※ 毎朝、5分以内で読める書籍の紹介記事を公開します。
目次
書籍情報
残酷な人間関係のルール
コスメティック田中
複数のIT事業に従事する傍ら、YouTubeでソロ活動や人間関係についての動画を発信。
KADOKAWA
- 序章 人間関係の本質に迫る
- 第1章 間關係係の残酷な真実
- 「平等」は幻想である
- 「弱者ポジション」は最初から詰んでいる
- 異なる階級間でのコミュニケーションは成立しない
- 勝者たちは連鎖する
- 「人間関係に悩んでいる」は勘違い
- 価値あるものはすぐ手に入らない
- 「特別になりたい」は空虚なコンプレックス
- 人間関係はノイズである
- 現実の人間関係はつまらない
- 「本当の友達」は存在しない
- 誰かが勝手にあなたを救ってくれることはない
- 「距離が近い人=優しい人」ではない
- 「性格が悪い人」はかわいそうな人である
- 他人を変えることはできない
- 「感情的な依存」は人間関係を破滅へと導く
- 現代の人間関係は消費社会に毒されている
- 誰もあなたに興味がない
- 「対立」は演出されている
- column 歴史から見る人間関係 vol.1 生存するために生まれた原始的人間関係(古代)
- 第2章 人間関係の気付きを得た私の体験
- 地雷女性A 世に解き放たれた真の社会不適合
- 天然男性B 無自覚に人に迷惑をかける恐ろしさ
- インド人 自分の価値観をゼロにしてくれる心地よさ
- 著者 自主性を失った生き方に潜む罠
- column 歴史から見る人間関係 vol.2 なぜ昔の人は宗教を信じたのか(中世)
- 第3章 人間関係の解決策 〈マインド編〉
- 人間関係はコミュ力で決まらない
- 他人に委ねず、自己決定する
- 正しく「自他境界」をもつ
- 「嫌われたくない」の繊細思考から抜け出す
- 否定しないことは「肯定」を意味する
- 理想に生きず、現実を受け入れる
- 自分のことをひけらかさない
- column 歴史から見る人間関係 vol.3 なぜ人を殺してはいけないのか(近代)
- 第4章 人間関係の解決策 <テクニック編>
- 人間関係は小学生向け書籍に学ぶ
- 人への相談を思考の整理に活用する
- 他人の「どうでもいい」を利用する
- 雑なコミュニケーションを認識する
- 感情のクッションを意識する
- 建前の裏に隠された「本音」に気を付ける
- 「機嫌がいい感じ」を演出する
- 仲が悪くなるときの取り決めをする
- トラブルを「ネタ」として昇華させる
- 「他人からの紹介」の強みと弱みを理解する
- 人間関係を維持するためにモメンタムを作る
- column 歴史から見る人間関係 vol.4 社会の発展と人間関係の変化(近現代)
- 終章 人間関係の未来 20
- あとがき
書籍紹介
著者はYouTubeで50万人以上のチャンネル登録者を誇る人気クリエイターで、ひとり行動や人間関係について独自の視点から発信を続けています。この本では、そんな彼が自らの経験をもとに、人間関係の厳しい現実とその向き合い方を綴っています。特にASD(自閉スペクトラム症)を持つ著者ならではの敏感さと観察眼が光る一冊です。
本書の内容は、人間関係の本質に迫るものとなっています。現代社会における人間関係の事実をまず提示し、そこに至った著者の実体験を丁寧に振り返りながら、具体的な対策をマインド編とテクニック編に分けて紹介しています。例えば、「平等は幻想である」「本当の友達なんて存在しない」「他人を変えることはできない」といった、目をそらすことのできない「真理」がテーマとして挙げられています。
「人付き合いが苦手」「人と比べてしまう」「必要以上に悩んでしまう」といった感情を抱える読者にとって、寄り添うようなメッセージが込められているのです。著者自身の苦労や葛藤が率直に語られているため、読んでいてどこか安心感を覚える瞬間もあるでしょう。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
「対立」は演出されている

私たちの生きる社会ではメディアや企業が商品を売り、消費させるためにコンプレックスや欲望を刺激する広告を発信しています。その影響で、本来は悩む必要のないことにお金を払っていることもあるでしょう。
人の注目を集めるために「人間の対立を煽る」という手法が度々使われいます。
男vs女
若者vs老人
既婚vs未婚
陽キャvs陰キャ
日本vs外国
学歴
年収
政治
さまざまな構図で争いが煽り、アクセス数を集めることで利益を得るビジネスが成立しています。悲観的な内容や攻撃的な内容は拡散しやすく、インプレッションを稼ぎやすい傾向があるようです。無駄に不安に駆られるのはこのためです。
そうした情報に流されることなく、自分の意思をもって情報やメディアに接することが重要だと思います。
他人のどうでもいいを利用する

人に「お昼何食べる?」と聞かれて、「なんでもいい」と答えた経験のある人は多いのではないでしょうか。誰もが自分の中に、明確な優先順位や意思を持っているわけではありません。
しかし、話しかけられることでネガティブな感情を抱いていることは少ないようです。「どうでもいい」と思っているからこそ、気軽に話しかけられるという選択肢があるのだと思います。そう思うことにすれば、嫌われているのではないかと悩むことも減るでしょう。