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目次
書籍情報
人生後半の働き方戦略
幸福年収700万円を続けるために
都築辰弥
ソニーに勤務後独立。2019年に人材支援会社である株式会社ブルーブレイズ(現ライフシフトラボ)を創業。人生後半のキャリア形成支援に取り組む。
日経BP
- はじめに
- 序章 あなたは80歳まで年収700万円を稼ぎ続けられるか
- 仕事人生の折り返し地点は50歳
- 私が人生後半に年収700万円が続くことを推すワケ
- 年収700万円が「続く」ことに込めた思い
- 「老後に年収700万円なんて必要ない」という方へ
- 「今さら年収700万円を目指すのは手遅れだ」という方へ
- 80歳まで、楽しく働き、楽しく稼ごう
- 第1章 幸福年収700万円が続く、人生後半の働き方戦略
- 雇用されるだけが働き方ではない
- 「雇用される」「起業する」「複業する」を選ぶ
- 人生後半の働き方シミュレーションI期
- 「複業」と「副業」の違い
- 副業禁止の会社は、辞めるのがお得?
- 転職で年収700万円を上回ることはできるか
- 人生後半の働き方シミュレーションII期: 再雇用終了後
- あなたにおすすめの働き方フローチャート
- どの働き方にもベースとなるデジタルスキルは必須
- 生成AIが中高年にもたらす空前のチャンス
- 「経験がものをいう世界」に回帰していく?
- 第2章 複業から起業へ!4歳から仕込むキャリア自律ロードマップ
- 働きがい&高収入を両立する複業のススメ
- 私が複業を推す理由
- 従業員の複業を奨励する企業も出てきている
- 複業の2分類 応募型と事業型
- 案件獲得はラクじゃない 45歳以降の複業マーケット
- 複業の武器は、コンテンツ思考
- まずは自分の持つコンテンツを明確にしよう
- 複業の武器になる強みとじぶんコンテンツ発見ワーク
- 実践編 じぶんコンテンツの見つけ方――「もしあなたがハウツー本を書いたら」
- ステップ1 職務経験・人生経験の棚卸し
- ステップ2 経験タグ付けワーク
- ステップ3 市場調査
- ステップ4 タイトルを考えよう
- 複業用のプロフィールを書こう
- 複業が見つかる「良いプロフィール」の構成とは?
- じぶんコンテンツのピッチ資料を作ろう
- 複業マインドを養う下ごしらえ
- 第3章 じぶんコンテンツを武器に複業機会を広げる
- 応募型複業のデビューステップ 場数を踏む
- 事業型複業のデビューステップ 複業計画書を作ろう
- 副業計画書を作ろう
- 陸・海・空で攻める事業型複業の収益化術
- 複業の前に押さえておきたいデジタルリテラシー
- 生成AI自体を複業の武器にすることも可能
- 複業をいつ、やるのか?
- 複業朝活のススメ
- 定年退職まで時間がない方向けの突貫工事メソッド
- 退職後に「真の悠々自適」を実現するシニア起業のススメ
- 再雇用終了までの複業をシニア起業へと昇華させる
- 「シニア起業あるある」の落とし穴3選
- 試しに今すぐ開業届を出してみよう
- 第4章 46歳からの転職基本戦術
- なぜ45歳からの転職が増えているのか
- 45歳からの転職は、20~30代とは異なるゲーム
- 採用企業の思考原則を理解する
- 転職の成功条件は「幅」で定義しよう
- 転職がうまくいかない人には2つの共通点がある
- 実践編 45歳からの転職フェーズ別攻略法
- 企業選び 年収アップでなく、年収が落ちない会社を選ぶ
- 企業選び 経験職種だけでなく、未経験・高収入の穴場職種を
- 強みの棚卸し ポータブルスキルでなく、コンテンツをアピール
- 書類作成 経歴は編年体式でなく、キャリア式で書く
- 書類作成 顔写真は証明写真ボックスでなく、必ず写真館で
- 書類作成 履歴書・職務経歴書だけでなく、ピッチ資料も追加
- 応募 応募する企業の吟味は大事、でも数はもっと大事
- 応募 転職エージェントだけでなく、 あらゆる手段をすべて使う
- 面接 建前で塗り固めず、本音を匂わせるほうが好印象
- 面接 即戦力アピールでなく、その場で課題解決策を示す
- 条件交渉 条件は前を見るだけでなく、同時に横も見る
- 安易に資格やリスキリングに頼るのはNG
- 転職活動のモチベーションを保つ心構え
- 終章 人生後半を楽しく働き続けるためのマインドセット
- もったいない! 残念すぎるマインドセット
- やりたいことを無理に探す必要はない
- 意識的に優先度を上げよう
- 特別インタビュー 入山章栄・早稲田大学大学院経営管理研究科教授に聞く
- 経営学とキャリアオーナーシップの関係性
- おわりに
書籍紹介
この本は、40代や50代のビジネスパーソンに向けて、定年後も働きがいと安定した収入を両立させるための具体的な道筋を示しています。著者の都築さんは、東京大学でコンピュータサイエンスを学び、ソニーでの勤務を経て、2019年にライフシフトラボを創業したキャリアの専門家です。その経験と、5000人以上のミドルシニア世代へのキャリア支援を通じて得た知見が、本書の基盤となっています。
幸福年収700万円という具体的な目標を掲げ、これを達成するための方法として複業やシニア起業、転職の戦術を詳細に紹介しています。この「幸福年収」という概念は、経済学者や心理学者の研究を基に、収入と幸福感のバランスが最適になる金額として導き出されたものです。日本ではこの金額が約700万円とされ、過剰な収入を追うよりも、働きがいや時間の豊かさを重視する生き方を提案しています。こうしたデータに基づくアプローチは、読者に説得力と現実感を与えます。
複業を始めるための「じぶんコンテンツ」の作り方や、転職市場での競争力を高める具体的な戦術が語られています。著者は、ミドルシニア世代が持つ経験やスキルを最大限に活かし、新しいキャリアの機会を切り開く方法を、実際の事例を交えて説明しています。また、AI時代における働き方の変化を見据え、経営学者の入山章栄教授との対談も収録されており、キャリア論と経営学の視点から未来の働き方を深掘りしています。この対談は、理論と実践の橋渡しをする貴重な内容です。
人生後半を楽しく働き続けるためには、変化を恐れず、自分らしいキャリアを主体的に築く姿勢が欠かせません。都築さんは、読者が一歩踏み出すためのヒントとして、5000人以上のリアルな声を反映した具体例を随所にちりばめています。これにより、読者は自分事として戦略を捉えやすくなり、行動に移す勇気を得られるでしょう。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
副業の武器は、コンテンツ思考

副業の武器は40代、50代の方ならどなたでも持っています。勤め先の外でも生かせる自分の強みやスキルを棚卸しし、副業デビューのファーストステップを踏み出しましょう。
コンテンツは、動画コンテンツ、音楽コンテンツなど、とりわけインターネットサービスにおいて価値のある情報の集合体を指すことが多いです。
他人にとって価値がある情報、再現性のある知識・ノウハウがコンテンツになります。会社や他者が、あなたにお金を払ってでも教えてもらいたい何かのことが、副業における「強み」になるのです。