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目次
書籍情報
14歳の世渡り術 僕の仕事はごみ清掃員。
滝沢秀一
1998年に西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。2023年THE SECOND(漫才トーナメント)にて準優勝。
お笑い芸人を続けながら、ごみ収集会社に就職。
ごみ収集中の体験や気づきを発信したことで、話題を呼ぶ。
河出書房新社
- はじめのホームルーム
- 芸人&ごみ清掃員 滝沢秀一 年表
- 1学期 ごみ出しで見極める「恋」のお相手 人間性はごみに出る!
- 人の活動の末端、それがごみ
- 山ほど出るごみ
- 分別されていないごみの多いこと、多いこと
- 分別ルールはなぜややこしい?
- プラスチックは何ごみ?
- 謎多き食品ごみよ
- そのごみ出しの仕方、アウトです
- 集積所はごみ捨て場にあらず
- 鳴呼、翻弄されるごみ清掃員
- 切羽詰まったときこそ人間性が出る
- 美人ごみのススメ
- スタンダードな美人ごみ
- 袋 in 袋の美人ごみ
- 連結タイプの美人ごみ
- 安全性の高い美人ごみ
- 告知タイプの美人ごみ
- やっぱり嬉しい感謝の気持ち
- ごみ出しにあらわれる人間性
- 捨てるものに意識を向けられるか
- 君の恋のお相手はどうだろうか?
- 自動販売機の横にあるボックスに、違うものを入れてない?
- 花見、花火、お祭りなどイベント先で、ごみを適当に置いてきてない?
- コンビニのごみ箱にごみを持ち込んでいない?
- 外出時には小さなごみ袋を 万
- 見極めるべきは自分自身
- 第1学期 期末テスト
- 特別補習 楽しい夏休み! “夏のごみ分別LESSON
- 2学期 お金持ちのごみから見えてきた 人生を豊かにするお金とごみの話
- ごみには地域差がある
- お金持ちエリアで見かけるごみ
- お金持ちエリアは分別がしっかりしている
- お金持ちエリアで見かけないごみ
- ごみから分かる生活スタイル
- ごみから分かるお金持ちポイント1 健康志向である
- ごみから分かるお金持ちポイント2 自己投資をしている
- ごみから分かるお金持ちポイント3 世の中へのアンテナが立っている
- ごみから分かるお金持ちポイント4 時間と気持ちに余裕がある
- SSクラスのお金持ちエリアは圧倒的にごみが少ない
- お金持ちはお金を使わない?
- お金持ちの(ごみを)真似して、小さな消費を減らしてみた
- お金持ちの(ごみを)真似して、ごみを減らしてみた
- お金持ちの(ごみを)真似して、ごみになるものを減らしてみた
- ちゃんと自分に必要なもの、欲しいものを見極めること
- さて、お金持ちの(ごみの)真似をしたごみ清掃員はどうなったか
- 2学期 期末テスト
- 特別補習 楽しい冬休み! “冬のごみ分別LESSON
- 3学期 ヤバくて怖いごみの話 自分の身は自分で守るべし
- 世の中に溢れているヤバいごみ
- ごみは情報の宝庫
- 怖いごみ袋
- 狙われたら、アウト
- 世の中の無防備なごみの多いこと!
- 名前と住所がバレるごみ
- お金や仕事関係のごみ
- 生活習慣がバレるごみ
- 趣味・嗜好がダダ漏れのごみ
- 身につけていたもの、愛用品
- 我が身と家族を守るごみ捨て
- 1個人情報窖抹消
- 2丈夫な袋に適量で
- 3一度にまとめて捨てない
- 4前日の夜に出さない
- 5そのままの姿で捨てない
- 物件の集積所をチェックせよ
- ごみボックスをチェック!
- ごみが残っていないかどうか
- 資源の日もポイント!
- きれいに保たれているかどうか
- 貼り紙をチェック
- 地域の治安をチェックせよ
- 物件周辺の集積所も見ておこう
- 集積所以外にチェックしたいところ
- きれいなところは汚しにくい
- 自分の身は自分で守る
- このままでは僕らは途方に暮れる
- ごみの行く末最終処分場とは
- ごみにはお金がかかる
- ごみを燃やす お金を燃やす?
- ごみが日本から海外へ
- 側に捨てたごみはどこへ行く?
- そもそも、ごみとはなんだろう?
- 未来の自分たちを守るための一歩
- 間違った分別で困ること
- ストレスにならないところからスタート
- 未来の自分たちを守るための一歩 本当に必要なものを必要なだけ
- 自分たちを守るための一歩 ものは使ってこそ
- 3学期 期末テスト
- 特別補習 一年間お疲れ! ”年度末のごみ” 分別LESSON
- おわりのホームルーム
- 期末テスト 解答例
書籍紹介
この本は、ごみ清掃員として働く著者の目線を通して、日常の何気ない「ごみ」から見えてくる社会や人間の姿を、ユーモアと温かさで描き出しています。特に、14歳という多感な時期の若者に向けて、仕事や生活、世の中との向き合い方を優しく教えてくれる内容になっています。
滝沢さんは、ごみ清掃員として働きながら、街のごみを通じて人々の暮らしや価値観を観察してきました。本書では、ごみの中に見える意外な物語や、普段気づかない社会の仕組みが語られます。例えば、捨てられたものから垣間見える家族の生活や、環境問題への小さな気づきが、軽快な語り口で綴られています。滝沢さんの視点は鋭く、時に笑いを誘いながらも、深い洞察に満ちていて、読み進めるうちに「ごみ」という身近な存在が、実は私たちの生き方や社会を映し出す鏡であることに気づかされます。
この本の魅力は、難しい話を堅苦しくせず、親しみやすい言葉で伝えてくれる点にあります。14歳の読者にとって、仕事とは何か、なぜ働くのか、どうやって社会とつながっていくのか、そんな大きな問いに対するヒントが、滝沢さんの経験談を通して自然と心に響いてきます。ごみ清掃員という仕事を通じて、どんな職業にも誇りや意味があること、そして日常の小さな行動が社会に影響を与えることを教えてくれるでしょう。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
お金持ちのごみを真似してみた

SSSクラスのお金持ちのごみは、強い意志を感じます。自分が認めたもの以外に、支出するつもりはないようです。時には高級そうなワインの瓶が出たり、牡蛎の殻がたくさんごみとして出ることはあります。ケチなわけでもないようです。
なんとなく買うとか、踊らされて小さな消費を繰り返すという惰性が感じられません。自分が納得して、管理できるだけお金を使うという、信念すら感じるごみの少なさです。
真似して無駄遣いを減らせば、必然的にお金が貯まるでしょうか。そこで、日々の生活の中で、繰り返される消費を1つ1つ見直してみました。夏場でもペットボトルを保冷剤がわりにして弁当持参を徹底したり、自販機でペットボトルを買う習慣もやめました。給料から引かれる税金に驚き、タバコにお金を払うのもバカらしくなりました。日々、コンビニで使っていたであろうお金を使わずにいると、意外とまとまった金額が貯まります。
お金持ちではないエリアでは、タグのついた新品の洋服が詰め込まれたごみ袋に出会います。「値段が安い」からと買った洋服は、ちょっと気に入らないとなると、すぐに捨てられるのでしょう。この失敗を繰り返さないために、毎月洋服が送られてくるレンタルサービスを活用することに決めました。無駄な買い物が発生せず、飽きずに続けられます。また、洋服にかかる管理の手間もなく、似たような服を大量に所持する事態を避けられます。そんなに洋服にこだわりがない人には、洋服レンタルはおすすめできるサービスです。