私たちはどんな世界を生きているか/著者:西谷修

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書籍情報

タイトル

私たちはどんな世界を生きているか

発刊 2020年10月21日

ISBN 978-4-06-521445-9

総ページ数 272p

著者

西谷修

明治学院大学文学部教授。哲学者。

出版

KODANSHA

シリーズ 講談社現代新書

もくじ

  • はじめに
    • 行き先が不透明
    • 急き立てるテクノロジー
    • 底が抜けた状況
    • 真理の崩壊
  • 第1章 今の世界に至る道
    • 1 分断した社会
      • 戦後レジームからの脱却
      • 極端に分離する階層
      • 新自由主義が社会を刷新してゆく
    • 2 ヨーロッパと大戦
      • ウェストファリア体制と第一次大戦
      • 第二次大戦とフィラデルフィア会議
      • ル・ペンの国民戦線
    • 3 人権や平等に疲れて
      • 国民は使い捨ての資材に
      • 平等社会は再階層化している
  • 第2章 アメリカの大転換
    • 1 その成り立ちと「自由」
      • モンロー主義とアメリカの「解放」
      • 所有権に基づく自由
      • 無徴のインターネット・アドレス
    • 2 格差と不満
      • 「アメリカの没落」
      • アメリカの中国脅威論
      • 白人の被害者感情
    • 3 もうアメリカを見習うな
      • 武器を売ればいい
      • 世界秩序はいらない
      • 赤狩りを生み出すような自由
  • 第3章 日本は朝鮮半島をどう見ているか
    • 1 韓国政府に干渉する日本
      • 米朝会談が不満
      • 日本に三権分立はない
      • われなかった戦争責任
    • 2 拉致問題の経緯
      • 右派集団の台頭
      • 「歴史修正主義」の勝利
    • 3 なぜ北朝鮮は核を持つのか
      • 南と張り合っていくために
      • 対米核武装の成功
      • 悪い国でいてもらわないと困る
  • 第4章 日本の明治一五〇年
    • 1 形成と変容の概説
      • 西洋の世界展開と日本の参入
      • 近代日本の進路のずれ
      • 「自発的隷従」の時代へ
    • 2 明治時代とは何だったか
      • 正統性の論理
      • 主権とは何か
      • 民主制と交渉の主体
    • 3 逆のドライブと天皇制
      • 一世一元制
      • 天皇の権威
      • なぜ元号に固執するのか
      • 宗教の自由と神道
    • 4 昭和の敗戦がもたらしたこと
      • 独自権力になっていく軍部
      • 装置としての天皇制
      • 占領下の改革の受け止め方
    • 5 失われた三〇年としての平成
      • GHQと日本の支配層
      • 平成の三〇年で失われたもの
      • 神道国家派の大攻勢
  • 第5章 令和の日本と世界のこれから
    • 1 西洋的世界の変質
      • 「テロリスト」の発明
      • フランスとアメリカの歴史否認
    • 2 ポイント・オブ・ノーリターン
      • 「身分制の方がいいんじゃないか」
      • 全能ではないことがベース
      • 人間が不可能になる
    • 3 新型コロナ禍とパニック
      • 命か経済かの選択?
      • 行政の瓦解
      • コロナ後の出口

はじめに

 私たちのいま生きている世界の「動態」をどのように捉えるかということを、ここ200年ほどの時間の厚みを振り返りながら考えてみましょう。

 世界の中で日本は独特の仕方で、「近代」のもたらした「自由」を解消するような方向に「進化」しているのではないでしょうか。

生活経験とかけ離れた未来

 世界が進んでゆく方向を牽引するものとして、AI情報技術、高度先端科学、生命科学、あるいは宇宙開発等がが展望されています。

 われわれの生活の基本モードを変えていき、人間の関与を極力減らしていきます。

 これまでの工業製品は基本的には地域的な商品で、市場の拡大でそれがグローバル化もするわけです。世界から富を一元集中できるようなシステムをつくって、史上類を見ない富の集中をつくり出しています。

自発的隷従の時代へ

 戦勝国に対して、「私たちは役に立ちます」と占領統治体制の中で自分たちの地位を保持していきます。

 それまで「鬼畜米英」と言っていたのに、敗戦後は宮武外骨が盛んに批判したように、手の裏を介して「アメリカ様」になりました。

 民主主義は原則になったけれども、アメリカは日本に反米政権ができないように手を尽くします。

 軍事の肩代りをし、資産をアメリカの市場に提供するようになるのです。経済がグローバルになっていくと、国内の規定要因として働いているのは経済的な収奪構造となっていきます。

 アメリカと親しいことが、国際社会で大きなポイントであるかのように誤解する、奇妙な倒錯が出てくるのです。

日本でも民主主義が要らない

 日本でも、アジア太平洋戦争での国家破綻をくぐり抜け生きのびてきた旧支配層の末裔が、「美しい国」という幻想を振りまきます。

 選挙の票に関わらない人が、日本人の半数以上います。その人たちは政治に関心がなく、生活に関わってくるとは思っていません。

 国民が主の政治をせよと要求するひとは少数派です。この国でも民主主義が要らなくなってきていて、人権やら平等やらを、みんなもうあまり求めていないんじゃないかと思っています。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 こんなに変な世界で、国で、生活しているんだぞと言わんばかりの書籍でした。

 世界を評論したようなことをいっている、偏屈な本です。どこから目線で、バカにした文章は面白いものです。

 世の中に疑問を持ったときにでもどうでしょうか。

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