ビジネス教養 脳科学/著者:加藤俊徳

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書籍情報

タイトル

サクッとわかる ビジネス教養 脳科学

発刊 2025年4月25日

ISBN 978-4-405-12041-9

総ページ数 176p

書評サイト 読書メーター

出版社リンク 新星出版社脳の学校

著者

加藤俊徳

脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和医科大学客員教授。
脳科学・MRI脳画像診断の専門家。世界で使われている脳活動計測「fNIRS(エフニルス)」法を発見。

出版

新星出版社

もくじ

  • はじめに
  • 一番身近なのに一番不思議な存在―それが脳
  • 個人の脳の特性と向き不向きが丸見えに!
  • 脳の特性に合わせた人生設計が可能な時代の到来
  • 脳はいつだって変われるのだ!
  • PART 1 脳はすごい
    • CHAPTER 1 まるで専門家集団ですごい
      • ペットボトル3本サイズのパソコン? 成人の脳の基本的なスペック
      • 脳はパーツごとに役割が細分化されている!
      • 大脳は、前・後・側面の4区分で異なる役割を担っている!
      • 大脳表面の皮質では情報の認知 皮質下の白質では効率的な情報伝達
      • 感情や記憶の中枢として働く大脳辺縁系
      • 生命維持と本能・欲求を司る脳幹
      • ホルモンを分泌する視床の下に位置する下垂体
      • 感じる、動くなどの学習を支えて記憶する小脳
      • その他の重要部位 大脳基底核、松果体、視床
      • 情報を伝えるネットワーク ニューロンとシナプス
      • 情報の種類に応じた専用信号となる神経伝達物質
      • 脳は頭の中で浮いている! 脳脊髄液の液体クッション
    • CHAPTER2 担当領域が広すぎてすごい
      • 脳の担当領域は広大である! 生命活動のほとんどを担う脳
      • 生命維持の鍵は体の安全を恒常的に保つこと
      • 目や耳、鼻で感じ取った情報は 脳の中で情報として処理される
      • 200個の筋肉を一瞬で制御する運動を司る脳の仕組み
      • 記憶はどうやって保存されている?脳の成長とともにシステムとして保存
      • 嬉しいも楽しいも、どんな感情も生存上の脳の仕組みにすぎない
      • 意識も脳が担当しているはずだがハードプロブレムが立ちはだかる
      • 客観的な仕組みは解明できても主観的な経験は検証できない
    • CHAPTERS 3 生き様が現れるからすごい
      • 脳の形は生き様そのもの 動物ごと、個人ごとに違った脳
      • ヒト同士でも脳を比較すると・・・ 見かけは同じでも中身が別物
      • これまでどう生きてきたかで 脳の枝ぶりが変わる
      • 脳の枝ぶりの先
      • 脳は役割ごとに分かれている脳番地
      • 脳の枝ぶりに脳番地を合わせると
      • その人の得意・不得意がわかる.
    • CHAPTER 4 何歳になっても成長できるからすごい
      • 生命誕生から数年で一気に成長 子どもの脳の発達は急速
      • 脳の成長は後頭部からおでこへ向かう 思春期の不安定さは脳の成長順序のせい
      • 実は脳の成長期は長い! 大人の脳の成長 50代以降は「脳の最適化」のフェーズへ
    • CHAPTERS 5 自分でも育てられるからすごい
      • 脳力アップの前に知りたい 脳の健康と体の健康の相互関係
      • 腸内環境の乱れが脳の不調に? 脳腸相関でみる脳と体の関係
      • 脳の快適さに欠かせない 睡眠中の大事な2つの脳の使い方
      • 食生活で脳の若返りも 脳に必要な栄養/脳が喜ぶ栄養
      • コラム もっと知っておきたい睡眠と脳の話
      • クセと個性を活かして伸ばす 脳番地別トレーニング
      • 意思決定を担う脳の総司令 思考系脳番地の鍛え方
      • 情報発信を担う脳の広報 伝達系脳番地の鍛え方
      • 思考系脳番地の相棒 理解系脳番地の鍛え方
      • 生涯にわたって成長し続ける 感情系脳番地の鍛え方
      • まずはここから伸ばすと吉 運動系脳番地の鍛え方
      • 現代人は疲れやすい? 視覚系脳番地の鍛え方
      • 他の脳番地の協力が必要 記憶系脳番地の鍛え方
      • 記憶系との相性が良い 聴覚系脳番地の鍛え方
      • コラム 脳研究の歴史もすごい!
  • PART2 脳をもっと知りたい
    • CHAPTER 1 脳は○○って本当?
      • Q1脳が大きいほど頭が良いの?
      • Q2_頭の良さは遺伝するの?
      • Q3「〇〇型脳」って本当にあるの?
      • Q4 脳は100%しか使えていないって本当?
      • Q5 脳に良いとされる食べ物ってあるの?
    • CHAPTER 2 脳の異常・特殊な状態ってどんなもの?
      • Q6 心の病気は脳が原因?
      • Q7 心の病気は脳が原因?2
      • Q8 植物状態でも脳は活動しているの?
      • Q9 発達障害は脳番地ごとの発達の違いが原因?
      • Q10 発達障害は治療できるの?
      • Q11 「高次脳機能障害」っていうけど そもそも高次脳機能って何?
      • Q12 高次脳機能が働かなくなるって 特殊な状態なのでは?
      • Q13 うつ病や大人の発達障害も 高次脳機能の問題?!?
      • Q14 高次脳機能が低下すると どんなことが起こるの?
      • Q15 珍しい高次脳機能障害には どんな症例があるの?
      • Q16 高次脳機能障害は治る?
    • CHAPTER 3 脳に働きかけることはできるの?
      • Q17 脳をコントロールすることはできるの?
      • Q18 幻覚剤は脳にどう働くの?
      • Q19 脳自体を変えることはできるの?
      • Q20 実際に臨床に使われている 脳に電極を繋ぐ方法があるって本当?
      • Q21 脳を人工的に作り出すことはできるの?
      • Q22 他人の脳を移植することは可能?
      • Q23 脳をバーチャルで再現することは可能?
    • おわりに
    • 次に読む本

書籍紹介

 この本は、ビジネスパーソン向けに脳科学のエッセンスをコンパクトに、かつわかりやすく解説した入門書として、発売されました。忙しい日常の中で、脳の仕組みを理解し、仕事や生活に活かしたいと考える方にぴったりの内容です。

 脳の個性や成長段階を診断する「脳番地トレーニング」の提唱者として知られ、医学博士としての豊富な経験とMRI脳画像診断の専門知識を活かし、1万人以上の脳を診察してきました。本書では、こうした知見をもとに、脳科学をビジネスの現場でどう活用できるかを具体的に示しています。たとえば、脳のどの領域が意思決定やクリエイティビティに関わるのか、ストレス下で脳がどう反応するのかといったテーマが、フルカラーのイラストとともにわかりやすく説明されています。これにより、専門知識がなくても直感的に理解できるのが魅力です。

 脳科学を「教養」として捉え、ビジネスシーンでの実践に焦点を当てている点です。たとえば、効率的な学習方法や集中力を高めるテクニック、チームでのコミュニケーションを円滑にする脳の使い方など、すぐに仕事に取り入れられるヒントが満載です。また、脳はいくつになっても成長できるというメッセージが貫かれており、年齢を問わず自己成長を目指す読者に勇気を与えます。176ページというコンパクトなボリュームながら、内容は濃密で、読み終えた後には自分の脳の可能性を再発見できるでしょう。脳科学に初めて触れる方や、仕事のパフォーマンスを向上させたい方に特におすすめです。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

記憶系脳番地の鍛え方

 記憶系脳番地は、私たちの記憶を担う領域です。情報を整理し、必要に応じて引き出す機能を持っています。

 記憶には「知恵の記憶」と「感情の記憶」の2種類あります。知識の記憶は事実やデータ、論理的な内容を記憶するもので、思考系脳番地との連携が不可欠です。感情の記憶は、喜びや悲しみ、不安といった感情に基づくもので、感情系脳番地との強い関連性があります。この2つの記憶は、それぞれ異なる経路で脳内に保存されます。

 記憶系脳番地を効果的に鍛えるには、単に記憶力を高める努力だけでは足りません。思考や感情に使う脳とのリンクが重要です。リンクすると、記憶の定着と引き出しがスムーズになります。

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