Newton 2025 8月号

発売日 2025年6月26日

ページ数 144p

ISSN 0286-0651

もくじ

  • FOCUS
    • タコのあしを模したロボットの手
    • アミノ酸 制限による急激な減量
    • 炭化した巻物のタイ トルと著者が判明
    • 探査機が明らかにした月の深部構造
    • 鉛を金 に変える現代の錬金術
    • 火山噴火を数十分前 に予知する新技術
  • From 朝日新聞
    • 「目」開くと月面がすぐそこ
    • 原子核の形は 「アーモンド」
    • 11月3日は 「物理の日」
    • あんこに不可欠の アズキ, 栽培は日本発祥
    • ダーウィンの説に反する植物発見
  • 第1特集 Newton Special 科学者を悩ますミクロな世界の迷宮 量子のパラドックス
    • 監修 和田純夫
    • 執筆 小谷太郎
    • 重ね合わせの状態やトンネル効果など, 量子は矛盾を含む パラドックスのようなふるまいをする。 量子論に登場する パラドックスを通して, ミクロな世界にせまってみよう。
  • 連載 挑戦者 室伏広治×金井宣茂_重力に挑む スポーツ×宇宙で,人類活動の限界を破る
    • 聞き手 森久美子 (編集部)
    • 人間の身体は、どこまで進化できるのか? ことなるフィールドにありながら、重力 に挑むという共通の経験をもつお二人に, スポーツ×宇宙の連携で期待される人間 の可能性についてうかがった。
  • すばる望遠鏡25年の挑戦 日本の技術力が明らかにした 宇宙の謎
    • 監修 宮﨑 聡
    • 執筆 荒舩良孝
    • 日本が誇る国立天文台の 「すばる
    • 「望遠鏡」 は, 2024年で25周年を むかえた。 すばる望遠鏡がとらえ た美しい画像の数々とともに, 25年にわたる歩みを振りかえろう。
  • 第2特集 Newton Special 「つくる」ことで, 生命の本質にせまる 人工生命への挑戦
    • 監修 瀧ノ上正浩 / 川又生吹
    • 執筆 尾崎太一
    • 生命の合成をめざす研究がさかんになっている。 科学者は, みずからの手で 「人工生命」 を合成できるのか。 最新の研 究成果を紹介し, 人工生命が誕生する可能性を検証する。
  • 楽器のサイエンス 感情を動かす演奏は 物理学に支えられている
    • 監修 吉川 茂
    • 執筆 加藤まどみ
    • 楽器のしくみにはさまざまな物理 現象がかかわっている。弦楽器や 管楽器などを例にとりながら, 音 高や音色のちがいを生みだす巧妙 なしかけを解説しよう。
  • 人体と機械は 融合できるか 身体の拡張により新しい能力を手に入れる
    • 監修 稲見昌彦
    • 執筆 梶原絢子
    • 未来の人類は本来の腕とは別に、 新しい機械の腕を装着しているか もしれない。 機械やAIにより人 間の身体機能を拡張させる 「人間 拡張工学」 の最前線にせまろう。
  • 水中考古学の最前線 深海の戦争遺跡を調査する
    • 監修 山舩晃太郎/市川泰雅
    • 執筆 山田久美
    • 沈没船などの水中遺跡を調査する 「水中考古学」 は、 水中ドローン や3次元フォトグラメトリなどの 技術によって新時代をむかえてい る。 最新の研究成果を紹介しよう。

Focus

火山噴火を数十分前に予知する新技術

ジャンル:地学

出典 Minute-scale dynamics of recurrent dike intrucions in Iceland with fiber-optic geodesy
Science,2025年4月24日

 アメリカ、カルフォルニア工科大学のリー博士らは、アイスランド、レイキャネス半島での活火山地域においてマグマの状態を計測する新しい手法を検証しました。新しい手法は「低周波の分散型音響計測」といいます。

 光ファイバーケーブルをセンサーとして使用し、100キロメートルの範囲にあるデータを収集できる手法です。準備には10日しかかかりません。

 この手法でマグマ移動や流入量をリアルタイムに高解像度でとらえることに成功しました。火山噴火を15分~22分前に予知できるようです。防災のための有効な手法が開発されました。

挑戦者>>>特別対談 重力に挑む

対談者:スポーツ庁長官 室伏広治 × JAXA宇宙飛行士 金井 宣茂
聞き手:森 久美子(編集部)

無重力生活

室伏さん

室伏さん

宇宙に滞在していると、重力がある感覚が恋しくなることはありますか?

最初は面白いと感じますが、2~3日でなれます。重力のない環境があたりまえになってしまうです。

金井さん

金井さん

室伏さん

室伏さん

筋肉や腱の調整が、重力のある環境とどう違いのか気になります。体を動かすと、内臓も無視できないほど動いていて、宇宙ではどう動くのでしょう。

身体の動きでいうと、宇宙では前屈するような動きをほとんどしません。ですから、宇宙滞在終盤では、足の爪を切るために体を屈めることも難しくなりました。

金井さん

金井さん

室伏さん

室伏さん

体幹の筋肉が弱ってくるのでしょうか。

関節もかたくなります。宇宙では下にあるものも、腰を曲げずに逆さになればとれてしまいます。ストレッチのようなものを取り入れる必要があるかもしれません。

金井さん

金井さん

室伏さん

室伏さん

筋肉に負荷があるような服をつくるのはどうでしょうか。自然にストレッチと同じ効果があるようなものを用意するといいように思います。

※画像はイメージです。

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