母親になって後悔してる

※読んだ本の一部を紹介します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 女性は「正しい」決定を下して母になるべき」という社会的圧力にさらされています。

 いずれの国に目を向けても、女性の多くが、出産や子育てをするなかで、「母性」との関わり方について深い苦しみに直面しているのです。そして、その後悔が語られることは滅多にありません。

書籍情報

タイトル

母親になって後悔してる

訳者 鹿田昌美

発行者 佐藤隆信

発行 (株)新潮社

装幀 新潮社装幀室

組版 新潮社デジタル編集支援室

印刷 (株)光邦

製本 (株)大進堂

著者

オルナ・ドーナト

イスラエルの社会学博士、社会活動家。

 母になることを価値ある経験とする評価に疑問を呈しています。10年以上にわたり、疑問において学術的な活動を続けてきました。
 学術研究に加えて、イスラエルのレイプ危機センターの理事会の議長を務め、12年以上にわたってセンターでボランティア活動を行っています。

出版

 新潮社

良き母親像

UnsplashZach Luceroが撮影した写真

 母親に期待されるのは、すべての母が同じ感情を、一貫して持ち続けることです。

 良き母であるならば、疑問や条件なしに我が子の1人1人を愛し、母であることに喜びを感じなければなりません。

 良き母である見返りとして、名誉、尊敬、受容といった社会的報酬が頻繁に提供される世の中になっています。

 もしも、母のみちにバラが飾られていなければ、状況に伴う苦しみを楽しむことが課題となるのです。それは人生に必要かつ避けられない苦痛になります。

 少なくとも彼女たちはあえて母になったわけなので、賞賛されるべきです。もちろん、疲れたり落胆したりすることもあるでしょう―おいしいことばかりではありません。でも、いつかは過ぎ去ります。後で人生を振り返って、誇らしいと思うはずです。私たち世代にはもはや理解しがたいかもしれませんが、頑張って乗り切り、立ち向かって、そこから何かを得ること……それはいつまでも残りますし、幸福と満足感をもたらします。

母となった後悔についてのオンライン記事へのコメント

 時間と感情と記憶を文化的発想と結びつけられて、コメントで語られています。母が、どのような感情を持つかだけではなく、何を記憶し何を忘れるべきかまで指示されているのです。

 現在の苦悩を脇に寄せておけば、未来の幸福がもたらされると、母を安心させようとしています。

 コメントからもわかるように、「ハードワーク」を続けさせ、「正しい」方法で育て、最終的に女性が益を得るという「幻想」を維持しているのです。

母になったメリットが見つからない

Stefan KellerによるPixabayからの画像

 正直なところ、私にはメリットが見つかりません。本当に何もないのです。母親のメリットについて話されることに、まったく共感ができません。次の世代や、年取ったときの話を聞いても、意味が理解できないのです。さっぱりわかりません。私にとっては耐え難い負担になっています。子どもがいるとリラックスできないのです。
 あの子たちがもうすぐ戻ってくるという意識があると、今そばに子どもがいなくても完全にリラックスはできません。それだけではなく、あらゆる小さなことに絶え間ない罪悪感がつきまといます。
 選択肢があるとすれば―子どもがいなければ、自分の人生がずっと良くなるのは確かです。そのことに疑いの余地はありません。

3人の子どもの母、2人は15~19歳、1人は20~24歳

 母になるメリットを考えているにもかかわらず、研究に参加したすべての女性は、母になるデメリットの話題に立ち戻りました。何人かは、母になるメリットを全く見つけることができなかったのです。

子どもと離れて暮らす

Sasin TipchaiによるPixabayからの画像

 多様な文化の中では、母が子どもから離れて暮らすことが可能な状況もありました。

 中世のクリスチャンの女性が髪を崇拝するために修道院に住み、家と子どもから離れる場合は、不道徳などと非難されることはなく、尊敬され、称賛されたでしょう。

 多くの西側諸国は今でも、子どもを残して単身で移住して働く母を歓迎しています。ただし、離別が受容されるのは、扶養家族に利益をもたらすと認識されている場合です。

 様々な事情で、子どもから物理的に離れても、母であるという意識は変わらずに人生の中に反響し続けるようです。社会で支配的な考えとは本質的に異なっており、他人からは「母であることを捨てる行動」とみなされることもあります。

 このような支配的なルールの環境にいる母は、たとえ自分自身が子どもの世話ができないと認めたとしても、決して離れてはならないのです。理想の母親像に縛られ、自分を母であることから切り離すには不十分となります。後悔の感情に照らし合わせた望みには届かないのです。

母たちの幸福

PexelsによるPixabayからの画像

 母になって後悔することは、他の場所に住みたい、誰の母でもない自分になりたい、という願望でもあります。あまり重視されない願望について考えることで、再考することができるのではないでしょうか。

 母であることの満足と価値を評価するための基準は、女性が実際に生活している状況次第なのでしょうか?母であることを、役割としてではなく、人間関係のひとつとして理解すると、どうなるでしょうか?

 これらの疑問に答えるには、多様な母たちの幸福に目を向ける必要があるのです。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 世界的には、望まない妊娠も多いですし、母になりたいと思って子どもを産んでから後悔する人もいるでしょう。

 社会的に良いとされる母親像を押し付けるのではなく、母になったときのデメリットを無くしていく世の中になってほしいと思います。

 悪く言えば、子どもは、時間、お金、行動、感情を奪うと表現できてしまうのです。

 この書籍を読めば、ママ友たちの罵詈雑言も受容できそうな気がします。価値観も変わる人もいるのではないでしょうか。世間のお父さんたちに、一読をオススメしたい1冊となっています。

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