※ 毎朝、5分以内で読める書籍の紹介記事を公開します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
目次
書籍情報
フィンランドの麦わらつるし飾り
ヒンメリ

発刊 2023年11月6日
ISBN 978-4-7678-3207-4
総ページ数 99p
仲宗根知子
幼少期より木の葉や実など自然に心を惹かれ、収集して過ごす。2013年にヒンメリに出会う。
エクスナレッジ
- HIMMELI ヒンメリ
 - RYE ライ麦
 - DESIGN ヒンメリのデザイン
 - REGULAR OCTAHEDRON 基本の八面体
- Origin
 - 点綴
 - 光の音
 - Microcosm
 - column「ライ麦の豊かな色」
 - ヒンメリの基本「正八面体」の作り方
- 材料と道具
 - 下準備
 - 正八面体の手順
 - おさらい
 
 
 - FLATフラット
- Minimal mini
 - Ripple mini 波紋
 - Minimal
 - Ripple 波紋
 
 - AGGREGATION 集合体
- Minimal mini
 - Asymmetry sparkle
 - Vascular bundle mini 繊管束
 - Vascular bundle 繊管束
 - Rye field
 
 - MULTIPLEX 多重
- Multiplex mini
 - CaF2 mini
 - CaF2
 
 - NEST 入れ子
- Fibonacci 第一形態
 - Fibonacci 第二形態
 - Fibonacci 第三形態
 
 - POLYHEDRON 多面体
- Carousel
 - Cycle 循環
 - Frozen rain 凍雨
 - 奏でる骨
 - 呼吸する螺旋
 - Astronomical object 天体
 
 - CELL 細胞
- 鉱石細胞
 - 鉱石細胞<変則型>
 - column「世界や日本のわら細工」
 - REGULAR TETRAHEDRON 正四面体
 - Triangle tree
 
 - HOW to 作品の作り方
- 《共通テクニック》糸の始末
 - 製作途中で糸が足りなくなった場合のつなぎ方
 - パーツ同士のつなぎ方
 
 
ヒンメリ

フィンランドでは12月下旬の冬至に、太陽神の復活と翌年の豊穣を祈願する収穫祭として「ヨウル(Joulu)」が行われています。ライ麦のわらを使って作るヒンメリは、その装飾品として使われていたのです。フィンランドのヨウルはキリスト教以前にも習慣があり、クリスマスのことをヨウルと言ったりします。
夏至までヒンメリは飾られていましたが、20世紀になって年配の人が子どもの頃に家に飾ってあったことを覚えている程度になりつつありました。そこで、ヒンメリの普及活動が盛んになり、今ではアーティストたちによる斬新なデザインも増えています。
ヒンメリは、幾何学模様がキラキラと輝き、影にも模様が写るので、なんとも幻想的な雰囲気だします。
材料と道具
●わら
●糸
●針
●糸通し
●はさみ
麦以外にも、イネ科の植物なら材料になります。紙ストローやプラスチックストローなど、中身が空洞のものなら何でも材料になるのです。
糸も材料の大きさに合わせて用意して下さい。色はお好みのものを使って大丈夫です。色を変えると、作品の印象も変わります。
長時間作業になるので、疲れないハサミを用意するなどの工夫をしてください。
簡単な下準備としては以下の通りです。
- わらを水に浸す(30分ほど)
 - わらをカットする
 - 大体90cmくらいの糸を用意する
 
世界や日本のわら細工

Kitchen&Company
ロシア、ウクライナ、ポーランド、ドイツ、日本の兵庫県などでわら細工が昔からありました。因州(鳥取県)から湯治に来ていた「半七」が、旅のつれづれに麦わらで虫かごや花かごをつくり、やがて色染めしたわらを帯状に開き、コマや竹笛に貼り付け売り出したのが、城崎麦わら細工の始まりと伝えられています。
桐箱や色紙に細工していく工芸で、光沢があって螺鈿細工のようで、とても美しい和物です。
大正末の震災による壊滅被害、昭和20年代には戦争により廃滅寸前まで追い込まれました。けれど、先代の遺産を守り継ごうとする城崎人により、現在でも伝統工芸品として受け継がれています。
感想

サイト管理人
この記事には作り方まで書きませんが、クリスマスツリーを模したヒンメリなども載っていて、安価でキレイなものが作れるアイデアが詰まっていました。
日本の工芸品もわら加工して、螺鈿、うな重が入っている重箱のようなガチすぎる芸術品も作れるようです。
低学年の子どもや、まだ介護度の低い人たちのレクリエーションなどに、簡単なクリスマス飾りを作ってみてはいかがでしょうか。