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目次
書籍情報
「糖尿病」の非常識

白川太郎
ユニバーサルクリニック総院長。医学博士。
汪海東
復旧大学付属華東病院教授。医学博士。
産学社
- はじめに―「「がん」の非常識』 のその後
- がん細胞には三つのタイプがあった
- 末期がん治療は2段階に
- 100人中100人の血糖値が改善した
- 第1章 糖尿病にまつわる五つのギモン
- 糖尿病は「インスリンが出なくなる病気」でしょうか?
- 60代から糖尿病が急激に増えるのはなぜ?
- 糖尿病になるとがんになりやすいのはなぜ?
- 糖尿病治療薬を飲んでいたのに透析に……なぜ?
- 糖尿病は本当に薬を飲み続けなければいけないのか?
- 第2章 糖尿病の正体
- 糖尿病はインスリンではなく、ミネラルの病気
- インスリンは「血糖値を下げるため」 のホルモンではない
- 糖尿病になると糖を使えなくなる
- 日本人は糖尿病になると痩せていく
- 三大合併症が起こる理由
- ありとあらゆる合併症が起こってもおかしくない
- 糖尿病になると免疫が下がる
- 1型糖尿病と2型糖尿病の違い
- 大人の1型糖尿病が増えている
- 第3章 9割治る糖尿病治療
- 末期がんの治療医が糖尿病治療をはじめた理由
- 新たな治療法にたどり着くまで
- 糖尿病の遺伝子をもっているのに糖尿病にならない沖縄の村
- 社会的なインパクトはがん以上
- 歩くだけで糖尿病が良くなった
- 「白川式糖尿病改善プログラム」とは
- プログラム中、食べてはいけないもの、控えるもの
- プログラム中、やってはいけないこと
- 治療の対象は三重苦にあえいでいる人
- 最初の3人の患者さん
- 100人中9人が治った、改善率は100%
- 20年服用の薬、インスリンを中止できた患者さん
- 治療のゴールは、薬から卒業できること
- インスリンはやっぱりゼロではなかった
- 究極のゴールは健康をサポートできる社会をつくること
- 患者さんの話①小野さん
- 合併症で心不全、網膜症、透析と進んだものの、 インスリンは卒業、透析からの卒業にも希望が見えてきた
- インスリンから卒業、失明も回避
- 透析をしながらも尿が出るようになった
- 患者さんの話②赤羽さん
- HbAlc15%超からの回復、合併症はゼロー
- 重症化していたが、引き返すことができた
- 第4章 糖尿病にならない生活習慣のコツ
- 糖質制限は太古昔の食生活に戻る手段
- 生まれ持った遺伝子と食生活が合っていない
- 腸を休めるファスティングのすすめ
- 水はやっぱり大事
- 歩く生活を取り戻す
- 体温高めがいいのは酵素の活性を上げるため
- 特に糖尿病リスクの高い人
- 第5章 糖尿病改善プログラムにまつわるQ&A
- クロムなどのミネラルが不足しやすい人とは?
- 60歳以降に糖尿病と診断されたら?
- 糖尿病がミネラル不足で起こる病気なら何を食べればいいの?
- ミネラルを増やすことの弊害はないの?
- 糖尿病予備軍への効果は?
- 改善プログラム終了後、食生活が元に戻ったら?―
- インスリンが出にくくなったら、インスリンを打つしかない?
- クロムの不足はクロムのサプリメントで補えますか?
- 型糖尿病になる子どもが増えているのは?
- ソフトドリンクで糖尿病になる?
- おわりに
書籍紹介
糖尿病を「インスリン不足の病気」ではなく、「ミネラル不足の病気」として捉える視点です。この考え方は、一般的な医学の枠組みとは異なり、読者に新鮮な驚きを与えます。白川先生は、ミネラル不足が糖尿病の進行に深く関与していると主張し、具体的な症例を通じてその改善方法を丁寧に解説しています。
末期がん治療の専門家として培った知識が、糖尿病治療に応用されている点も興味深いです。がん治療の過程で発見した糖尿病改善のヒントを、わかりやすく紹介しています。たとえば、食事や生活習慣の改善を通じて、薬に頼らずに血糖値を安定させる方法が具体的に示されています。これにより、糖尿病と診断された方々が、希望を持って治療に取り組めるようになるはずです。
糖尿病患者さんやその予備軍の方だけでなく、健康に関心のある人にとって、目から鱗の情報が詰まった一冊です。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
歩くだけで良くなる

毎回2500キロカリーもあるコース料理を食べていたら、1年で15キロ太り、糖尿病になってしまった患者を例にあげます。この患者様に「1日10キロ歩くことを日課にしたら、血液検査の数値が全部よくなった人を知っています」とお伝えしたところ、その方は本当に毎日10キロ歩きました。
毎晩、万歩計をつけて10キロ歩き続けると、あっという間に体重、HbA1c(ヘモグロビンA1cという血糖値)、ɤGTP(肝機能)、空腹時血糖値が元に戻りました。
歩くことをお勧めしていった結果、HbA1cが8%や9%台までであれば薬に頼らなくても運動をしっかり行うことで正常値に戻ることができるとわかりました。