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目次
書籍情報
ウォーレン・バフェット 投資家に贈った全言葉

アレックス・W・モリス
ポートフォリオの透明性を誇り、長期に焦点を当てた株式調査サービス「TSOH Investment Research Service」の創設者。
株式アナリストとしての実務を経験後、独立。2011年からバークシャー・ハサウェイの株主。
KADOKAWA
- はじめに
- 第1章 バリュー投資
- 第2章 評価と本質的価値
- 第3章 資本分配
- 第4章 経営陣と取締役会
- 第5章 バークシャー・ハサウェイ
- 第6章 保険事業
- 第7章 会計
- 第8章 能力の輪
- 第9章 ミスター・マーケット
- 第10章 経済と投資
- 第11章 シーズ・キャンディーズ・コカ・コーラ、そしてその他の消費者向けブランド
- 第12章 ガイコとアメリカの自動車保険
- 第13章 その他のトピック
- 付記 保険会社の正しい経営方法
書籍紹介
この本の最大の魅力は、バークシャー・ハサウェイの年次株主総会で語られたバフェット氏の「生の言葉」を、1994年から2023年までの31年分にわたって収録している点です。著者のアレックス・W・モリス氏は、株式調査サービス「TSOH Investment Research Service」の創設者であり、長年のバークシャー株主として、数百分のビデオアーカイブと1,700を超える株主からの質問に対する回答を精査しました。事前に推敲された年次報告書ではなく、即興の質疑応答をテーマ別に分類してまとめているため、バフェット氏とパートナーのチャーリー・マンガー氏との掛け合いがそのまま味わえます。
複雑な市場環境で迷いがちな現代の投資家にとって、長期的な視点と本質的な事業価値の見極め方を学べる点がおすすめです。著者自身がバフェット氏の哲学を実践してきた経験が反映されており、信頼性が高いのも嬉しいところです。
金融界の伝説的なイベントを身近に感じられる貴重な資料として、多くの読者に支持されています。投資に興味をお持ちの方や、節約・貯金の観点から資産運用を考えている方には、ぜひ手に取っていただきたいです。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
ビジネスと投資における成功

もしビジネスに興味があるなら、会計をできる限り学ぶべきです。様々な分野のビジネスで働くこともおすすめします。
会計の授業を受け、投資を学び、ビジネスの経験を積むことで、成功者の秘訣を理解することができるでしょう。
できる限り様々なところから吸収し、夢中になれるものがあれば上手に展開できるビジネスを見つけられるかもしれません。
まずは自分のために働き、稼いだお金を貯蓄しましょう。貯蓄するなら若いうちが適しています。私が10代で稼いだお金はすべて貯金しました。その後でお金は大きく増えています。
株の商売を始めた頃には、稼いだお金は家族を養うために費やされました。早くから貯蓄をすることで有利になるでしょう。貯蓄が習慣になれば素晴らしいです。
売却しないのか?

ビル・ゲイツは「一定の価格を超えたら、保有し続けるのは非合理になるはずだ」と言います。たしかに、ある価格になれば売却する覚悟も必要です。けれど、売却するような企業はほんの数社しかありません。事業とそこで働く人々が気に入っている場合、売却するのが嫌なのです。
保有し続ける理由は他にもあります。良い企業の株を低価格で買って高値で売るといったことが苦手だからです。株式市場など存在しないと思い込み保有し続けるほうが、うまく機能します。
最も理想的な投資は、生涯手放したくないと思える株を買うことです。事業を丸ごと買収するような場合でも、転売目的で購入することはありません。死ぬまでずっと心から満足できる事業を手に入れることを期待してのことです。
気に入った企業の株を買うことも、事業が発展していくことを願って買うものでしょう。株の場合は買い増しができます。保有比率を引き上げられることが、メリットです。素晴らしい事業だと確信して購入したなら、ただひたすら待ち続けましょう。
テック企業への投資

非常に少ない資本で大きく成長する事業は、夢のようなものだと考えていました。GAFAMはその素晴らしい例です。アップルは370億ドル相当の有形固定資産しかもっていません。バークシャーは1700臆ドルですが、アップルの方が多くの利益を獲得するでしょう。
非常に優れている事業はありますが、ビック・テックに並ぶほど巨大なものはありません。資本に対するリターンを得ることが資本主義の本質です。高いリターンを期待するなら、多くの資本を必要としない事業を持たなければならないでしょう。
公益事業は大量の資本を投下しなければなりません。その資本は相当のリターンが期待されるものであり、超ハイリターンを期待するものにはなりえないのです。大量に投資した事業が、ビック・テックのようなリターンを生み出すことにはなりません。