人型ロボット最前線/著者:友村晋

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書籍情報

タイトル

人型ロボット最前線

用途から市場まですべてわかる

発刊 2026年10月14日

ISBN 978-4-296-21047-3

総ページ数 222p

出版社リンク 日経

著者

友村晋

株式会社ミジンコ代表取締役。
米中の人型ロボットや自動運転タクシーなど、あらゆる最新テクノロジーを現地視察を積極的に行う。その体験をもとに未来予測をたてて、ビジネスパーソン向けの講演などで発信している。

出版

日経

もくじ

  • はじめに
  • 第1部 なぜ「人型」である必要があるのか
    • ヒューマノイド、アンドロイド、サイボーグの違い
    • 「人型」であることは合理的だった
    • モラベックのパラドックスと世界モデルとは
    • 桁違いの規模となる人型ロボット市場
    • もう高い買い物ではない
  • 第2部 世界の覇権はどこにあるか
    • 欧米、中国、日本 主要メーカーの現在地
    • 中国はなぜ「ロボット・オリンピック」を開くのか
    • ターミネーターの国とドラえもんの国
  • 第3部 ロボットは将来、「こころ」を持つのか
    • なぜ彼らに表情がないのか 不気味の谷
    • ロボットが心や感情を持つ日は来るのか
    • 人型ロボットとの恋愛はアリ?ナシ?
  • 第4部 人の仕事を代替する?そして戦場へ
    • 人手不足を解消する
    • いつ人間の仕事を担うようになるのか
    • 人型ロボットが担う10の職業
    • 既に戦争に使われていた人型ロボット
  • あとがき

書籍紹介

 すでにSFの世界が現実になりつつあります。北米のBMW工場ではFigure AIのロボットが一日10時間のシフトで働き、3万台以上の車両生産に関わった事例が紹介されています。中国では数百店舗のキオスクや薬局で稼働し、価格も一台数十万円程度まで下がってパソコン並みの価格破壊が進む一方で、自らパーツを選別して自分自身を組み立てるような動きも出てきています。2060年には地球人口の3割に相当する30億台規模で人間と共生する未来も描かれており、ジェンスン・フアン氏やイーロン・マスク氏といった経営者の発言も踏まえながら、市場の桁違いの大きさが論じられています。

 友村氏自身が「専門家でもない僕が書いた本」と前置きしているように、すでに深い知識を持つ読者には物足りない部分もあるかもしれません。一方で、フィジカルAIという言葉は聞いたことがあるものの中身がよくわからない方にとっては、現場のリアルを短時間で掴むのに最適な一冊です。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

「人型」であることの合理性

 ロボットが社会で作業するには、「人型」であるほうが都合が良いです。

 人が社会で過ごすうえで、設計されているテーブルや機械は人が扱いやすいように作られています。ロボットが社会で活躍するとなれば、人型であるほうが色々都合がつきます。

 人を真似する動きも、かなり豊富にデータがあります。新しくデータを蓄積する必要がありません。学習がスムーズです。 新しく試行錯誤する必要がないので、そのぶんコストも低くなります。

 あとは、心理面で社会に溶け込みやすい特徴があります。見た目が人間に近いほうが、共感が得やすいのです。人間の細かい動きが真似できることには大きな意味があります。予備動作を細かく再現できれば、歩き出しそうだと予測できるので、ぶつからないように気を付けることができるでしょう。

 人型のロボットが活躍するのは、工場ではなくサービス業です。臨機応変な対応が求められる職業でしょう。工場の現場で使用されるロボットは、かなり洗練された定型化したロボットです。この特化された内容に人型ロボットが入る余地はないでしょう。

日本のロボット産業

 災害時などで活躍する産業用ロボットやバイク、車両などを手掛けてきた川崎重工業は、2年で株価を5倍に成長させた企業です。山や砂漠を走るライオン型ロボットなどを開発しています。2035年に発売予定となっていますが、規制の緩い国や地域から販売してほしいと思っています。

 工場や受付などを担う人型ロボット「シナモン」を販売するベンチャー企業、ドーナッツ ロボティクスに注目が集まっています。国外と共同開発して、まずは動くロボットを売りに出したいと考える企業です。国産化は実績後に、国内メーカーと協力をすることで、すべてをメイド・イン・ジャパンにすると意気込みます。

人手不足を解消したい

 反復的で退屈な仕事から、人を解放するためにロボットは開発されています。

 AIの普及を自分事として捉えられている人がどれほどいるでしょうか。身体を使って仕事をしている人たちは、どこか他人事のように感じていることでしょう。

 企業のコンサルティングを行うとき、経営者の本音を聞くことがあります。「できるだけ業務を効率化・自動化して、人件費を削り少数精鋭で利益を増やしたい」が、だいたいAIを使う本音です。

 ロボットだけが働く、照明を必要としない工場「ダークファクトリー」なる事業が展開してきました。三菱電機も、このテクノロジーに出資して事業を推すと発表しています。

人型ロボットが担う10の職業

 LinkedInのトップ5に選ばれるほどの影響力を持つバーナード・マーは『人型ロボットが日常生活を変えようとしている10の方法』という記事を書いています。

  1. 製造業
  2. 小売・サービス業
  3. 危険が伴う作業現場
  4. ホスピタリティーが求められる現場
  5. 手荷物の取り扱い業務
  6. 配送業務
  7. 介護
  8. 教育補助
  9. 建設業
  10. 家事

  マーは人型ロボットに変わる10の職業を挙げました。倫理観、安全性、信頼性、値段、課題はたくさんあると付け加えて語ってします。

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