売れるコピーライティング単語帖/著者:神田昌典、依田順一

※ 毎朝、5分以内で読める書籍の紹介記事を公開します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

書籍情報

タイトル

売れるコピーライティング単語帖 増補改訂版

―探しているフレーズが必ず見つかる言葉のアイデア2400

発刊 2024年2月7日

ISBN 978-4-81156-2308-1

総ページ数 319p

著者

神田昌典

経営・マーケティングコンサルタント、作家
アルマ・クリエイション株式会社 代表取締役
NPO法人学修デザイナー協会 理事
ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士

読書会という、誰にとっても身近で、気軽な取り組みを通して、事業課題の解決や、組織課題の変革、まちづくりまで行う。

著者

依田順一

マーケティング・コピーライター
アルマ・クリエイション株式会社 ディレクター

鉄鋼メーカー住友金属工業株式会社(現:日本製鉄)にて、営業室長・企画部上席主幹(部長級職位)として組織をリード。脳性麻痺の子どもへの対応から時間と場所の自由がきくセールスコピーライターという仕事に出会います。
クライアントと買った人両方に喜んでもらえる点に惹かれ、また、営業・企画の仕事との共通点も多く、これまでの経験と強みが活かせると考え独立。

出版

SBクリエイティブ

もくじ

  • まえがき
  • 本書の効果的な使い方
  • 目次
  • problem 問題提起する表現
    • 問題発見の達人としての、コピーライター
    • 問題点を指摘する
      • Column 知られざるコピーライティングの歴史
    • 切迫感を出す
    • 欲望・欲求に訴える
    • 質問を投げかける
    • 好奇心をそそる
    • ギャップを生む
    • 比較で興味を引く
    • 注意を促し注目を集める
      • Column マーケティングとは何か?
  • empathy 読み手に寄り添い共感する表現
    • 文字だけ共感をもたらす8つの方法
    • ストーリー性を出す
      • Column 読み手に刺さる見出しを作るコツ
    • 読み手に寄り添う
    • 誘う
    • 仲間意識を強める
      • Column 書けない原因
    • イメージを膨らませる
    • 誠実さ・親切さを出す
      • Column 偉人たちのコピー①ジョン・ケープルズ
  • Solution 解決策を提示する表現
    • コピーライティング技術は、あなたの本当の価値を掘り起こす
    • 重要なポイントを示す
    • 方法を提示する
      • Column 「コピーライター」の呼び方
    • 簡単さを強調する
      • Column 行動経済学とコピーライティング
    • 効率性にフォーカスする
    • 期待感を高める
    • 秘密の雰囲気を醸し出す
      • Column コピーライティングの主人公は、「読み手」である
    • 学びの要素を強調する
      • Column 偉人たちのコピー②デイヴィッド・オグルヴィ
  • Offer 提案する表現
    • あなたの売る商品の価値を高めるオファーの作り方
    • 提案内容を伝える
      • Column 偉人たちのコピー③ロバート・コリア―
    • 新しさを強調する
    • 得する情報を伝える
    • 面白い情報を提供する
    • 独自性・優位性を強調する
      • Column キャッチコピーとヘッドラインの違い
    • 販売条件を提示する
      • Column 24時間365日働くセールスパーソン
  • Narrow 相手を選ぶ表現
    • あえて断る勇気を持つことで、ぴったりのお客さんに出会える
    • 読み手を特定し呼びかける
      • Column 絞り込みの誤解
    • 限定する
      • Column ツギハギの見出しを紡いでいくと、メッセージが伝わる「仕掛け」
    • 特別感を出す
      • Column 文章力だけでは売れない⁉
    • レベル別にする
    • 女性に響く
  • Action 行動を促す表現
    • 「行動」は、真実の瞬間を作る
    • 具体的な行動を促す
    • 流行りを演出する
      • Column 専門用語は使うべき?避けるべき?
    • 信頼感を得る
    • 権威を借りる
    • 安心感を出す
      • Column 「ティーザー」という、ライティング・テクニック
    • 雰囲気を盛り上げる
  • 単語喝采順一覧
  • フレーズ(キーワード)・クイックアクセス
  • あとがき

紹介

 マーケティングや広告の分野で活躍するプロフェッショナル、あるいはこれから学びたいと考えている初心者にとって、非常に有用なリソースです。

 コピーライティングにおける単語の選び方と使用方法を教えることを目的としています。2400ものフレーズが収録されており、具体的なコンテキストやシチュエーションに応じた言葉選びが可能です。読者は、日常の業務やクリエイティブな作業において、メッセージをより魅力的に、また効果的に伝えるためのインスピレーションを得ることができます。

 増補改訂版として、以前の版からさらに多くの例文やフレーズが追加され、現代のマーケティング環境におけるニーズに応じたアップデートが行われています。各フレーズは、具体的なアドバイスとともに提供されており、それをどのように使いこなすかについての洞察も含まれています。

 言葉が持つ力を理解し、それを自身の言葉で表現する技術を磨きたいと思っている人々にとって、実践的なガイドとなるでしょう。読者はこのツールを使って、広告文、プレスリリース、ソーシャルメディアのポスト、ブログ記事など、あらゆる形式のコンテンツ作成に活かすことができます。

 コピーライターとしてのスキルを磨くための実用的な知識が詰まっている本書は、コミュニケーションの質を向上させ、より影響力のある内容を創造するために必見のリソースです。それぞれのフレーズがどのようにして相手に訴えかける力を持つのかを学びながら、言葉に対する深い理解と敬意を持つことができるでしょう。

ギャップを生む

 職場にどうしても苦手な人がいて、毎日顔を合わせるのがうんざりして、もう我慢の限界だと感じている場合、嫌な気分を瞬時に爽快な気分に変えることができるストレッチがあると知れば、その方法を解説した動画を観てみたくなるのではないでしょうか。

 顧客の反応はギャップの差から生まれることがあります。「現実」と「期待できる幸福度」のギャップが大きいと、人は行動を起こしやすくなると言われています。

 読み手に不安がない場合でも、予想外の素晴らしい未来が待っているかもしれないと思わせることができます。あなたが提供する商品やサービスが実現可能な未来のギャップを効果的に表現することができれば、その商品やサービスの売れ行きは大きく向上するでしょう。

 ここで「ギャップ」を表現するためのフレーズをいくつか紹介します。

  • 怠け者が成功した
    • 例:遊ばない奴は儲からない
    • 例:ゴルフ未経験者が2か月で110をコンスタントに切れるようになった
  • 人生を変えた
    • 例:誰にでもある。人生を変えた1冊
  • 10倍・10X
    • 例:本を10倍楽しむ方法
  • 眠れないほど
    • 例:眠らないほど面白い科学読本
  • できるvsできない
    • 例:成功する人と失敗する人 5つの特徴

簡単さを強調する

 解決策を提示するということは、不慣れな行動を取ってもらうことを意味します。人は「難しいこと」を避けたがるものです。必要なスキルが難しくなくても、「長期間の継続や多くの努力が必要なもの」はハードルが高くなります。

 人々は「すぐに効果が出るもの」に惹かれます。

 人に働いてもらうためのポイントは「行動へのハードルを下げること」です。ハードルを下げるには「簡単ですよ」と伝える方法があります。

 たとえ商品やサービスが難しい技術やプロセスを伴うものであっても、簡単な要素にスポットを当てることが可能です。これは行動していなかった人に最初の一歩を踏み出させる跳躍台となり、初心者には特に効果的ですが、中級者や上級者にも意外と好反応を得られます。

  • 簡単に〇〇する方法
    • 例:簿記3級を1ヶ月でカンタンに合格する方法
  • やさしい
    • 例:やさしいデジタルマーケティングの教科書
  • 寝ている間に
    • 例:眠りながら富を得る
    • 例:寝ながら脂肪を燃やす
  • 無理のない
    • 例:無理のない住宅ローンの組み方
    • 例:無理なく続けられるジムの活用法
  • スマホで
    • 例:スマホひとつで毎月10万円コンスタントに入る副業の中身は
    • 例:スマホでできるオススメの副業

新しさを強調する

 「初めて体験した時にはとても感動しましたが、慣れてくると徐々にその感動は薄れ、やがて何も感じなくなってしまう」という経験は誰にでもあると思います。

 月給が10万円のときに3万円増えれば、大喜びでしょう。しかし、13万円の状態が続けば、やがてそれが当たり前に感じられ、幸せを感じにくくなります。月給が50万円の人が3万円増えても、大きな感動はありません。

 初めは新鮮でも、慣れてしまうと反応する必要がなくなります。それゆえに、次々と新商品を出したり、リニューアルを行います。これは慣れという状態を打破し、新しいものに対する反応を引き出すためです。

  • 新登場・新発売・新発明
    • 例:エスニック味新発売
    • 例:時給を上げるライフ・リフト 新発明
  • 非常識な
    • 例:非常識な成功法則
    • 例:成功者がやっている非常識な習慣
  • 発見
    • 例:森に戻れば、ビジネスヒントは見つかる
    • 例:美味しい札幌発見
  • 先取り
    • 例:流行先取り
  • 先端・先進
    • 例:先進的営業術
    • 例:最先端のAI技術

流行りを演出する

 多くの人が「良い」と言っているものは、自分にとっても良いものであるに違いないと思ってしまいます。この心理は「バンドワゴン効果」と呼ばれています。

 一般的に「日本人は横並び意識が強い」傾向にあり、他の国と比べてもバンドワゴン効果を受けやすいです。

 「今大ブーム」「今一番ホット」などの分区で興味を持った経験があるでしょう。人間は社会的な生き物で、周りを見て自分の判断を決めています。「皆が同じ行動をしている」というだけで、私たちは無条件に信用し、欲しくなる傾向にあるのです。

  • 今話題の
    • 例:今話題のVtuberを紹介します
    • 例:沖縄でいま話題のマリンアクティビティ5選
  • 流行りの
    • 例:今流行りのふるさと納税活用法
  • 最も売れた
    • 例:今年で最も売れた
    • 例:一番売れている健康グッズ
  • ほとんどの方
    • 例:ほとんどの方が未経験です
    • 例:ご来店されたお客様のほとんどの方が購入されています
  • 好評につき
    • 例:ご好評につきスペシャル特典の期間を延長しました。
  • みんなの
    • 例:みんなの体操
    • 例:みんなのとんかつ
    • 例:俺の和牛
  • 祭り・祭典
    • 例:春のパン祭り
    • 例:SNSの凍結祭り

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