閉経マネジメント

※読んだ本の一部を紹介します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 女性は閉経を境に、短期的、長期的な不調が顕在化するのです。40代以降の女性が、更年期を楽に過ごし、健康に歳を重ねていくために必要な体のマネジメントを紹介します。

書籍情報

タイトル

40代から始めよう!閉経マネジメント

更年期をラクに乗り切る、体と心のコントロール術

著者

吉形玲美

医学博士、日本産婦人科学会 産婦人科専門医、日本更年期と加齢のヘルスケア学会 理事。

 更年期、妊活、月経トラブルなど、揺らぎやすい女性の体のホルモンマネジメントに定評があります。

出版

講談社

プレ更年期

更年期症の予防
 プレ更年期に婦人科のクリニックや健康診断施設などで「ホルモン検査」を受けておくと、軽々年齢の目安がある程度わかります。閉経時期に備える準備をしましょう。
 エクオールサプリメントの摂取を始めると更年期症状の予防になります。エクオールは月経前症候群(PMS)の改善も期待できるのです。

MEMO
 エクオールとは、大豆食品に含まれる「イソフラボン」が腸内細菌の働きにより代謝されて生まれる物質のことです。腸から吸収され全身に行きわたります。
 エクオールの構造はエストロゲンと似ており、女性ホルモンの減少に対して有効です。

 更年期症状を予防するためには、腸内でエクオールを生産するのが効果的です。しかし、世の中には、エクオールをつくれない人がいるため、腸内細菌の環境を調査する必要があります。

 腸内フローラ検査をすると、エクオール生産菌はほとんどの人に存在しますが、腸内細菌全体に占める割合はわずか数%です。エクオール生産性を高めるためには、腸内環境の多様性も考える必要があるでしょう。キノコ、発酵食品、みそ、ゴボウなど、食物繊維を摂取するようにして下さい。

 エクオールをつくれないのであれば、サプリメントを飲みましょう。接種目安量は1日10㎎になります。イソフラボン25~30㎎相当です。エビデンスの高い臨床結果があるわけではありませんが、大量のイソフラボンの摂取は子宮がんのリスクになるという研究が多数報告されています。エクオール以外のサプリメントを摂取する際は、イソフラボンの過剰摂取にならないようにしたほうが良さそうです。

更年期(症状が軽い)

月経が不順になりはじめたら
 特に更年期症状を感じない軽い症状の人には、自律神経を整えながら体調の変化に備えた予防をお勧めします。
 体調面で気になるところがなくても、更年期に入った人は例外なく骨密度の低下が始まります。折れない骨を維持するためのマネジメントは積極的に行ってください。

 更年期初期は、骨の健康を考える時期になります。カルシウム、ビタミンD、ビタミンKを取って骨強度を保ちましょう。魚、干しエビ、ほうれん草、納豆、干しキノコ、あるいはサプリメントで摂取できます。

 サプリメントで摂取する場合は、食事による摂取量なども考えて、上限をオーバーしないようにすることが大切です。1日あたりも目安量は8.5㎍です。骨粗しょう症の場合は10~20㎍となります。

 ジャンプするような教義やジョギングなどの走る運動をする必要はありません。ちょっと早歩きで10分ほど歩きましょう。日光浴はビタミンDをつくり、有酸素運動は色々な面で健康に良いです。地面を踏みして運動するので、骨折しやすい下半身の骨マネジメントに向いています。

 水泳などの有酸素運動は、骨マネジメントにはならないので、注意が必要です。

 骨マネジメントに力を入れても、骨密度が上がらない人もいます。そんなときは薬剤を併用しながら骨質を良くしていきましょう。活性型ビタミンD3製剤といった骨づくりのサポートをする薬と、骨粗しょう症の治療薬があります。骨腫瘍などのリスクもあるため、期間を定めて投与することがほとんどです。

 また、糖尿病は骨が脆くなる傾向があります。生活習慣病にかからないようなマネジメントは並行して行ってください。

 自律神経を整えるためには、ヨガ、マッサージ、アロマセラピー、鍼灸、サウナ、岩盤浴など、自分にあったリラクゼーション法を見つけて初めてください。やってみて、気持ちの良いと感じれるものを選びます。

MEMO
 欧米で人気の代替療法は、ハーブティーを飲んだり、アロマオイルを使ったり、太極拳を組み合わせたたり、植物由来の成分を使ったファストケミカルを使う治療が日常的に行われています。
 欧米の場合は、値段も医療サービスもピンキリですが、色々な方法がアップデートされる環境にあります。
 欧米の女性は健康を維持させるために前向きな姿勢を示していて、健康ブームです。日本の女性も自分にあった治療・リラクゼーションを探して、活用していただければと思います。

更年期(症状が重い)

 日常生活に支障が生じるほどの更年期症状がつらい人は、病院で診察を受けて、ホルモン補充療法(HRT)を始めることが第一選択になります。

 合わせて骨密度の維持に努めましょう。

 症状によってはエクオールサプリメントや漢方薬などを組み合わせることができます。婦人科や更年期専門外来を受診して、医師と「不調の強さ」が感じる部分を共有してください。

閉経は測定できる

 閉経はホルモンの数値を見て判断することもできます。FSHの値が上昇するため、基準値よりも上昇していたら閉経の準備が始まりつつあると判断できるのです。

 ホルモンの数値は血液検査で調べます。周閉経期にゆらぎがあるため、1度の検査で判断することはできませんが、セルフチェックするなら、月経パターンが変化して以降の半年ごとに検査を受けるのがお勧めです。FSHが少しずつ高くなっているようなら、閉経が近いと考えてください。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 新品で買ってもたった1650円で、更年期の専門家からのアドバイスが読めます。

 男性側も女性のことを知れば、社会のどの場面においても理解や受け入れることが簡単になるのではないでしょうか。

 糖尿病の方は多いし、転んで大腿骨を骨折してしまう年配の女性は後を絶ちません。若い人が絶対数いないのだから、高齢者を支える介護スタッフが増えることはないのです。1人でも多く健康に前向きな姿勢維持して、自分がラクになり、周囲もラクでいられる環境を構築してください。

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