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目次
書籍情報
書ける人になる

中野巧
株式会社studio-K代表取締役。
エンパシーライティング®開発者。
「コトバ」と「マーケ」の建築家。
積水ハウスで建築設計に携わり、建築と文章の共通点に着目した独自メソッドを開発する。ライティングとマーケティングを掛け合わせたツールを開発・保守・運営している。
SBクリエイティブ
- はじめに 文章と仲良くなる、ということ
- 第1章 どうやって「書く」と仲良くなるか? その10のコツ
- 文章は「センス」 → 文章は「スキル」
- 「苦行」だと思って書く→「ラブレター」だと思って書
- 文章を書く → コスパ最強のものづくり
- 文章のゴールは「いいね」→文章のゴールは「思考整理」
- 100点の文章を目指す→(仮)で書く
- 書くことは「長距離走」→書くことは「短距離走の繰り返し」
- 集中して書く→ぼんやりしながら書き始める
- まとまった時間で書く→1分、1行だけ書く
- 自分だけで考える→人の頭を借りて考える
- オリジナルにこだわる→エッセンスを盗む
- COLUMN 飽きたら、エディタを変えよう
- 第2章 何を書くか? その10のコツ
- 特別なネタを探す→ 日常の小さなことを拾う
- 「何を書くか」で悩む→「どう見るか」で遊ぶ
- 当たり前を書く→ひっくり返してみる
- 答えを探す→偶然を拾う
- 客観的に書く→偏愛を語る
- 新しいネタを探す→「似てる」をヒントにする
- 価値があることを書く→まず書いて、価値は後から
- ポジティブに書く → ネガティブや違和感を掘り下げる
- 書くネタが尽きたら終わり → 角度を変えて何度も書く
- 「答え」を書く → 「問い」を書く
- COLUMN 発想を広げる9つの魔法の質問
- 第3章 どの順番で伝えるか? その10のコツ
- 「表現」を変えれば伝わる → 「順番」を変えれば伝わる
- まず書き始める → まず見出しを立てる
- 書き終わったら終わり → 最初と最後を見直す
- 全部伝える → 3つに絞る
- ジャイアンで書く → 読者の味方になる
- 文章がギクシャクする → 接続詞で流れを作る
- 飛躍しないように書く → 飛躍を歓迎する
- 文章が長くなる → 思い切って削る
- 構成を毎回考える → 「伝える型」を使う
- 伝えるだけで終わる → 「動かす型」を使う
- COLUMN あなたの失敗談が、人を動かす
- 第4章 どう表現するか? その10のコツ
- 表現がすべて → 表現は2割のスパイス
- 「文」として読む → 「形」として見る
- どこかの誰かに書く → 文章に宛名をつける
- モノクロで書く → カラフルに書く
- いつもの感覚だけで書く → 目・耳・体を使い分ける
- 自然な順番で書く → 前後をスイッチする
- 「自分」を主語にする → 「あなた」を主語にする
- 反論が怖い → 読者の疑問や反論を先取りする
- 「読み手」を落とす → 「自分」を落とす
- 正しく書く → 体温を乗せる
- COLUMN 短く、シンプルに、心を掴む
- 第5章 どう続けるか? その10のコツ
- ひっそり書く → 先に宣言する
- きっちり計画する → 1.5倍の時間で考える
- 意識してやる → 何かのついでにやる
- 書けないから「書かない」 → 書けないから「書く」
- ただがんばる → ご褒美を用意する
- やらなかった自分を責める → やった自分を褒める
- どうせ書いても意味がない → 0.1%の成長だと思う
- 休まず書き続ける → 書かないと決める
- 一人で書く → いっしょに書く
- メディアごとに書き換える → 同じ文章を使い回す
- COLUMN 書く気持ちが上がる30秒の習慣
- おわりに 言葉で、未来を創る
書籍紹介
中野巧さんは、文章術の分野で長年活躍されている方です。これまで『6分間文章術』をはじめとするベストセラーをいくつも手がけ、累計10万部を超える実績をお持ちです。大学で建築を学んだ後、住宅設計に携わった経験を活かし、「共感」を軸にした独自のライティングメソッドを開発されています。言葉とマーケティングの建築家として、多くの人に文章の力を伝えてこられたプロフェッショナルです。
この本の魅力は、文章を書くことを「難しいもの」から「楽しく身近なもの」に変えてくれる点にあります。カンタンで伝わりやすく、がんばりすぎない文章がスラスラ書けるようになるための、シンプルな50のコツが紹介されています。仕事の報告、SNSの投稿、ブログの記事など、さまざまな場面で「書きたいのに手が止まってしまう」という悩みを持つ人にぴったりです。
文章はセンスではなくスキルだと捉え直したり、書くことを苦行ではなくラブレターのように楽しむ視点に変えたりするなど、心のハードルを下げる工夫が満載です。また、何を書けばいいかわからないときのアイデアの出し方、伝わりやすい順番の組み立て方、表現の工夫、そして続けていくための習慣の作り方まで、5つの章にわたって丁寧に解説されています。
完璧を目指さずにまずは下書きのように書き始めることで、言葉が自然と動き出すというお話です。完璧主義でつまずきやすい人にとって、大きなヒントになると思います。また、日常の小さな気づきを拾うことの大切さや、読者の心に届く「体温」の乗せ方なども、具体的に学べます。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
1分、1行だけ書く

「今週は忙しいので、ゆっくりできる時間で書こう」と思い、気づけば1ヶ月も経っているということは、よくある話です。私も何度も経験しています。
仕事が一段落したら、今の予定が終わったら、その後に絶好のタイミングがくるのは奇跡です。
発想を変えて、ハードルを低くして切り替えてみましょう。例えば「1分あれば、1行書ける」と思い込むことです。カップ麺が出来上がるまでに、メモに書いておくこともできます。
メモを後で見返したとき、3つ4つと溜まった言葉たちがつながる瞬間があります。それが文章の誕生です。また、メモを眺めるときに記憶や感情が蘇ってくるため、「書いてみよう」という気持ちになります。まとまった時間を待つ必要はないのです。
偶然を拾う

何を書こうかと、机の前で頭を必死に捻ってはみるのものの、迷子になって道から抜け出せなくなることはありませんか。
答えは自分にあるといいますが、答えを引っ張り出すのは自分だけの力だけじゃ難しいです。おすすめは、本をパラパラとめくることです。何気に目に入る言葉があなたへの刺激になります。
本をパラパラとめくっていて、「マイペース」という言葉が気になったことがあります。そういえば周りからも言われることがあると気が付きました。「やりたいことをやる」スタイルで働いている自分だからこそ、「マイペース」という言葉で自分探しができたのでしょう。そのことから、自分の働き方を深掘りする文章が書けました。
自分を落とす

SNSで後輩にメールするとき、「ちゃんと考えて書いたほうがいいですよ」などをつい書いてしまうことがあるでしょう。正しかろうが、「説教」になっています。言われた方は適当な返事をして、心を閉ざし、聞く耳をもたなくなります。
「実はこれ、昔私もやっていたことです」と自分を落とすと、相手に否定された感じを受けません。自分の失敗談として語ると、読み手は安心するものです。アドバイスを説教から応援に変えましょう。
正論じみたアドバイスより、失敗した体験談の方がずっと心に届きます。相手を落とす行為をやめて、自分を落として言葉を送るのが表現方法の1つです。
何かのついでにやる

「毎日書こう」と思うほど、疲れてしまいます。やる気は有限なので、ガス欠を起こしてしまうでしょう。
真面目な人ほど、書けなかったことを後悔します。それで書くことが嫌になったらもったいないです。
だからこそ、気合に頼らない「楽」な仕組みを作ってください。ポイントは、毎日必ずやることと「ついでにやる」にあります。
散歩、歯磨き、Lineで報告するといった毎日のルーティンに、メモアプリに1行打ってみるなどの行動を足してみるといいでしょう。
私の場合は散歩のついでに行動しています。机の前で考えているときより、頭が整理されて言葉が浮かんでくるのです。このついでの行動は、気づいた時には「当たり前」になっていました。