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目次
書籍情報
進化するシン富裕層

大森健史
海外移住・海外投資コンサルタント。
発売:KODANSHA
発行:日刊現代
- はじめに
- 第1章 シン富裕層の発想
- 「身の丈に合った」 クルマや家がある!?
- シン富裕層は「KY力」を持っている
- リタイア後にペンションは意味不明
- 挑戦するタイミングは早ければ早いほどいい
- 大谷翔平選手の活躍の理由も、早くから挑戦したため
- シン富裕層になるために絶対必要な「適当」
- 決断が早い人はなぜ強いのか
- 貧乏心はリアルな経験ができず、ますます貧乏になる
- リアルを犠牲にして投資に励む若者たち
- 「稼ぐ力」を高めるクラウドソーシング
- IOR (Input-Output Ratio) インプット偏重社会からの脱却
- 死ぬまでの自分時間を計算しろ
- 家族や恋人は無限に欲求を生んでくれる「玉手箱」
- パートナーがいるからこそ収入を増やしたくなる
- ロールプレイングゲーム (RPG)として自分を俯瞰する
- 心の中のリトルホンダがこう答えた
- 「ビジネスオーナー型」シン富裕層になるならアメーバ経営
- 第2章 シン富裕層の生きざま
- プランの立て過ぎや人への相談はNG
- ほとんどお金をかけずに起業する方法
- やり方を変えて、より面白くするのがコツ
- 迷ったら難しいと感じる道を選ぶべし
- 根拠不明の自信には突破力がある
- 言語化できてる? 「きちんと」「ちゃんと」が口癖の人は要注意
- 時間を買え、コストコには行くな
- 頭のリソースをゼロにするため「覚えない」仕組みを作る
- ココロは癒せない、良い体験で上書きせよ
- 日経新聞に投資の答えが書いてあるという思い込み
- 「ソロス」と呼ばれた愛すべき先輩証券マン
- 投資家が日々チェックしているチャートも万能ではない
- シン富裕層から教わった日経新聞の「賢い」使い方
- シン富裕層が実践している日経新聞活用法
- タワーマンションという見えない悪魔
- 都心部のタワマンは確実に利益が出せた
- ロバート ・キヨサキ氏の手法は日本には向いていない
- 『金持ち父さん貧乏父さん」を実践するサラリーマン
- 今から不動産投資をするのは遅い
- 第3章 シン富裕層の起業・経営
- TikTokマーケティング
- 電話営業も発想を変えると大きな学びに
- とりあえずリカバリーできそうな小さな仕事を複数発注 20
- 専門家にはカネを出し惜しむな
- 実際に情報コンテンツを買ってみた
- 成功者に学ぶべきだが、詐欺師には気をつけろ
- 詐欺師の見分け方
- スパイには活動資金提供者が必ずいる
- 実際に詐欺師に騙されたシン富裕層
- 社長なのにコーチングに頼る愚
- ビジネスで大事なのは相手を動かす操縦術
- ルールを理解して勝負する
- 後攻はパクることができる
- 最強のチームとは
- 昔からよく聞く「東大卒だけど使えない」のはなぜ?
- 第4章 シン富裕層の小ワザとは
- 白紙2枚の入社試験
- 謝るときは相手の想定以上のテンションで
- クレーマー対応はロジカルに淡々と
- 子どもへの期待値を上げ過ぎない
- 子どもには『ドラゴンボール』の「精神と時の部屋」を準備する
- モノクロディスプレーのスマートフォン
- 努力のし過ぎは問題アリ
- とくに嫌いなことに対する努力は良くない
- 子どもへのサポートは最低限に抑えるべし
- 「親が頑張っている」と思えば子は悪く育たない
- 毎日お弁当を作って分かったこと
- 海外へ行くと家族が結束できる
- 家族は税制上のパータッチ
- 第5章 これからの日本
- 「価格が良心的」が良いことだという謎
- 起業家のシン富裕層は自由に値付けする
- 顧客は少なくても大丈夫
- 節約するのはサラリーマンだけでいい?
- トヨタの消費税還付額 2024年度は約6800億円超!
- 「ポルシェで節税」より「アメーバ経営」
- 新しいことをやってニコニコ没落
- 「養分様」になりたくない若者たち
- 「鼠小僧」が好まれる日本
- ノウハウの販売は大きなビジネスチャンス220円
- コンサルは誰にでもできるが個人のブランディングが欠かせない
- ポイントは「好きなことで突き抜ける」
- 「日本はオワコン」は本当か?
- これからの日本低金利時代の終焉と日本の潜在力
- 世界情勢の変化と日本のチャンス
- シン富裕層と日本の未来
- おわりに
書籍紹介
本の内容は、親から受け継いだ財産ではなく、ごく普通のサラリーマンや主婦が、数年で億万長者になるための実践的なノウハウとマインドセットに焦点を当てています。例えば、お金をかけずに起業する方法や、プランの立て過ぎを避けることの重要性、時間を効率的に買う考え方などが具体的に語られています。
挑戦のタイミングを早めに設定する利点、年収2000万円を入り口とする視点なども興味深いポイントです。「適当力」の必要性、クラウドソーシングを活用した稼ぐ力の向上、家族や恋人を欲求の源泉として見なす発想など、日常に取り入れやすいアドバイスが満載です。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
ビジネスオーナー型のシン富裕層

80代のお母さまと60歳のお嬢様という親子が、海外ビザ取得の相談にきたことがあります。60歳の女性は、服装にも気をつかわず、化粧っけもなく、古いスタイルの髪型をしていました。30臆円近い資産があるのに、何かを買いたいという気持ちは起きないのだそうです。
お金があるのに上手に使わないのだろうと考えていましたが、タイ、シンガポール、マレーシアで起業した企業の株式配当で暮らしていると聞いて腑に落ちました。ビジネスオーナー型のシン富裕層の姿でしょう。年収は3000万円~4000万円で、収入を持ち込むタイミングを翌年度にずらせば低課税ですむなどの節税も細かくしています。
「配偶者や子ども、あるいは恋人でもいないと、お金を使う先がないんだよね」としみじみ話されていました。
ルールを理解する

富裕層の方々は「世の中のルール、そのビジネスのルールを知ることを最優先にして、理解が終わるまでは勝負してはいけない」といったことを口にします。やる前から勝負がついていることがあるからです。2人で交互に連続する数字を最大3つまでいう「21を言ったら負け」というゲームは、後攻になったら必ず勝てるゲームとして有名です。
一見すると、どちらが勝つかわらないように設計されているゲームは多々あります。これはビジネス業界にも言えることです。仕入れの仕方、物流の仕組み、税金のかかり方、自分のビジネスに関わってくる最低限のルールは、勝負する前に知っておかなければなりません。
嫌いなことに対する努力は良くない

お笑い芸人には、10年、20年、30年と芸歴を積んでも日の目を見ない人はたくさんいます。努力して上り詰めた芸人は、さらっと事務所をやめることもないでしょう。
けれど、「嫌いなことをしてもしょうがないじゃないか」と思うのがシン富裕層の人たちです。成功した人たちに多いのは、自分が前向きになれることをやってきた人です。
シン富裕層ではないですが、メジャーリーグの大谷翔平選手が、嫌々努力して野球をしているように見えるでしょうか。「頑張らなきゃ」という時代は終わりを迎えたのかもしれません。