鉄旅ブック「事業用車両の世界」

※ニートが興味をもった部分を紹介します。

書籍情報

タイトル

事業車両の世界

検査・測定・保線・除雪ではたらく鉄道車両

スタッフ

編集
真柄智充

編集協力
大塚健太郎、嘉屋剛史、古橋龍一

ブックデザイン
稲垣結子

執筆
川崎俊哉、平賀尉哲、松尾諭、鷲田鉄也

出版

天夢人

ドクターイエロー

「RyoF0610」さんの写真

 ドクターイエローの正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車」です。

 なかなか遭遇できないことから「見ると幸運が訪れる」といわれています。

 東海道・山陽新幹線を新幹線と同様に高速で走りながら、線路や架線に加えて制御装置(ATC)や列車無線などの状態をチェックします。

 東海道新幹線が開業した1964年から運行しています。車両は当時と違っていて、軌道の検測はできませんでした。1974年になると電気設備と軌道の両方を検測できる「T2編成」が登場し、1979年には「T3編成」が運行と、進化してきたのです。

ドクターイエロー各車両の役割

1号車
電力・通信・信号の測定

2号車
電気関係の測定

3号車
電力データ室・観測ドーム パンタグラフ観測機器

4号車
軌道検測・施設データ整理室

5号車
観測ドーム・休憩室 パンタグラフ観測機器

6号車
電気関係の測定・ミーティングルーム

7号車
電気施設の測定・添乗室

 架線はパンタグラフと接触を繰り返すことで摩耗していきます。すり減り具合をレーザー光を当ててチェックすることができるのです。レールの歪みも同様にレーザー光で調べています。

 レーザー光は時速270キロメートルで走行中、1秒間に1000回も放たれ、25センチメートルおきに状態を調べています。

マルチプルタイタンパー

「やたがらす」さんの写真

 レールの下にバラスト(砕石)を敷き詰めた軌道は、列車の振動や騒音を抑える働きがあります。しかし、列車が繰り返し通過することで歪みが生じ、列車の乗り心地に悪影響を及ぼすのです。そのため、日々の点検が必要になります。

 軌道の歪みや高さの狂いをミリ単位で補修する保線車両が、マルタイです。

 タイピングツールで振動させ、バラストの性能を回復させます。この「つき固め」の機能がメインの作業です。

マルタイ作業の流れ

ステップ1
修復する場所の上にクランプ装置をセットする。クランプで足場を固定し、レールを所定の高さに持ち上げる。

ステップ2(つき固め)
爪上のタイピングツールをバラストに突き刺して振動を与え、起動の状態を復元させる。
作業が終わると次の枕木へ移動する。

ステップ3
つき固めによって散らばったバラストをブラシ上のスイーパーで整理する。

最終検査
マルタイにより補修された軌道を、人の手で計測や目視でなどで「仕上り検査」を行う。

感想

 保線車両については見かけはするけれども、何をする車両なのかは気にしたことがありませんでした。

 重機を固定するのに使われるクランプを置き、レールを持ち上げて、ツメのような形状のものを砕石の中に突き刺し、レールが平らになるよう調整しているという。

 こんな常識的な事を、今の今まで知りませんでした。

 この本では、検査車両の顔面の画像が多く掲載されており、撮り鉄でなくとも楽しめる書籍になっていました。

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