※ChatGPTは、私個人が画像生成などで遊びすぎて飽きてしまったので記事にしてません。気になる方は、本誌でお楽しみください。
目次
Focus
話題の最新研究やニュースをコンパクトに紹介するコーナーです。
毎月いくつかの情報を紹介されています。ここでは個人的におもしろかった記事を、さらにコンパクトにしてピックアップします。
地球の水野起源に新説

UnsplashのDaniel Sinocaが撮影した写真
ジャンル:地学
出典 Earth shaped by primordial H₂ atmospheres
Nature, 2923.04.12
地球は水が豊富な惑星ですが、地球形成時に水がどこからもたらされたのかはわかっていません。惑星は、形成初期に水素ガスを豊富に含む大気をもつことが一般的です。
アメリカ、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のヤング博士らは、初期地球の大気中に含まれる水素と、地球の「マグマオーシャン」との反応を考えることで、地球の水の起源を説明できると示しました。
さまざまな物質どうしの反応をシミュレーションした結果、マグマオーシャンの中の酸素と、大気中の水素が結合して、水が生み出されたというのです。
今回のシミュレーションでは、地球の科学的な特徴も説明できました。
熟睡の秘訣は高タンパク食

ジャンル:生物学
出典 A gut-secreted peptide suppresses arousability from sleep
Cell, 2023.3.30
アメリカ、ハーバード大学ティトス博士らは、ハエとマウスにタンパク質を豊富に含むエサを食べさせると、睡眠中に機械による振動をあたえても目覚めにくくなることを発見しました。
腸にたんぱく質が豊富にあるときには、「町内分泌細胞」という種類の細胞が活性化し、「CCHa1」という物質を分泌することがわかりました。ドーパミン作動性神経細胞がCCHa1を感知して、振動刺激による覚醒を抑制しているのです。
今回の発見は、人がタンパク質を摂取すると睡眠の質が向上するという、これまでの報告とも合致します。
しかし、刺激が異なると、覚醒を抑制するメカニズムが異なることも新たにわかりました。さらなる研究を進める必要があるとのことです。
Focus Plus 世界初!雄の両親からマウスが誕生
話題のニュースを紹介するコーナーです。
ジャンル:生物学
監修:林克彦 大阪大学大学院医学系研究科教授
執筆者:山本尚美

Image by NakNakNak from Pixabay
iPS細胞やES細胞を利用して生殖細胞をつくる
大阪大学大学院医学系研究科の林克彦教授らは、雄マウスの尾の細胞からiPS細胞を作成して、雌の細胞である卵子をつくりだしました。
雄でみられる加齢に伴ってY染色体が消える現象と、X染色体が1本だけになると2本に複製される現象を利用したのです。雄からX染色体を2本もつ細胞を作り出すことができました。
この方向で作り出した卵子を別の雄の精子と体外受精させた結果、630個用意した受精卵のうち7匹のマウスが誕生したのです。両親ともに雄であるマウスが世界ではじめて生まれました。
生まれた7匹のうち2匹は、ほかのマウスと交配して子をつくることもできています。生殖能力にも問題がないことがわかりました。
10年後までにヒトの卵子を再現したい
現在、コモンマーモセットという小型のサルを使って、ヒトへの応用を想定した研究を進めています。
ヒトの場合は卵子の構造が複雑ですが、よく似た細胞の再現は今後10年ほどでできると考えています。
けれど、作成した卵子から子をつくるハードルは高く、多能性幹細胞を使った人の声明の誕生は現在、倫理上の観点などからも禁止されています。
今回の研究は、絶滅危惧種の保持や家畜の繁殖成績の向上などに期待されているようです。今後、さまざまな哺乳類に対する研究結果の続報が待ち望まれます。
DNA鑑定

Image by MasterTux from Pixabay
監修:山崎昭 他学鑑定研究所代表
執筆者:梶原洵子
DNAは、全身のどこからでも採取できます。ジェネティックアナライザーの進化によって、ごく微量なDNAでも分析できるようになりました。
今、DNAから持ち主の人種や肌の色、目の色、顔つき、体格、正確などを推測することが可能になってきました。
1000人規模の被験者の全ゲノムを分析し、顔や身長、年齢などを推定するAIを使った研究では、正答率7割くらいの精度がでています。
男性ミイラ「アイスマン」のDNAを調べたところ、その子孫が現在までつづいていることが明らかになりました。
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