大腸がん治療大全

※ 毎朝、5分以内で読める書籍の紹介記事を公開します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 大腸がんの治療では、手術後の生活がどのように変化するのかを、事前に知っておくことが大切です。

 手術直後から数か月間は排便に変化が起こります。下痢しやすくなったり、頻便といって日に何度も便がでることがあるのです。そのため、食事で消化のよくない食品の摂取をひかえるなど、多少の注意はします。

 けれど、半年もすれば、たいていのことは落ち着き、生活に制限がかかることはほとんどなくなります。

 大腸がんは、けっして悲観的な病気ではありません。患者たちは明るく前向きに過ごしている人が大勢いるのです。

書籍情報

タイトル

第1刷 2023年1月17日

発行者 鈴木章一

発行 (株)講談社

編集協力 オフィス201 重信真奈美

カバーデザイン 村沢尚美

カバーイラスト 伊藤ハムスター

本文デザイン 南雲デザイン

本文イラスト 渡部淳士、仙田和幸

印刷 (株)KPSプロダクツ

製本 (株)国宝社

ISBN978-4-06-530386-3

総ページ数 158p

著者

高橋慶一

東京都立大久保病院副院長。外科。特に大腸がんの診断と治療をしています。

出版

KODANSHA

大腸がんの危険因子

Image by Ralf Kunze from Pixabay

危険因子
●加齢
●食生活
●運動不足
●喫煙、過度の飲酒
●肥満
●遺伝的な病気や大腸の病気

 大腸がんの患者数は40台が増え始め、加齢に伴って増加します。

 また、赤身の肉やソーセージといった、動物性たんぱく質や動物性脂肪のとりすぎが、発がんに影響するといわれているようです。野菜や材摠など食物繊維の摂取が少ない人は、大腸がんの危険が高くなる可能性があると考えられています。

 デスクに座っている時間を長くとるより、少し運動した方が良いようです。喫煙や飲酒などは、大腸がんのリスクを確実に上げることがわかっています。BMI25以上の肥満ぎみの人に大腸がんが発生する危険性が高いことも知られているようです。

 なかには、大腸がんが発生しやすい遺伝的な要因を持ち合わせている場合があります。家族性大腸腺腫症やリンチ症候群といった体質が要因になるのです。遺伝的要因の場合は、平均約45歳と若い年齢で発症することがあります。

術後の便秘改善

Image by Pexels from Pixabay

 大腸がんの術後、腸の機能が低下しており、少しずつしか排便できないことがあります。

 主治医の許可が出たら、ウォーキングやストレッチなどの運動をすることで、排便を促す効果を期待できます。

 お風呂に入り、リラックスするのも良いです。

 食物繊維は、術後間もないと、消化にに時間がかかり、腸に負担がかかります。控えたほうが良いでしょう。

 腸を刺激するためのマッサージは、簡単にできて効果的です。おなかに「の」の字を書くようにマッサージをして、心地よい強さでなぞります。

術後の旅行

UnsplashAndrew Scofieldが撮影した写真

 排便の状態がある程度落ち着いてきて、体調がよければ旅行してもかまいません。

 個人差はありますが、退院から3ヶ月以上たてば、ほとんどの人は排便コントロールもうまくできるようになり、旅行も十分に可能です。

 前もって準備すると安心です。新幹線ならトイレの近くの場所を予約したり、飛行機では気圧の変化で装具が膨らみやすいので、あらかじめガス抜きフィルターをつけたり、ガスがすぐに抜けるようにしておきましょう。

 炭酸飲料やガス入りミネラルウォーターなど、ガスを発生させやすい飲食物に気を付け、食べ物が合わずに下痢をしたときには、無理せずに休んでください。

大腸がんの再発率

Image by Lakshmiraman Oza from Pixabay

 再発率はステージⅠは5.7%、ステージⅡ15.0%、ステージⅢ31.8%となっており、他の臓器のがんに比べる再発は少なめです。ステージⅢまで進んだ大腸がん以外は、残った大腸やその周辺の局所に多く見られます。ステージⅢはリンパ節転移があります。

 転移には、手術で取り切れなかったがん細胞が大きくなったものが局所再発、がん細胞が血液中に入り込み血流にのって他の臓器に移りそこで増殖する遠隔転移、リンパ液によりリンパ節に転移するリンパ転移、内臓深くに広がり散らばってあちこちで増殖した腹膜播種があります。

 再発をしても、まだ治療法には効果が高いものがありますので、あきらめないでください。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 タバコ吸っていている人、食物繊維を取っている生活をしていない人、少し太り気味の人は、腸が広がってしまって、そこに便が大量に蓄積できてしまう体内環境になってしまっていることが多いようです。

 結構ステージⅢになるまで気づかないというのが、大腸がんの恐ろしいところで、40歳すぎたら精密検査を定期的にできるなら、検査したほうがいいかもしれません。

 ちゃんと食物繊維を日頃から摂取して予防して、定期的に検査し、大腸がんにかかってしまってもあきらめないことが大切のようです。

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