アメリカの高校生が学んでいる投資の教科書

※ 毎朝、5分ほどで読める書籍の紹介記事を公開します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 本書のオリジナル版「The Teenage Investor」を書いたとき、私は13歳でした。あれから19年たり、世界は様変わりしています。

 投資の核となる部分、早く始める、最初に決めた計画を守る、長期で考えるなどの原則は、アメリカと日本でそれほど違いはありません。

 しかし、投資について考え方や環境については、それぞれに独特の部分があります。そこで世界情勢を反映し、日本の読者にとって実用的な本になるように見直しました。

 アメリカでは、たしかに早い段階で金融教育が行われるけれど、選択科目であることが多く、日本のように全国の高校で必修科目内で教わるわけではありません。

 これは日本の高校生にとって、アメリカの高校生よりも優位に立つ多きなチャンスです。

 お金の授業で学んだ知識は人生の2つのことで役立ちます。お金を「使うこと」「育てること」です。

書籍情報

タイトル

アメリカの高校生が学んでいる

投資の教科書

第1刷 2023年2月14日

訳者 桜田直美

発行者 小川淳

発行 SBクリエイティブ(株)

装丁 三森健太(JUNGLE)

装画 市村譲

本文デザイン miwa

本文イラスト ヤギワタル

DTP (株)RUHIA

印刷・製本 三松堂(株)

編集 小倉碧(SBクリエイティブ)

ISBN 978-4-8156-1603-8

総ページ数 347p

著者

ティモシー・オンセン

金融の専門知識が豊富な個人投資家。

 13歳のときにオリジナル版『The Teenage Investor』を出版し、現在30代前半です。ティーンエイジャーに向けた投資ガイドブックという画期的な一冊となりました。
 長年にわたり金融・投資の講義・講演を行い、テレビ番組などのメディアにも出演しています。

出版

SBクリエイティブ

毎月の貯金計画を立てる

Image by Steve Buissinne from Pixabay

 貯金のルールが決まっていれば、着実にお金を増やしていくことができます。

 お金を預けるところは、普通預金でも定期預金でもいいのです。利子のつく口座にはつねにお金を入れておくようにしましょう。

 株や投資信託の投資でリターンを狙っている間も、それらの口座に入ったお金は複利で着実に利子を稼いでくれます。

 複利の力は確かに絶大ですが、まずは手元を貯める必要があるのです。

 週に100ドルでも、月に100ドルでもいいので、決まった額をきちんと積立貯金することが、投資の第一歩となります。

ゆっくりと着実に

UnsplashRalph (Ravi) Kaydenが撮影した写真

 急いでお金持ちになろうとする人は頻繁に資産の売買してしまいがちです。

 市場のタイミングを完璧に読むことはできません。マーケット・タイミングでは期待したリターンを得られず、支払う手数料だけが増えていきます。いたらずらに資産を減らすばかりで破産してしまうでしょう。

 ゆっくり資産を育てるもっとも確実な方法は、ポートフォリオを組む事です。株式と債券のさまざまな種類のインデックスファンドをバランスよく保有します。

 自分の年齢や人生の変化に合わせて、資産配分を調整することが必要です。頻繁な売買はよくないので、資産配分の調整は本当の必要なときに行いましょう。

 ゆっくりと、しかし着実に進むことには、リスクが少なくて済みます。ときに値下がりしたとしても、長い目で見れば成長するのは確実です。

不動産投資信託(REIT)

Image by mastersenaiper from Pixabay

 不動産そのものを買うという投資の方法は、もちろんあります。それだけでなく、不動産投資REITを買うという方法あるのです。

 不動産を持っていると、株式市場が下落したときのリスクヘッジになります。

 景気が悪くなると、金利が下がる傾向にあります。金利が下がると、不動産を購入するときのローン金利も下がるのです。

 ローン金利が下がると、ローンを組んでいる不動産のオーナーは、低金利のローンに借り換えます。すると、毎月の返済額が下がるので、その分だけREITの利益も増えるのです。

 しかし、気をつけなければなりません。経済全体が不景気になれば、REITもまた値下がりする可能性があります。

債券はただの安全な投資ではない

作者: b**************p

 資産配分を決めるときに大切な要素は、自分の年齢、必要なもの、欲しいもの、投資の目標です。

 年齢と共に債権を増やし、大きなリスクを取る必要がなくなるでしょう。

 債権の利子のように決まった収入があれば、市場がどんな状況になっても心強いのです。

 投資家は、債券か、債券のインデックスファンドをポートフォリオに組み込んでいる人は多いと思います。一般的に株式市場が値下がりしても、債券はそこまで大きな影響を受けることがありません。

 債券のインデックスファンドを探しているなら、バンガード・トータル債券市場インデックス・ファンド(VBTLX)、バンガード・トータル債券市場ETF(BND)などがおすすめです。

 債権は市場が荒れたときの避難先になってくれるのです。

若い投資家に伝えたいこと

大切なこと

  • 投資に近道はない
  • リスクを減らそう
  • 自分で立てた計画を守ろう
  • お金を使うことも大切に
  • しっかりと状況を知ろう
  • ポートフォリオはバランスが肝心
  • 正解を知っているアナリストは存在しない
  • シンプルであれ
  • 市場はつねに正しい
  • 大切なのは、タイミングよりかけた時間
  • 専門家の意見を鵜吞みにしない
  • ファイナンシャル・プランナーの選び方
  • 自分を知ろう
  • 失敗を最小限にすることに集中しよう
  • お金を利息のあるところに預けよう
  • リスクは絶対に避けられない
  • REITを正しく買おう
  • 債券をポートフォリオに組み込もう

気をつけること

  • 「うまい話し」を信じない
  • ローリスクはノーリスクではない
  • デイトレードをやらない
  • エキゾチックな国には投資しない
  • 地方債へ投資に注意
  • 投資信託は購入時期に気を付けよう
  • 目論見書を読もう
  • ネット情報はウソばかり
  • 投資コストにご用心
  • ポートフォリオのバランスを保とう
  • 金融詐欺にだまされない
  • リスクをゼロにするリサーチはない
  • 補償されないリスクもある

感想

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