書籍「西洋の名建築がわかる 七つの鑑賞術」

※サイト管理人が興味をもった部分を紹介します。

はじめに

 七つの視点が、建築の「テロワール」や「歴史」への興味を誘い、より深いものへなるきっかけになればと思います。

書籍情報

タイトル

西洋の名建築がわかる

七つの鑑賞術

著者

中島智章

工学院大学建築学部建築デザイン学科教授、日仏工業技術会副会長、工学博士。

出版

X-Knowledge

モダン・ムーヴメントの建築

 オランダのモダン・ムーヴメントの重要なグループ「デ・ステイル(De Stijl)の建築美学を体現しているシュレーダー邸みてみます。ヘリット・トーマス・リートフェルトの代表作で、デ・ステイルの抽象画家モンドリアンの作品が立体化したようなカラフルな作品となっています。

 ル・コルビュジエは、モダン・ムーヴメントを明確に表現していることで有名です。 

 このようなモダン・ムーヴメントの建築の特徴は日本の建築家たちにも大きな影響を与えました。前川國男、坂倉準三、丹下健三です。

 ル・コルビュジエとエール・ジャヌレによる新たなる建築の五要点「現代建築五原則」が示されています。

  • 1階部分をピロティにして外部に開放
  • 自由な平面
  • 自由なファサード
  • 横に長い窓
  • 屋上庭園の設置

 この構法では、壁対ではなく足らを構造体となすことで仕切り壁の位置が自由に設定できます。なので、自由な平面が実現できるのです。

ルドゥーは市民から嫌われた

 ルドゥーが60箇所ほどの関税徴収門を設ける仕事を任されました。パリの政府は網羅的に課税しようとしていたのです。

 現在残っているのはラ・ヴィレット関税徴収門やシャルトル関税徴収門などの4箇所だけです。

 この関税障壁によってパリの物価が上がり、市民の恨みの対象になったこともあって、大木は鳥壊れてしまいました。

  • マニエリスム建築への回帰
  • 当時の最新デザインのグリーク・リヴァイヴァル建築への傾倒

このような特徴があります。正方形や円筒形の単純な幾何学形態のデザインが特徴です。

 当時のフランスには珍しい傾向でした。英国やドイツなどで盛んに造れている新しい動きを自作に取り入れた建物だったのです。

 最新建築と古代ギリシアの建築を見事に融合させています。

ヴェルサイユ城館

 七惑星をテーマに、サトゥルノの間をのザク4室には天井画が構想され書かれました。ピエトロ・ダ・コルトーナの作品です。

 天動説に則っており、地球から近い順になっています。

 神々から美徳を授けられる君主という図式が描かれているのです。

 ヴェルサイユの新城館の主要階である2階の王のアパルトマンへと通ずる大階段「大使の階段」では壁にフレスコ画が採用されました。

 欄干に世界中からやってきた諸国民がもられかかっている姿が書かれていることに注目します。

 ルイ・ゲラールの手によるものです。18世紀前半の貴重な大規模作品となっています。

感想

サイト管理人

サイト管理人

今も芸術として残っている建物は、どれも贅沢で豪華なものでした。最後のインテリアの章の写真は見ごたえがあります。

これだけの作品をパレット以外に反映するのは、非常に手間のかかる作業だったでしょう。こだわりって凄いです。

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