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目次
書籍情報
イラスト日記 ゆるして!糖尿病
発刊 2024年7月31日
ISBN 978-4-07-456964-9
総ページ数 223p
塚本やすし
絵本作家。
白澤卓二
医学博士。
お茶の水健康長寿クリニック院長
白澤抗加齢医学研究所所長
主婦の友社
- プロローグ
- 第1章 食べることが大好き。いつの間にかメタボ
- 食べることに貪欲な幼少時代 好きなものを好きなだけ食べていた
- 若い頃はたくさん食べても太らない 体も動かしていたので細マッチョ
- デザイン会社に就職。時代はバブル 仕事は順調。すべてがうまくいっていた
- 絵本作家として独立 前途洋々だ!ところが…
- たまりにたまったストレスは 飲むことと食べることで発散
- そんな生活を続けていたらある日突然…
- 凝り性なので徹底的に調べる 健康情報に詳しい健康オタク
- 暴飲暴食が続いた結果 気が付けば体がガタガタと壊れてきた
- Dr白澤’sアドバイス
- 子どもの頃の食生活が将来に影響 インパクトの強い味が依存症を招く
- 若くてよく動いていれば太る心配はない ダメージは長年かけてたまっていく
- 多忙、暴飲暴食、ストレスは万病のもと ジワジワと体をむしばんでいく
- めまいには危険なものもある 医療機関を受診して原因を調べよう
- 加齢とともに体の状態は悪化する 早めに対応すればまだ間に合う
- 1章のまとめ
- 第2章 酒とラーメンの日々。 気がつけば糖尿病
- ラーメンがとにかく好きだ 3食ラーメンでもOK
- お酒も大好き 毎日、浴びるように飲んでいた
- 飲みすぎると事件が起こる 反省しても続かない
- 自転車通勤は一長一短 飲酒運転はダメダメ
- 酒飲みだから甘いものは好かない そう思ってたけど、そうでもなかった
- メタボで病院通い 主治医もメタボなのは腑に落ちない
- Dr白澤’sアドバイス
- ラーメンの小麦には依存性がある 小麦中毒は意思の力ではやめられない
- お酒にも依存性あり 過度な飲食はとても危険
- 甘いもの、ごはんにも依存性あり 気がつかないうちに陥る糖質中毒
- 医者選びは大事 専門医にかかったほうがいい
- 2章のまとめ
- 第3章 教育入院と緊急入院。 規則正しい生活の大切さを知る
- 総合病院の通院が始まる 3カ月に1回の検査はイヤだ
- コワイ女医さんから教育入院を勧められる
- 快適な入院生活 10日間で5㎏やせた
- 生活を改善しようと決めた けど続かない
- タンメンを食べようとしたらめまいが… そのまま緊急入院に
- 入院3日目で血糖値は安定 その後は快適に過ごす
- 大食いだし早食いだ 油断するとすぐ太る
- 流行りのダイエットはひととおり試してみた
- Dr白澤’sアドバイス
- 糖尿病が怖いのは自覚しにくいこと 症状がないので病気と思わない
- 糖尿病の教育入院の目的は 生活習慣の重要性を理解する
- 入院中の生活で依存症から抜けた ただし継続しないと元どおり
- いったん中毒に陥ると 意志の力で克服するのは難しい
- 早食いだから大食いになる 血糖値の急上昇を招くよくない食べ方
- 万人に合うダイエット法はない 自分に合うものを探そう
- 3章のまとめ
- 第4章 定期検査で新しい主治医に怒られて一念発起
- 「このままだと死んじゃうよ!」新しい主治医にいきなり怒られる
- 今度こそ生活を改める あの先生を見返してやる!
- 三浦雄一郎さんを見習い重りをつけてウォーキング
- ストレッチもジョギングも ちょっとでもやることが大事
- ボクシングはケガしてやめた 無理は禁物
- 大好きなラーメンをやめた やってみたらできた
- コロナ禍が幸いした 酒量が減って数値も安定
- 3か月後、定期検査の日。数値は激変 主治医は泣いていた
- Dr白澤’sアドバイス
- 筋肉をつけると血糖値の状態がよくなる
- 運動も規則正しい生活も継続が大事 目標の立て方がとてもいい
- 若い頃と同じ感覚でいると危険 ハードな運動はケガのもと
- 小麦中毒はやめることが大事 中毒から抜けるとラクになる
- 中毒からの脱却は”意思の力”より ”行動を変えるこおと”が大事
- 4章のまとめ
- 第5章 適正な食事と運動と睡眠。 習慣にするための秘訣
- 食事は自炊を徹底した 太るとしたらラーメンと運動不足
- 食物繊維が大事 自作のぬか漬けを毎日食べる
- ラーメンの代わりに十割そば 健康的…ただ、飽きる
- でもときどきはラーメンも食べる ただし、めんは半分で
- 食べすぎなければいいのだ 残すのはもったいないけど腹八分目
- よく噛んでゆっくり食べることにした 消化によくておなかもいっぱい
- おなかが減ったら太らないおやつ でも、これも飽きる
- 毎日、体重計に乗ってデータを記録 なぜか薄目で息を止める
- たばこはすっぱりやめた 電子たばこを吸っていたけど、今はもうやめた
- ウォーキングは毎朝30分 欠かさず毎日歩いて習慣に
- 40年ぶりの縄跳び 腕立て伏せは3回でいい
- 規則正しい生活を送るため早朝バイトを始める
- 銭湯に毎日通う サウナ、温冷浴でリフレッシュ
- 寝ることが好き 睡眠グッズをいろいろ試した
- Dr白澤’sアドバイス
- 健康維持には治水が不可欠 手作りの食事に勝るものはない
- ぬか漬けの食物繊維と乳酸菌が腸内環境を改善。さまざまな効果が
- めんが食べたいのであればそば 食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富
- がまんしすぎると続かない 中毒に陥らない程度につきあおう
- 腹八分目よりも少なめ、腹七分目がいい もったいないは忘れよう
- よく噛んで食べるだけで 血糖値も脳も胃腸も免疫も◎
- おやるのセレクトもベスト! 飽きるから中毒に陥らない
- 体重を量ることも大事 モチベーションアップにつながる
- たばくは百害あって一利なし 電子たばこもよくない
- ウォーキングは坂道を組み込もう 運動は楽しんで続けることが大事
- 習慣にするには動機づけが大事 一石三鳥のいいアイデア
- 温冷浴やサウナは全身の血流がよくなる 体の状態と相談しながら楽しもう
- 睡眠は能と体のリフレッシュタイム 7~8時間は眠ったほうがいい
- 5章のまとめ
- スペシャル対談
- 数値も大事だけど体重管理はもっと大事
- おわりに
書籍紹介
親しみやすいイラスト
塚本やすしさんが手がけた、糖尿病との日々の闘いをユーモアとリアリティを交えて描いたイラスト日記です。糖尿病というシリアスなテーマを扱いながらも、塚本さんの軽妙なイラストと率直な言葉によって、読者に親しみやすさと共感を与えています。
親しみやすいエピソード
糖尿病という病気は、多くの人にとって身近でありながらも、その影響や治療法についてはあまり知られていないことも多いです。この本は、糖尿病と診断された塚本さん自身の経験を基に、日々の食事管理や運動、医師とのやり取りなど、具体的なエピソードが満載です。糖尿病を抱えながらも、前向きに生活を楽しむ姿勢が描かれており、同じ病気に悩む人々や、その家族・友人にとっても励みになる内容です。
ゆるいイラストとあるある生活習慣、生活改善
塚本さんのイラストは、ゆるいタッチでありながらも、細やかな感情や状況を巧みに表現しており、読み手に深い共感を呼び起こします。糖尿病に関する知識を学びながらも、どこかクスリと笑ってしまうような場面も多く、重くなりがちなテーマを軽やかに楽しむことができます。
糖尿病と戦う方へ
糖尿病に直面している方はもちろん、病気に関する知識を深めたい人、または健康に対する意識を高めたいと考えているすべての方におすすめです。読み終えた後には、糖尿病に対する新たな理解と、病気を持ちながらも前向きに生きる力強さを感じられることでしょう。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
多忙、暴飲暴食を続けていたら
雪が降る日、早朝から出社して、印刷所に出す仕事の整理をしていました。当時のパソコンでは処理に時間がかかり、非常にストレスのたまる作業でした。終わらない仕事は勤務時間外で片付けなければならず、そのとき、突然めまいがしてしまいました。呼吸が苦しくなり、血圧が上昇しているのが自分でもわかりました。
同僚が救急車を呼んでくれて、そのまま同乗して病院へ向かいました。病院で検査を受けると、血圧が230㎜Hgと非常に高かったものの、他には特に異常は見つからず、診察はあっけなく終わりました。その後、近所の病院に行くよう指示され、帰宅しました。
数日後、近所の病院で診察を受けたところ、降圧剤を飲むように勧められました。この日から一生薬を飲むことになるとは思いもしませんでしたが、仕方がありません。薬を飲み始めたのは、34歳のときのことでした。
甘いものに依存性あり
マイルドドラッグとして注目されていたのが砂糖です。当時、砂糖中毒が問題視されていました。その後、白米などの炭水化物にも依存性があることが確認され、糖質全般に中毒性があることがわかっています。
糖質には血糖値を上げる作用があります。甘いものやごはん、パン、めん類などが該当します。特に中毒性が高いのは小麦です。糖質全般は小麦ほどの依存性はないものの、摂取量が多いため、中毒に陥りやすい傾向があります。
白米を食べ始めたのは江戸時代ですが、それによってビタミンB1不足が原因で脚気を発症する人が増えました。
お腹が減らないおやつは飽きる
小腹が減ったときに、即席めんや菓子パン、コンビニスイーツ、期間限定のお菓子、アイスなどを食べている人は多いのではないでしょうか。
よく考えれば、それでは太るし、病気になるのも当然です。
今では、どうしてもお腹が減ったときには、チーズやゆで卵、アーモンド、カカオ70%のチョコレートを食べるようにしています。これらの健康的とされる食べ物は中毒性がないため、飽きやすいという難点もあります。
そのため、茶の間にクッキーやせんべいがあると、つい1枚だけ食べてしまうこともあるのです。
散歩は動機を付けをして楽しく取り組もう
1日30分のウォーキングを続けることが理想的です。早歩きで息が上がる程度のスピードで歩くと、運動の効果が高まるでしょう。コースに坂道をとり入れると、強度が上がっていいトレーニングになります。
また、舗装されていない道を歩くと、脳への刺激が増えるのでボケ予防に役立ちます。都内などは、神社の境内や庭などがオススメです。階段などもあり良い運動になるでしょう。