書籍「得する株だけ買えばいい」

※サイト管理人が興味をもった部分を紹介します。

はじめに

 この本では会社四季報紙面を7ブロックに分けて解説しています。

  • Aブロック どんな会社か?
  • Bブロック 業績記事
  • Cブロック 誰が所有し、経営を任されているか
  • Dブロック 安全性と収益性
  • Eブロック 株式市場の評価
  • Fブロック どんな会社か②
  • Gブロック 業績

※このページでは全てについて解説しておりません。全てについての解説は本書にて確認してください。

書籍情報

タイトル

伝説の編集長が教える

会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい

著者

山本隆行

『会社四季報』元編集長。

 2019年4月から編集局会社四季報センターのシニアスタッフとしてマーケットや企業分析における記者教育を担当しています。

出版

東洋経済新報社

多くの人は本当のうまみを知らない

 投資家の皆さんは実際に年4回毎号読んでチェックしてくれているのでしょうか。

 会社四季報の最大の効力は「気づき」にあります。

 「カレーハウスCoCo壱番屋」を全国展開する壱番屋(7630)の会社四季報の【特色】欄には「ハウス食品の子会社」と書かれており、【株主】欄を見ると確かにハウス食品グループ本社(2810)が50.9%を握る筆頭株主となっているのです。

 これは、2015年にハウスに買収されたことを意味しているのですが、知らない人の方が多いのではないでしょうか。

楽して得する裏技

 忙しくて完読する時間がないという投資家には、こんな方法はいかがでしょう。

  1. プラスイメージの【見出し】のついた銘柄だけを拾い読みする
  2. 予想業績数字の会社側予想と会社四季報予想を見比べて、会社四季報予想が強気になっている銘柄に付箋を貼る
  3. 月足チャートの形や財務内容をチェックする

 更に楽をしようとするなら、前号より営業利益予想が増えている増額銘柄だけを拾い読みしてく方法があります。左右の欄外に矢印マークのついた銘柄があり、この矢印は前号比修正矢印といいます。予想営業利益が前号より5%以上増加されていることを指しているのです。

絶対にマスターしたい業績欄

 株価を動かす要因は、政治や国政醸成、為替・金利、企業業績、天候・自然災害などいくるもあります。

 大きく分ければ、需給、テーマ、業績の3つに集約されるものです。

 受給とは需要と供給の関係で決まります。買いたい人が多くて売り手が少なければ値上がりし、売り手が多く買い手が少なければ値下がりするのです。

 信用倍率=買い残高÷売り残高も、近い将来の需給バランスを表す指標の1つになります。ETFはその需給バランスを利用した市場安定化策の一種で、企業による公募増資や自己株買いも受給を大きく動かす要因です。

利益の「質」を表すアクルーアル

 業績がよいのに実は儲かっていない「銭足らず」企業を見破るにはどうしたらよいのでしょうか。

 実は、純利益と営業CFを比べてどちらが大きいかチェックすると、簡単に企業の利益の質が見えてきます。

 特別損益を除いた税引き後利益から営業CFを引いて算出します。簡易的に純利益で代用してもかまいません。これを「アクルーアル(会計発生高)」といいます。

 アクルーアルは利益が現金を伴う質の高い利益かどうかを検証できるのです。

 アクルーアルがマイナスであれば、現金収入に裏付けのある「質の高い利益」となります。
 アクルーアルがプラスであれば、現金収入が伴わない「質の悪い利益」となります。

終わりに

 会社四季報発売は年に4回。取材執筆する記者は、大げさではなく全力投球をしています。

 次号の会社四季報はぜひ「必死」で読んでみて下さい。お宝銘柄がみえてくるかもしれません。

感想

サイト管理人

サイト管理人

短期トレーダーの役に立つ知識が盛り込まれていました。毎回の企業のデータをみて見えてくるものもあるのではないでしょうか。

会社四季報から読むのではなく、この本から読んで毎四季定期購読をすると、かなり違う結果が得られると思います。

この本が特別難しいかといわれれば、そんなこともないので、基礎を積み込んだこの書籍をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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