紫式部と清少納言が語る平安女子のくらし/著者:鳥居本幸代

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書籍情報

タイトル

紫式部と清少納言が語る平安女子のくらし

発刊 2023年11月25日

ISBN 978-4-393-48230-8

総ページ数 224p

著者

鳥居本幸代

京都ノートルダム女子大学名誉教授。

出版

春秋社

もくじ

  • はじがき
  • 幼き日々
    • 上級貴族が喜ぶ女子の誕生
    • 乳母に育てられる
    • 誕生を祝う儀式
    • 健やかな成長を祈る袴着
    • 女君に仕える愛らしい女童
    • 愛らしい童女のファッション
  • 見目麗しい姫君となる
    • 裳を着ける成人の儀式
    • 黒髪は美人の象徴
    • 念入りに化粧する
    • 藤原行政の書は宝物
    • 管轄に備えて和歌の修練
    • 平安女子は琴・琵琶が上手い
  • 素敵な女君となつために研鑽を積む
    • 淑女としてのマナー
    • 五節舞姫に選ばれる
    • ファッションセンスを磨く
    • 光源氏が選んだ女君の新春ファッション
    • ひそかに漢籍を学び、教養を高める
  • 夢見る結婚
    • 平安女子が語るイケメン
    • 素敵な男君に見初められる
    • 平安男子が求める理想の妻
    • 裁縫と染物上手は妻として最強スキル
    • 女子主導の結婚のセレモニー
    • 正妻と妾妻の格差
  • 天皇の后となる
    • 父親の彼岸は娘の入内
    • 后たちの住まい
    • 后たちの熾烈な争い
    • 入内して求められる皇子出産
  • 日々の暮らしの楽しみ
    • 心躍る物見
    • 物詣をしてお願いを叶える
    • 春秋の楽しみ
    • 夏と冬を快適に過ごす工夫
    • 香を楽しむ
  • キャリアウーマンを目指す
    • 女官として後宮に就職
    • 宮仕えをして世間を知る
    • 宮仕えの悲哀
    • 宮仕えで煌びやかな女房装束を纏う
    • 親王の乳母となる
  • 神に仕える内親王と女王
    • 伊勢の神に仕えた斎宮
    • 伊勢下向への儀式
    • 王城鎮護の神である賀茂大神に仕えた斎院
    • 斎宮寮と斎院御所における楽しみ
    • 斎宮女御の誕生
  • 平安女子の終活
    • 病におののく
    • 老いを感じる
    • 平安女子は老後も元気潑刺
    • 出家を望む
    • 葬送の儀礼
  • 源氏物語 登場人物紹介
  • あとがき

はしがき

 紫式部も清少納言も、素晴らしいキャリアをもっていました。和歌をはじめ、漢籍も幼いころから習得していたようです。

 才能を認められての宮仕えだったといわれています。この二人は全盛期を迎えた藤原摂関政治の宮廷文化サロンを活気づかました。

 この2つが捉えた平安女子のライフサイクルを、解き明かしたいと思います。

童女のファッション

 絶世の美少女として『源氏物語』に登場する若柴は、平安京の外、北山あたりで、光源氏と劇的な出会いをします。

 通りかかった屋敷の中に、ひそかに恋焦がれる藤壺中宮にそっくりな10歳ぐらいの若柴を垣間見たのです。若柴は白の袿の上に着なれて柔らかくなった山吹襲の衵を着ていたと記されています。

 衵(あこめ)は、単(ひとえ)の上に着ける大袖の服具で、童女の場合は対丈(くるぶしまでの丈)で、その下には濃色(濃い紫色)の袴を着けます、これが、一般的な童女の装いです。

 女君の側に使える女童には、正装があります。衵の上から汗衫(かざみ)を着用します。一丈二尺(4.4メートル)と記載されていることから、相当長い裾の服具であったことがわかります。

 その汗衫ファッションショーで光源氏を取り合うという展開が書かれ、夜になっても決着がつかないといった白熱している模様が描かれています。

淑女マナー

 平安女子は袴着の儀が終わると、成人女性として守らなければならない基本的なマナーがありました。

 家族であっても男性に顔を見せてはならず、几帳を隔てての対面が強いられていました。

 清少納言が宮仕えをはじめて間もないころ、兄の伊周が訪ねてきて、美男子と評判の高かった兄をひと目見てみたいと、几帳のほころびから覗き見たいうのです。

 几帳がないときに扇で隠す、核子を落とす、琵琶でもいいから隠すなど、マナーが厳守されていたことがわかります。

正妻と妾妻の格差

 正妻は、夫の財産管理の権利を有していました。夫が隠棲している間も平穏に生活を送ることができたのです。夫が無くなったあとの財産も正妻が持ちます。

 妾妻の場合は「人に見下されるもの。築地塀の崩れていること」と『枕草子』に書かれるように、同居できない妾の状態になると、庭も荒れ放題になってみっともないと表現されています。

 他の妾妻のもとへ頻繁に通っているといううわさを耳にすれば、生活が苦しくなる将来が頭によぎるのです。終止符を打ち、早々と小さな家へ引っ越すことも珍しくありませんでした。

香を楽しむ

 平安貴族たちは、日常的に香を楽しむ文化がありました。

 香の原料となる高木が淡路島に漂着したことから、朝廷に献上されて、奈良時代には供香として用いられていました。

 平安時代には進化し、室内で香をたく「空薫物」や装束に香を焚き染める薫衣や薫髪などの楽しみ方がすでにあります。

 香は、平安時代に42種類以上あったといわれ、植物性のもの、動物性のものなど、海外からの輸入に頼っていました。

 不安を取り除くために使用されていた部分もあるようです。

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