書籍「武器としての理系思考」

※サイト管理人が興味をもった部分を紹介します。

はじめに

 1人ひとりがウソを見抜く力を養う必要があります。

 「理系思考」について、世の中のウソについて解説していきたいと思います。

書籍情報

タイトル

武器としての理系思考

著者

武田邦彦

工学博士。専攻は資源材料工学。中部大学総合工学研究所特任教授。

著書に『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』などのベストセラーがあります。

出版

ビジネス社

フェイクニュースに惑わされない、理系思考

 科学の基本原則として、「科学は未来を予測しない」ということがあります。科学というものは、「わからないことがある」というのが基本になっているからです。

 「テレビに出ている専門家を信用しない」のが原則です。テレビ局には「こう言って欲しい」と頼めばそれに従う人や、頼まなくてもテレビの言いたいことを察することができる人が残っていきます。

 基本は「データが出るまでは判断しない」です。データが出るまでのデータは、少なくとも科学的ではありません。

 「違うデータが出たら考え直す」ことが大切です。最初のデータと違うデータが出た時は、それまでの発言を変え、考え直すことが大事になります。

 科学者というのは、自分がしんじていることがありません。なので、「科学者は異論をみとめる」のです。

地形思考の基本
1.化学は未来を予測しない
2.テレビに出ている専門家を信用しない
3.データが出るまでは判断しない
4.違うデータが出たら考え直す
5.科学者は異論をみとめる

コロコロ変わる「嫌煙派」の主張

 禁煙運動が始まってしばらく経って「タバコを吸うと気管や肺の病気になる。その治療には保険医療費が使われる。保険医療費は国民全体が負担するものだから、個人の趣味でわざわざ病気になる人の分を払うことはできない」という奇妙な意見が出てきました。

 そんなことをいえば、すべての病気やケガも同じことが言えてしまいます。

 そして今度は「タバコを吸ったときに出る副流煙の横にいる人が肺がんになる」というような理論が出たのです。

 喫煙者の夫とその夫と過ごした妻とで、どちらが肺がんが多いかという調査が行われています。結果が判然としなかったので、ウソのデータを提出したのです。後に、「生のデータを出せ」という要求に答えない、という事件が起きています。

 そもそも、タバコも悪いことばかりではありません。気管や肺に若干の健康障害を起こしますが、頭脳には良い働きをもたらすこともあります。

 ドーパミンとセロトニンのコントロールがうまくいかなくなり、混乱する人は日本人の4割程度いらっしゃいます。この時にニコチンが入ると、スッキリした感覚を覚えアイデアを閃くことがあるのです。

まとめ
禁煙の習慣が始まって以来、喫煙者を悪とするような意見がでてきた
副流煙が体に悪いというデータは、改ざんされたものだった
タバコも悪い効果だけではない

ウソで儲ける、製薬会社と医師たち

 コレステロールを悪者として抑制する人が多くなったので、いろいろな病気を併発するようになってきたと、多くの医師は良心的な見解を示しています。

 コレステロールの制限を緩めた方がいいのではないか。という問題提起に対し反対する医師がいました。この医師はコレステロール値を下げる薬の背景にある病院の方です。

 「コレステロールの基準を下げてもらっては困る。病院の経営のことをわかっていないのか!」
そう、発言したようです。

 コレステロールは体をつくる栄養素です。コレステロールを極端に制御してしまうと、100%を自分の身体で補わないとならないのです。

 医師は体が壊れたときに治すことが仕事であり、健康のためにコレステロールをどうこうということについては、あまり知識がありません。

まとめ
コレステロールを悪者として抑制することで、いろいろな病気を併発するようになった
私の病院が儲からなくなるから、コレステロールの基準を下げるなと発言する医師がいた
医師は健康のために云々ということについて、あまり知識がないことが多い

日本は黒字国

 日本はお金を借りていません。借金どころか外国に対しお金を貸しています。

 ヨーロッパ諸国においてもドイツやスイスのように経済状態が健全な国もありますが、日本はそれらの国よりも遥かに健全です。

 年によって多少上下はありますが、350兆円ぐらいの黒字となっています。

 日本政府の借金は1000兆円ほどあります。しかし、国債を買っているのは私たち国民ですから、「国民の貯金」なのです。

 国民全体では1350兆円の貯金を持っていて、350兆円を外国に、1000兆円を政府に貸し出しているという形になっています。

 国民自体は子どもにツケをまわすことはありません。子どもたちは政府に「お金を返してくれ」と言えばいいのです。

まとめ
日本は借金をしていない
日本政府と外国に国民がお金を貸しているだけ
国民自体が子どもにツケがまわることはない

感想

※武田先生は全ての専門家ではないので、俯瞰する気持ちで読み進めることをおすすめします。

 あらゆる事柄について疑問に思う点をこの本に集約されています。

 参考になる考え方や、考えるという技術を学べる書籍であることは間違いありません。

 日本では、あまり積極的に販売されていないVAPEという電子タバコは、日経新聞に捏造した記事を載せられて、あまり流行っていません。記事は撤回されも、ちゃんと撤回した情報を拡散することはありませんでした。それどころか、麻薬吸引に使用できるなどのウソがネットニュースで流れるしまつです。
 温度管理ができていて、原料のグリセリン(VG)を気化したものを吸いこむことの、どこが体に悪いのか全くわかりません。日本の電子タバコを売りたいのでしょう。

 皮膚科の女医さんが魅了的でした。そこまで美人という訳ではありませんが、肌が綺麗でなんとなくナチュラルな好印象を受けるのです。
 なんと、ファンデーションやスキンケア類、下地処理、マスカラはなにもしていないといいます。
 この女医さんは、手の爪に関しては清潔感を考えてマニキュアなどをしておりませんが、足の爪に関してバッチリおしゃれを楽しんでいます。
 この女医さんいわく、ワセリンと口紅で十分なのだそうです。化粧するより綺麗で可愛くいられるのならば、化粧いらずの人の多いのではないでしょうか。これは美容部員さんが知らない真実だと思います。少なくとも化粧水は要らないはずです。

 考えれば、考えるほど、常識だと思っていたことを疑うようなことが出てきてきそうです。

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