あっぱれ!日本の新発明

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※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

書籍情報

タイトル

ブルーバックス B-2252

あっぱれ! 日本の新発明

世界を変えるイノベーション

発刊 2024年1月20日

ISBN 978-4-06-534693-8

総ページ数 222p

出版

KODANSHA

シリーズ:ブルーバックス

もくじ

  • 第1章 冷やすメカニズムを根底から変える!「磁気冷凍」という革命
    • 冷蔵庫の「本業」に「革命」が起きようとしている
    • 冷蔵庫はなぜ「冷える」のか?…etc
  • 第2章 その力仕事、おまかせあれ!「ガテン系ロボット」いざ出動!
    • なぜ「ヒト型」でなければならないのか?
    • 「ヒト型」には理由があった…etc
  • 第3章 300℃でもさわれる!レンガを進化させた「意外すぎるもの」
    • 「炉」はエネルギーロスの代名詞
    • ゴミ焼却炉の近くに温水プールがある理由…etc
  • 第4章 エネルギー問題が変わる!日本の「地中熱」のすごい可能性
    • 地熱じゃないよ、〝地中熱〟だよ
    • 地中では、熱はものすごくゆっくりと伝わる…etc
  • 第5章 世界初「どう剥がれるか」を撮影! 接着剤の謎が見えてきた
    • いまだにわかっていない「なぜくっつくのか」
    • ほぼ接着剤だけで自動車を組み立てたBMW
  • 第6章 その誤差、3億年に1秒!「光格子時計」は時間を再定義する
    • 時間はどうして「1つ」なのか
    • 現在の「時間」を決めている時計とは?…etc
  • 第7章 まるで小さなブラックホール!「暗黒シート」はなぜそんなに黒い?
    • 「本物の暗黒」は存在するのか
  • 第8章 クルマが「感情」を読む!「自動運転」の驚くべき未来図
    • 感情_この不合理なるもの
    • かぎりなくサイエンスに近い心理学…etc
  • 第9章 音楽の楽しみ方が変わる!「サビ」も探せる「音楽地図」
    • 音楽を解析して「楽しみかた」を拡張する
    • コンピュータはビートが苦手…etc
  • 第10章 「臭い」を除去して資源に!「プルシアンブルー」のすごい力
    • なぜアンモニアを除去しなければならぬのか?
    • じつはPM2.5の半分をアンモニアが占める…etc

はじめに

 IT化が進み、高品質・低価格という日本の優位性が崩れました。

 日本の「ものづくり」が本当に衰退しているのかを確かめるため、探検隊を組織したのです。

 日本の「ものづくり」は本当に衰退してしまうのか、回避するためには何が必要なのか、思いをめぐらせていただけたら幸いです。

“頭脳”の意外なスペック

 「人間らしさ」を追求するのであれば、ディープランニングやいま話題の生成AIなども組み込む必要がありそうです。

 ヒューマノイドは、立体型のロボットです。モーターやセンサーなど電力を振り分けバッテリーの残量を気にしながら作業しなければなりません。ガンガン回せる機械ではないのです。

 どんどん動きが洗練されていくようにAIで学習させるのは、なかなか望めません。

地中熱の利用

 地上と地中の熱交換器が閉じた管で結ばれて、エアコンと同じように不凍液や水が循環する地中熱の利用方法があります。これが「クローズドループ」です。

 地下水を直接汲み上げる「オープンループ」は初期費用を抑えられる方法ですが、汲み上げた地下水は熱交換後、地中に戻さなければなりません。

 オープンループには「蓄熱体」として利用できます。「ATES」と呼ばれている方法で、熱の電池を活用するイメージです。

 この日本の「地中熱」は、海外に進出しはじめています。東南アジアなど、日本とよく似た地質のところは多いのです。消費電力を実際に大幅にカットできたとあり、タイやベトナムで地中熱の研究開発が進んでいます。費用も発電効率も太陽光パネルの比ではありません。

居眠り運転の防止

 運転時の目の動き、手指からの脈拍、脳波などの計測により、ドライバーの緊張感や注意力などをモニターして、事故防止をする機能の開発が進んでいるといいます。

 あおり運転や渋滞中のイライラなどを、抑制する機能が作れるかもしれません。

 イライラしているときの自分の顔などが表示されれば、路肩に止めて落ち着いてから運転するなどの行動がとれるでしょう。自動運転が実用されていなければ、危ない技術ですが効果がありそうです。

プルシアンブルー

 刺激臭であるアンモニアを吸着させる市販剤として活性炭が有名です。凸凹が匂いを吸着してくれるといった構造になっています。

 一方、新しい吸着材プルシアンブルーは、人工的な分子構造で、格子状の中にアンモニアを閉じ込めるイメージの構造をしています。一升瓶くらいの量で、東京ドームくらいはアンモニアを除去してくれるでしょう。

 吸着したアンモニアを取り出して、肥料などに再利用することができます。

 実用化へ向けた研究は順調に進んでいて、フリーズドライの粒状のものや不織布などが作成されています。

 企業秘密なので、詳しくは教えてもらえませんが、放射線セシウム吸着剤の研究で培った成型技術を応用したものだそうです。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 老人ホームや病院、ゴミ処理場やゴミ回収車などにアンモニア吸着装置が付けられたら、ちょっとだけ生活が快適になるのではないでしょうか。

 人間に置き換わるほどのAIはバッテリーとのバランスが難しすぎるというので、現実的でないことがわかります。グーグルが一旦、自動運転を諦めたのもわかります。基本的に人間の頭脳と人体を動かす電力は、足りないようです。何かを一瞬で判定したりというのはAIのが得意なので、AIの技術に慣れていくという働き方は未来では必要になるかもしれません。

 地中熱や波を利用した発電ができるようになれば、かなりの発電量が期待できるのは間違いないと思います。地中熱の利用の研究は進んでいるようで、東南アジアのインフラ網に蜜に関わることができれば、日本にとって良いことでしょう。エネルギーを輸入しているし、大きい核兵器を隠せる深海付近を監視しやすくなります。

 日本の技術は単純に凄いものが眠っていそうです。

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