マニアック博物館の世界 珍パク/著者:大関直樹

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書籍情報

タイトル

珍パク

関東近郊マニアック博物館の世界

発刊 2025年4月5日

ISBN 978-4-635-51086-8

総ページ数 303p

書評サイト 読書メーター

出版社リンク 山と溪谷社

著者

大関直樹

20代後半からフリーライターになり、山岳雑誌や小学生向けの科学雑誌などで執筆している。

出版

山と溪谷社

もくじ

  • はじめに
  • 1章 性・サブカル関連
    • 伊豆極楽苑(静岡県伊豆市)
    • 命と性ミュージアム(群馬県北群馬郡吉岡町)
    • 大道芸術館(東京都墨田区)
    • 文身歴史資料館(神奈川県横浜市)
    • まぼろし博覧会(静岡県伊東市)
    • 怪奇骨董秘宝館 鴨江ヴンダーカンマー(静岡県浜松市)
    • そのほかの珍パク(性・サブカル関連)
  • 2章 鉄道・インフラ・軍事関連
    • 陸上自衛隊広報センターりっくんランド(埼玉県朝霞市)
    • 送水口博物館(東京都港区)
    • 大勝庵 玉電と郷土の歴史館(東京都世田谷区)
    • そのほかの珍パク(鉄道・インフラ・軍事関連)
  • 3章 昭和レトロ
    • 伊香保 おもちゃと人形自動車博物館(群馬県北軍馬郡吉岡町)
    • 哀愁のふるさと館(埼玉県秩父市)
    • そのほかの珍パク(昭和レトロ)
  • 4章 ヘビ・石・新生姜
    • ジャパン・スネークセンター(群馬県太田市)
    • 秩父珍石館(埼玉県秩父市)
    • 岩下の新生姜ミュージアム(栃木県栃木市)
    • そのほかの珍パク(ノンジャンル)
    • インタビュー都築響一さんに聞く!
    • 「私設ミュージアムは、これからも生まれてくる」
  • 終わりに

書籍紹介

 この本は、関東近郊に点在するユニークでちょっと風変わりな博物館、通称「珍パク」を紹介するガイドブックであり、読み物としても楽しめる魅力的な作品です。メジャーな博物館とは一線を画す、マニアックで個性的なスポットに焦点を当て、知られざる魅力やそこに込められた人間ドラマを生き生きと描き出しています。

 特定の趣味やニッチなテーマに特化した博物館が、なぜそこに存在するのか、どんな人々がその場所を支えているのかといったストーリーが、ユーモアと温かみを交えて綴られています。博物館一つひとつが持つ独特の雰囲気や、訪れることで得られる意外な発見が、読者の好奇心をくすぐります。関東近郊という身近なエリアに絞っているため、実際に足を運びやすい点もこの本の大きな魅力です。

 ページをめくるたびに、普段は見過ごしてしまうような小さな博物館の魅力に引き込まれ、実際に訪れてみたくなります。たとえば、特定の工業製品やレトロなコレクションを展示する場所など、一見地味に見えるテーマが、実は深い歴史や情熱に裏打ちされていることを教えてくれます。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

ジャパン・スネークセンター

 群馬県太田市の藪塚は、歴史ある温泉地です。旅館やホテルが点在するなかで、昭和の風情を残している博物館があります。ジャパン・スネークセンターです。世界中から集められた40種類以上、約200匹のヘビを展示する国内唯一の施設です。毒ヘビの研究をはじめ、咬傷時の応急処置の指導や血清の製造もおこなっています。

 マムシに咬まれる人は年間3000人以上いて、5人前後が亡くなっています。医師も毒ヘビ咬傷は診る機会が少ないので、処置に悩むことがあります。そんな毒ヘビ110番にも答え、常に携帯電話を手元に置いている状態です。もうすぐ70になる境さんは、「血清を製造する仕事は、人の命を救うことだからやりがいがあります」としながらも、体力的にもひとりで対応するのは難しくなっていると語っています。

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