※ 毎朝、5分以内で読める書籍の紹介記事を公開します。
目次
書籍情報
アイドル経営者

大蔵忠義
関西ジュニアとして活動し、ソロでもドラマやバラエティでも活躍している。プロデューサーとしても手腕を磨き、新会社「J-Pop Legacy」を設立した。
KODANSHA
- はじめに
- 第1章 自己成長・マインド編
- 朝の読書習慣で、仕事までに気持ちをトップギアに導く
- 一流と言われる人は自分がうまくいく方法を知っている
- 新しいものや若者の流行りを否定しない
- ファッションはあえてひとつ個性を減らす
- 選択を求められたら直感2秒で答えを返す
- 苦手な人でも、その地位にいる理由があると考える
- 対面でのやり取りは本当の意味でタイパがいい
- Xは自分らしさに制限がかかる
- アイディアは我儘であればあるほどいい
- 中途半端な場所にいる人ほど、邪魔なプライドを持っている
- タイムマネジメントの難しさと仕事を忘れる時間の重要性
- 自分がアカレンジャーになれなかったことを素直に認める
- トラブルはエンタメとして昇華する
- 芸能人が独立をするには相当の覚悟が必要
- 第2章 人間関係・コミュニケーション編
- 感じのいい人とは仕事がスムーズに運ぶ
- プライベートの距離感は相手が決めるもの
- 部下や後輩からの誘いは断らないが、自分からは誘わない
- 調子に乗るとロクなことがない
- 360度評価よりも360度視野
- 「飲みニケーション」にしか出せない答えもある
- 最初のエースがグループ全体の士気を上げる
- 子供もひとりの人間として接して叱る
- SUPER EIGHT にリーダーがいない理由
- 本気で頑張りたい子を見落とさないLINEのメリット
- 大切なことを判断するときは全員で直接話しましょう
- 情が厚くなり過ぎるとビジネス関係は破綻する
- 失敗したときにこそ必要な「褒める力」
- チームを俯瞰し、任せることがリーダーの仕事である
- 第3章 アイドル・プロデュース編
- プロデュースとは答えを導き出すための気付きを与えること
- 伝統のやり方で次世代のアイドルを育てたい
- ハングリーさは環境がくれた才能である
- アイドルは才能だけでは成功しない
- 未完成の子がスターに育っていく、その過程が面白い
- ポスト嵐、それはただのジェネリックでしかない
- 新しいことを始めるときは「ファンが喜ぶか」を基準にする
- デビュー曲は一生歌い続ける覚悟で選ぶ
- 自身初プロデュースのアイドルグループなにわ男子
- メンバーカラーはアイドルとファンを繋ぐ尊い文化である
- 令和の時代にあえてアナログで雑誌を出版した理由
- 正統派のなにわ男子とは真逆のAぇ!groupを作った狙い
- 「アイドルバンド」の境界線
- ジュリーさんから学んだ、経営とプロデュース哲学
- 昭和の心に響く価値観まで排除する必要はない
- テクノロジーの時代に“人間らしさ”をどう守るか
- アイドルに賞味期限はない
- おわりに
書籍紹介
大倉忠義さんは、SUPER EIGHTのメンバーとして音楽活動を続けつつ、俳優としても数多くのドラマや映画に出演されています。さらに、後進育成のための新会社、J-Pop Legacyの代表取締役社長を務めていて、アイドルと経営者の二つの顔を持つユニークな存在です。
本の内容は、コミュニケーション論に焦点を当てていて、例えばチームをまとめるための心構えや、後輩を育てる際のアドバイスが満載です。大倉さんは記者会見で、経営者としての試行錯誤を明かしていて、時には厳しい言葉も必要だと語っています。
アイドル業界のビジネスモデルや人材育成の観点から、学べる点が多い書籍です。アイドルという華やかな世界の裏側で、どのように効率的に資源を活用し、持続可能な成長を目指すのか、そんなヒントが散りばめられています。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
アイデアは我儘であればあるほどいい

なにわ男子のデビューイベント、彼らの初パフォーマンスはどんな演出がいいだろうかと考えていました。このときの私は、どうしても羽田空港の滑走路で歌わせたくて仕方ありません。
花火や照明なども実現できないだろうと思っていたが、思いつくままにチームと共有していたのです。航空法、消防法などにより、我儘なアイデアはことごとく却下されていきます。
それでもスタッフが粘り強く各所に掛け合ってくれた結果、羽田空港の格納庫内の特設ステージでデビュー曲を披露することができました。
チャーター便なども降り立ち、想像を超えたパフォーマンスになりました。企画にする段階では我儘を言語化することが重要だと思います。発信もしないで諦めるのは論外です。
ジュリーさんから学んだこと

たくさんのタレントを抱えているのに、親のように接してくれる存在が藤島ジュリー景子さんでした。ジャニーさんはプロデュースをする人で、ジュリーさんはテレビや映画といったメディア展開に注力する人です。TOKIOや嵐の冠番組を作った存在と言えばわかるでしょう。ジュリーさんが関わるようになると、テレビの出演の機械が一気に増えます。
ジュリーさんはスタッフと関係者を大切にする人です。挨拶くらいしか交わせないような偉い人たちとの会食に呼び、きちんと話せる機会を作ってくれます。こうした小さな積み重ねが仕事につながっていく教訓を得られました。僕らにとって、飲みにケーションは効果的だったのです。
関係性がすごく重要なので、写真週刊誌に撮られたり、現場での態度や遅刻、スタッフに迷惑がかかるようなことがあれば、即座に呼び出して注意することも徹底されていました。
僕がプロデューサーの立場になってから、ジュリーさんと話す機会がありました。自分が人を叱る経験などを体験した後に出た言葉は「こんなすごいこと、全部やっていたのですか?」です。「そうでしょう?」と笑って答えました。心から感謝しています。