、色々なサービスや商品と交換できます。ものすごく便利な通貨です。

 お金がない世界では物々交換が行われていました。そんな世界では、自分の持っている物より価値の高い物へと交換することで満足感を得ていたのです。

 お金の価値を広げて未来の買い物にあてられる人もいますが、貨幣は小さな金属か紙切れです。流行のファッションや物などに交換した方が、価値が高くなった感じがする人もいます。

 多くの人間は現物の物で満足します。お金を早く交換して現物に変える習性があるのです。今の時代になってもお金の将来の価値を理解できるまでの進化はしていません。

笑顔につられて商品を買ってしまう

 店員に「とってもお似合いです」と笑顔でいられると、ついつい買ってしまう人がいます。これは、店員さんを協力集団の仲間だと錯覚しているからです。

 笑顔には肯定的な気分にさせたり、仲間意識させる強力な効果があります。道徳的な人ほど、「仲間のために」と、そのオススメ商品を買ってしまうのです。

 CMで芸能人が笑って商品をオススメしていれば、お酒であっても爽やかでなイメージで美味しいという印象を与えられます。野菜に生産者の笑顔をポップに貼り付けている理由は、笑顔効果で買ってもらうためです。

ハートは訓練できる

 無意識の思考や反射的な行動の大部分は、遺伝子の指令のもとに作動しています。必要があって身についた、生まれながらの傾向です。「しょうがない」といえるでしょう。

 私たちの心は移り気です。環境に刺激され、浮気心と貞操観という矛盾している思考が常に存在しています。浮気ばかりしていれば、浮気心が発動しやすくなります。けれど、貞操を守る行動を習慣づけしていれば、浮気しにくくなるのです。

 訓練や習慣づけをすることによって、不要だと思う機能が起動されにくくすることは可能です。自分がどのように働くことが多いのか認識し、改善するための習慣づけをみつけてみましょう。

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