Newton 2024年1月号

発売日 2023年11月25日

ページ数 144p

ISSN 0286-0651

もくじ

  • FOCUS
    • 未来の超大陸は暑すぎる
    • PTSDは合成麻薬で治療できる
    • 血流に学ぶ水流システム
    • 世界最古の木造建築
    • 月面での道路舗装法
    • 反物質に「反重力」ははたらかない
    • ニホンウナギ完全養殖に成功
    • 日本の核融合施設でプラズマを初生成
    • チャバネゴキブリの世界最古の破片
  • 新型コロナ後遺症の原因解明に前進
  • 小惑星ベンヌのサンプルが地球へ帰還
  • あなたは解ける?宇宙のパズル
  • 「共感覚」の不思議
  • ドローンが見た野生動物
  • 対話AIの知能は人類の予測をこえはじめた ChatGPTの未来
  • 彗星のサイエンス
  • 世界の都市図鑑
  • 数式いらずの数学入門 暗号
  • サンゴは今
  • 星ごよみ 12月の星ごよみ
  • Newton Information
  • 協力者略歴
  • LETTERS
  • 次号予告
  • 編集後記

Focus

 話題の最新研究やニュースをコンパクトに紹介するコーナーです。
 毎月いくつかの情報を紹介されています。ここでは個人的におもしろかった記事を、さらにコンパクトにしてピックアップします。

血流に学ぶ水流システム

ジャンル:工学

出典 Turbulence suppression by cardiac-cycle-inspired driving of pipe flow

Nature,2023年9月6日

 水はパイプを流れるとき、大小の渦ができるため乱流状態になります。その摩擦に耐えるために強力なポンプが必要となるのです。

 一方、血管を流れる血液に乱流は生じません。

 オーストラリア科学技術研究所のスカーセリ博士らは、ピストンを用いて、パイプを流れる水のスピードを自由にコントロールできる装置をつくりました。この装置で摩擦抵抗が最大25%減り、ポンプの消費電力が9%小さくなりました。

 流れを加速させたあとに一定時間流れをとめて、抵抗低減を狙うようすは、大動脈を血液が流れるようすに似ています。

ニホンウナギの完全養殖に成功

ジャンル:生物学

出典 近畿大学プレスリリース

2023年10月26日

 ニホンウナギの国内消費量99%以上は養殖に頼っています。そして、シラスウナギ(ウナギの稚魚)は激減しているのです。

 2010年に水産機構が完全養殖に成功していますが、低コストでの大量生産には至っていません。

 近畿大学水産研究所は、水産機構の技術情報をもとに2019年9月にウナギの人口ふ化に成功しています。2022年9月には成長の良い個体に対して性成熟をうながすホルモンを投与しました。その結果、2023年7月5日に受精卵が得られ、翌日6日にふ化して完全養殖に成功しています。

 シラスウナギまでの生育が一番難しく、低コストで大量生産する技術の確立を目指しています。

Focus Plus 新型コロナ後遺症の原因解明に前進

 話題のニュースを紹介するコーナーです。

ジャンル:医学
監修: 岩崎明子 イエール大学免疫学科免疫生物学スターリング教授
執筆者:山本尚恵

コルチゾールが後遺症患者では半減していた

 アメリカ、イエール大学岩崎明子教授らの研究チームは、後遺症の患者の血液を解析することで、後遺症の原因について調べました。

 新型コロナの後遺症が1年以上つづいている人と、新型コロナに感染したものの後遺症がない人の合計268人の血液サンプルを解析しました。その結果、後遺症がある患者の血英中では、「コルチゾールというホルモンの量が約ヤン分になっていることがわかったのです。

 血中のコルチゾールの量が減少すると低血圧や低血糖になり、疲労感・倦怠感の一因になっているのではないかと考えられます。

活性化した免疫細胞が増加していた

 後遺症群のなかでは、「B細胞」や「T細胞」が増加していたことが分かりました。これらは、免疫細胞の一種で、体内に侵入したウイルスを排除するために必要な「抗体」をつくりだすはたらきがあります。血液中でのこの変化と後遺症との関係は今後の研究が期待されます。

 また、後遺症の血液結果をAIに学習させたところ、後遺症患者を96%の精度でみつけることができるようになりました。

 後遺症に生物学的基盤がみつかったことには大きな意義があると考えていますとのことです。

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