書籍「22世紀の民主主義」

※サイト管理人が興味をもった部分を紹介します。

はじめに

 選挙や政治、そして民主主義というゲームのルール自体をどう作り変えるか考えることが大事なのではないでしょうか。

 選挙に行き焼け石に水を差すより、部屋でカフェラテでも飲みながらゲームをやっていた方が楽しくコスパもよいと思います。

書籍情報

タイトル

22世紀の民主主義

選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる

著者

成田悠輔

夜はアメリカでイェール大学助教授、昼は日本で半熟仮想株式会社代表。

出版

SB新書

速度と政治21 ソーシャルメディア

 ウイルス感染やインターネットビジネスの成長、金融危機、ネット上の情報拡散など、21世紀の主成分には共通点があります。常人の直感を越えた速度と規模で反応が爆発することです。

 金銭面であれば、爆発が起きる前に徹底的な投資や対策で一時的に痛みや赤字を引き受けられるかどうかが成功につながります。

 リボ払いの複利のように倍々ゲームでウイルスやフェイクニュースが社会を走り抜けるようになりました。ですが、先進国の人が受ける義務教育は何十年も変化していません。人類はどんどん知らない人になっています。

政治に成果報酬制度

 業績に応じてボーナスを支給される企業を想像すると分かりやすいでしょう。それを国家経営に持ち込もうという発想です。

 こうしたガバメント・ガバナンス(政治統治)の試みは、より良い人材が官僚になりたがって、人材の応募が増えることを示した社会実験もあります。

 短期的な試みとしてシンガポール政府は成果報酬を不安定ながらも取り入れているのです。年金・証券型のような成果設計がされていないため、限界をあるように思えます。

 長期成果報酬年金が近視眼化した民主国家を変えられる可能性が問わるでしょう。

金融政策機械

 米国の中央銀行では、公定歩合をどの水準にするかを助けるためのマクロ経済予測アルゴリズムが存在しています。

 金融政策の意思決定が、部分的にはアルゴリズム化されているのです。経済統計データを流し込むと金融政策選択の候補がいくつか出てくるイメージになります。

 まだまだ、物価やGDP、消費量のような限られた変数しか、アルゴリズムは読み取れませんが、いずれ世界中のサプライチェーンや購買行動を常時読み解くものに拡張していくはずです。

ネコが政治家になる世界

 猫が政治家になる世界は思ったより早く到来しそうです。

 2022年春には元おニャン子クラブの生稲晃子が参議院選へ出馬を表明しました。それどころか、1988年の大統領選挙に出馬したオス猫「モリス」がいます。

 モリスは当時人気のキャットフードの広告塔だったので、そこらの政治化より高い知名度を誇っていました。立候補するには人間でなければならないという制約がなかったのです。

 ネコやゴキブリでなくてもよいのです。インフルエンサーのようなデジタル仮想人がそういう存在になってもおかしくありません。VTuberが政治家の代わりになって、生身の人間政治家への誹謗中傷を引き受けるといったサービスがあるとします。誹謗中傷をする側もスッキリし、VTuberの中身の人も美味しい思いをすることでしょう。

感想

サイト管理人

サイト管理人

何だコレ。そう、思っていますとも…

未来への面白い仮想をするのが得意な人の持論がのぞけます。

この人が書いた本に対して、「とんでもない」と批判して正論をいう人もいますが、正直な話ベクトルがずれているのです。ガチで否定して、それを書籍に書いちゃうことも、また笑えてしまいます。

この本を読む人は、この人が仮想のスペシャリストだとわかって読む人が大半なので、そんなに否定せずとも心配はいりません。

可能性があるかもしれない、面白い未来に触れたい方は、独特な民主主義の未来を覗いてみてはいかがでしょうか?

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