投資の真髄/著者:桑原晃弥

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書籍情報

タイトル

投資の真髄 ウォール街を動かした8人のカリスマ投資家

発刊 2025年12月25日

ISBN 978-4-8378-0546-5

総ページ数 267p

出版社リンク マネジメント社

著者

桑原晃弥

経済・経営ジャーナリスト。
業界紙記者などを経てフリージャーナリストとして独立。
スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクなどの経営者の研究をしている。

出版

 マネジメント社

もくじ

  • 第1章 ジェシー・リバモア
    • 20世紀初頭のアメリカを代表する伝説的相場師。10代から株式投資を始め、独自の市場分析と大胆な取引で巨額の利益を手にした。恐慌期には空売りで莫大な資産を築くも、成功と破滅を繰り返す波乱の人生を送った。著書『欲望と幻想の市場』の主人公のモデルとして知られる。
  • 第2章 ピーター・リンチ
    • 米フィデリティ社の「マゼラン・ファンド」を13年間運用し、資産を約28倍に成長させた伝説的ファンドマネージャー。「自分の知っている企業に投資せよ」という実践的哲学を掲げ、個人投資家にも大きな影響を与えた。著書『ピーター・リンチの株で勝つ』は投資の古典として知られる。
  • 第3章 フィリップ・フィッシャー
    • 成長株投資の開拓者。企業の財務指標だけでなく、経営者の資質や技術力など“定性的分析”を重視した長期投資法を確立した。代表作『フィッシャーの超成長株投資』はバフェットら多くの著名投資家に影響を与えた。堅実で人間中心の投資哲学が特徴。
  • 第4章 ジム・ロジャース
    • ジョージ・ソロスと共に「クォンタム・ファンド」を設立し、10年間で資産を40倍以上に増やした名投資家。世界各地を旅しながら経済や市場の動向を見極める“現場主義”で知られる。コモディティや新興国への先見性にも定評があり、著書『冒険投資家ジム・ロジャース世界を行く』が有名。
  • 第5章 ジョージ・ソロス
    • ハンガリー生まれのヘッジファンド創設者。通貨投機で巨額の利益を上げ、特に1992年のポンド危機では「イングランド銀行を潰した男」として世界を驚かせた。市場心理を読み解く「再帰理論」を提唱し、投機と哲学を融合させた独自の思考を持つ。慈善活動家としての顔も持つ。
  • 第6章 ウォーレン・バフェット
    • 「オマハの賢人」と呼ばれる現代最高の投資家。恩師ベンジャミン・グレアムの価値投資を発展させ、企業の本質的価値に着目した長期保有を貫く。バークシャー・ハサウェイを率いて世界屈指の富豪となり、投資家の模範として尊敬を集める。質素な生活ぶりも有名。
  • 第7章 ピーター・ティール
    • ペイパル共同創業者で、Facebook初期の投資家としても知られるシリコンバレーの異才。テクノロジーと哲学を融合した独自の視点で未来を読み解く。著書『ゼロ・トゥ・ワン』では、競争よりも独創性を重視する思想を展開。ベンチャー投資の新しい形を提示した。
  • 第8章 レイ・ダリオ
    • 世界最大級のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ」創業者。データと原則に基づく徹底的な分析を重視し、経済循環を読み解くマクロ戦略で知られる。著書『プリンシプルズ』では成功哲学と組織運営の原理を体系化。理性と規律を重んじる投資家として高く評価されている。

書籍紹介

 この本では、独自の理論で巨額の富を築き上げた8人のカリスマ投資家に焦点を当て、それぞれの人生と投資手法を丁寧に紐解いています。例えば、ジェシー・リバモアのような投機の天才から、ピーター・リンチの長期投資の智慧、フィリップ・フィッシャーの成長株選定の秘訣、ジム・ロジャーズのグローバルな視点、ジョージ・ソロスの再帰理論、ウォーレン・バフェットのバリュー投資、レイ・ダリオの原則に基づくアプローチ、ポール・チューダー・ジョーンズのマクロ戦略まで、多様なアプローチが紹介されています。これらの投資家たちは、市場の変動を巧みに読み、時には大胆な決断で世界を驚かせてきました。

 成功談だけでなく、各投資家の失敗や学びも織り交ぜながら、真の投資の「真髄」を探求しています。市場心理の読み方やリスク管理の重要性、経済循環の理解など、現代の投資家にも通用する普遍的な教訓が満載です。読み進めていくうちに、自分自身の投資スタイルを見直すきっかけになるでしょう。特に、ウォール街のダイナミックなエピソードが活き活きと描かれているので、まるで小説を読むような楽しさを感じられます。投資に携わる人であれば、きっとインスピレーションを得られるはずです。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

ピーター・リンチ 知っているものに投資すべきである

 一般投資家たちのほとんどは、自分が日頃よく知っている企業に好んで投資する人が少ないです。証券会社が推奨する理解できていないテクノロジー企業を選んでしまうといいます。

 アマチュア投資家は、アマチュアならではの強みがあります。医者なのであれば医療や薬について豊富な知識をもっています。長距離トラックのドライバーなら車や、荷物の変化などに詳しいです。主婦であれば、スーパーで売っている商品の値段や物価などに敏感でしょう。こうした知識を持つにもかかわらず、自分がよく知らない企業に投資してしまうのはもったいないです。

 証券会社のプロが紹介するやり方を真似する必要はありません。自分の持っている知識を武器にして、投資対象を見い出していけばいいのです。

ジム・ロジャーズ 「自由」を手に入れるための投資

 ジム・ロジャースは100ドルを元手に、子牛を育てて転売するビジネスを始めますが、失敗しています。20年後にチャートを見返して、子牛を高値で買っていたことに気づいたようです。イェール大学、オックスフォード大学を経て、ウォール街で働き始めたロジャーズは、ソロス・ファンド・マネジメントを共同で設立し、37歳で引退するまでに3365%という利回りを記録しました。

 ロジャーズがウォール街で働いた動機は、大きく儲けるチャンスがあったからだといいます。世界を見てみたいという夢のために、お金が必要だったのです。

私は自由であり続けたいと思った。自由であるためにはお金が必要だ。自由を得られるだけのお金が欲しかったから、5歳からビジネスをしていたんだ。

 働かなくても世界中を旅するだけの富を手にしたロジャーズは、ソロスと別れて世界をバイクで踏破する旅に出かけます。そして、世界を旅して得た経験がロジャーズの投資をさらに鋭いものへと変えました。

ウォーレン・バフェット 周囲が怖がっているときは貪欲に

 株式市場が下落すると、多くの人は慌てて売りに転じがちです。ウォーレン・バフェットは市場が売りに出ているというニュースを目にすると、笑みをこぼします。実際に、多くの企業に安値がついた1970代に投資をすることで、大きな利益を手にすることができました。

 バフェットとしては、株式市場が過熱する中で利回りを追い続けることが難しくなってきたことと、投資以外の社会に役立つことをやりたくなったようです。バブルが弾けて、底値の株価を付けている会社の株を買い続けました。

他人が貪欲になっている時は恐る恐る、周りが怖がっている時は貪欲に

 他人と同じことをしていては勝つことはできません。多くの投資家が損失を恐れるときは、利益を生む絶好の機会でもあるのです。

レイ・ダリオ 成功した理由

 レイ・ダリオのブリッジウォーター・アソシエイツが世界一のヘッジファンドに成長できた理由は、相関関係のない分野に分散した投資手法の「投資の聖杯」を生み出したからです。その法則に気づけたのは、間違いから学ぶ姿勢と、他人の失敗を責めないことで都合が悪い情報を隠さない透明性を徹底したからです。

安全に見えても、大きく傷つくリスクが常に存在する。何かを見逃していると思うに越したことはない

 ブリッジウォーターのルールには「その人に面と向かって言えないことを、決して言わないこと。そんなことをするのは、告げ口をする汚い人間である」とあります。こうした厳しい透明性があるからこそ、ダリオは大きな成功を収めました。

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