60代を自由に生きるための「お金と仕事」の話

※読んだ本の一部を紹介します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 20世紀には、「いい大学」「いい企業」「多額の退職金と分厚い年金」が理想のモデルとされていましたが、これらは見事に崩れ去っています。

 バブル崩壊からの「失われた30年」を身をもって体験してきた40~60代の人にとっては、自らの足元が崩れ去っていくような不安を覚えたのではないでしょうか。

 そこで、本書の登場です。

 「イヤじゃない仕事」「副業」「株式投資による運用」の3本の矢で、60代を「青春時代」にし、その後も不安なく老後を過ごす、ロールモデルを示します。

 1人でも多くの方が、幸せな人生を歩んでいただくことを願ってやみません。

書籍情報

タイトル

60代を自由に生きるための

誰も教えてくれなかった「お金と仕事」の話

第1刷 2023年1月27日

編者 

発行者 永田貴之

発行 (株)PHP研究所

装幀 齋藤稔[(株)ジーラム]

組版 石澤義裕

印刷 大日本印刷(株)

製本 東京美術紙工協業組合

ISBN 978-4-569-85386-4

総ページ数 270p

著者

榊原正幸

会計学博士。

 東北大学大学院経済学研究科教授、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授、を経て、東京・青山を拠点にファイナンシャル教育の普及活動を続けています。

出版

PHPビジネス新書

「運用能力」で、老後の不安を解消

UnsplashAustin Distelが撮影した写真

 定年後の再雇用の賃金は、定年前より下がるのが普通ですし、起業もうまくいくとは限りません。

 そこで、必須となるのが、株式投資による資産運用です。

 本当ならば、40歳前後から株式投資を実践して、60歳になる頃には20年くらいの投資経験を積んでいて欲しいところではあります。

 老後の一番の不安は「貯金を取り崩すだけの老後」です。

 5000万円の現金があっても、毎年300万円ずつ下ろしていったら満17年を迎える前に枯渇します。しかも、現金や預金ではインフレには対抗できません。バブル前の1986年と比べると、いろいろなものの値段は2倍近くなっています。

 リタイヤ後に満足する生活費の月額20万円だとして、計画を立てるとします。65歳までに3000万円の投資を実現できたとして、年率3%×3000万円=年90万円(月額7万5000円)、年金で月12万円受け取れるとすると、目標額に近づけるでしょう。

イヤじゃない生き方

Image by Wokandapix from Pixabay

かつての仕事選びの常識を捨てる
 今までイヤな仕事で苦しい人生を送ってきたならば、せめて60代の10年は『苦しいかもしれないけれど、楽しい人生』を送ってみませんか?

 もし、今している仕事がどう考えても「イヤな仕事」であるなら、逃げてもいいのです。

 それはもちろん、「リスク」を伴います。

 「リスクなんて取りたくない」と「イヤなことをしぶしぶやる」という人生は、果たして楽しい人生でしょうか?

 努力は必要ですが、自分の目指す人生は、やってみると意外と楽しいものです。

 ひとたびリスクを取って、自分の夢や目標に向かって努力をし始めたら、死にものぐるいで努力してください。

 世の中は、死にものぐるいで努力している人材を見落とすほど甘くはない

のです。努力は必ず実を結びます。

欲張らない

Image by Tumisu from Pixabay

 1回の投資で得られる利益はごく少額です。何度も繰り返すことで利益を積み重ねていきます。

 1回で大きく稼ごうと考えると痛い目を見る可能性が高くなります。大きく稼ぐには値動きの大きな銘柄に投資する必要がありますが、大きく上がることもあれば、大きく下がることもあるのです。

 絶対に欲をかいてはいけません。

 事実、運用利回りというのは通常「5~10%」と言われています。私自身リーマンショックやコロナショックを含む15年間の平均値で、およそ7%ほどで 事実、運用利回りというのは通常「5~10%」と言われています。私自身、リーマンショックやコロナショックを含む15年間の平均値で、およそ7%ほどでした。

ヒマだ病

UnsplashRick Gebhardtが撮影した写真

 60歳を過ぎても「イヤじゃない仕事」のままならば、いくらお金が貯まっていても、やめない方がいいです。

 いくら資産があっても、「やること」がなければ「ヒマ」からは逃れることができません。

 お金を稼ぐという側面がないと、なかなか本気になれないのも事実です。対価が得られる活動を、是非見つけてほしいと思います。

 人生100年時代はウソです。個人差はありますが、健康でいられる寿命は男女とも75歳前後になります。

 還暦を迎えたら、「人生の時間の残りは、もう少ない」のです。

あとがき

 時間をかければ、誰でもできるノウハウを本書に載せました。

 メンタルブロックを外して、適度なリスクをとり、挑戦し続けてください。

 その先には輝ける60代が待っています。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 せっかく2024年から積み立てNISAの制度が変わるのだから、投資して将来に備えることを考えたほうがいいと思います。

 著者が考えているほど、普通の人は給料をそれほどもらっていないし、年金額はもっと少ないはずです。平均年収に達していない人口はかなりの割合だと思います。世間とのズレは感じるかもしれません。なので、数字が上流階級の人の水準になっているものを、普通の人が望める金額に変えて、このページでは紹介しています。

 しかし、リスクをとって「イヤじゃない仕事」をする選択や、投資運用をしていく考えは参考にした方がいいと思います。60代でも遅くないですが、若ければ若いほど、この考え方を知っておくと人生が有利になるでしょう。

 資産運用で、複利の力を借りられれば、資産所得のみで生活するのに困らない資金を手に入れることができます。

 働いていないと暇でしょうがないという著者に対し、暇でいいじゃんと思ってしまう私もいます。暇はイノベーションを生むと思っていて、爆発力のあるものだとも考えています。そこで、人生の充実を得るのもアリです。

 コロナ禍で「家にいると頭がおかしくなりそう」コメントがテレビで流れていました。私はほとんど家に籠っていましたが、全く頭がおかしくなりません。なんとなく携帯をみる、テレビをみる、ということを無くしてみると、ずっと家にいてもおかしくなりません。

 何か目的があって行動するか、家事をしているか、本当に何もしないか、を実践すれば、暇でも全く問題ありません。むしろ有意義な時間を過ごせるでしょう。これは、私の体験談です。

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