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目次
書籍情報
あっという間にお金はなくなるから
「足りない病」の原因と治し方

佐藤舞
データアナリスト。作家。
合同会社デルタクリエイト代表社員。
桜花学園大学客員教授。
ビジネス系YouTuber。
独立後、データに基づく意思決定をテーマに情報発信をしている。
KADOKAWA
- はじめに 「人生の舵」を自分で握るために
- 第1章 「お金の不安」への4つの生理反応
- 不安とは「将来起こるかもしれない、はっきりしない脅威」に対する恐れ
- 1 Fight or Flight (闘争・逃走) 脅威が見え、勝算も見える
- 2 Freeze (凍りつき) 見えているが、どうにもならない
- 3 Explore (探索) 見えないけれど、何とかなる
- 4 Drift (漂流) 見えないし、勝ち筋もない
- 「立ち止まる人」と「動き続ける人」
- 億万長者の「見えにくい」共通点
- お金に振り回されないための二つの習慣(=無意識の選択のクセづけ)
- この章のまとめ
- COLUMN1 日本人は「不確実性」と「恥」から逃げがち
- 第2章 世界にひそむ「お金の三大不安」とは
- お金の三大不安1 結局、老後資金はいくら必要なのか
- 年金は「破綻しない」けれど
- お金の三大不安2 どんなときに金融トラブルに巻き込まれるのか
- 金融トラブルに遭いやすい人の「意外な特徴」
- お金の三大不安3 投資にはどんなリスクがあるのか
- 投資は儲けようとしない」ほど儲かる理由
- 盾だけを磨き続けても仕方ない
- この章のまとめ
- COLUMN2 お金の起源は「物々交換」ではなかった?
- 教科書が教えない、本当のマネーの歴史
- お金の三大不安1 結局、老後資金はいくら必要なのか
- 第3章 あなたの内に眠る10の「資本」を掘り起こす
- あなたを構成する「8+1+1」の資本
- 「持続可能」なフレームワークがベース
- マルチ・キャピタル・マネジメント (MCM) 3つの理想ステップ
- 健全な意思決定を助けるメンタルモデル
- 投資理論に学ぶ5つのメンタルモデル
- 「ラクして稼いで悪いのか」を考察
- 無自覚と戦略的選択の差
- この章のまとめ
- COLUMN3 筆者のMCM実践例
- 第4章 相乗効果を生む「自分資本」の育て方
- 「2杯目のビール」が1杯目に勝てない理由
- 8+1+1資本の概要と成長戦略
- 金融資本 (Financial Capital)
- お金を何に変えるか
- 「2杯目のビール」が1杯目に勝てない理由
- 補章 結局、人の収入はいくらあれば幸せか
- 金融資本における「限界効用」 4つの転換点
- 物的資本 (Physical Capital) 「持つ」より「活かす」
- 健康資本(Health Capital)「足す」より「守る」
- 心理的資本 (Psychological Capital)他の資本を活かす「心の土台」
- 人的資本(Human Capital) 科学的に考え、適応する
- 社会関係資本 (Social Capital)運やチャンスは「他人」が運ぶ
- 自然資本(Natural Capital)集中力と回復力を再起動
- 文化・教養資本 (Cultural Capital)数字では測れない「人の深み」
- 【+1資本A】時間資本 (Time Capital)「未来の資本形成」に投資する
- 【+1資本B】顕示資本 (Conspicuous Capital)それは本当に必要なのか
- 分散を成果につなげるステップ
- この章のまとめ
- 第5章 「怖いけれど、大丈夫」と思える勇気
- 「ないもの探し」ではなく「あるもの探し」を
- 「資本ゼロ」からの再構築 MCMの実践知
- 希望とは絶望を共有することから始まる
- この章のまとめ
- おわりに あなたはもう、十分に資本を持っている
書籍紹介
本書のテーマは、タイトル通り「お金の足りない病」と呼ばれる状態です。この「足りない病」とは、単に収入が少ないからではなく、心の奥底で生まれる不足意識が原因で、お金がどんどん逃げてしまう現象を指します。佐藤さんは、まずその原因を丁寧に解説します。例えば、幼少期の経験や社会的なプレッシャー、さらには日常の小さな習慣が、知らず知らずのうちにこの病を引き起こしていると指摘します。私自身、この部分を読んでいて、自分の過去の行動パターンを思い浮かべずにはいられません。
自分の「お金の感情」を記録する簡単なワークから始め、徐々に支出の見直しや貯蓄のマインドセットを変えるステップを導いてくれます。例えば、無駄遣いの誘惑に負けないための心構えや、長期的な資産形成のヒントが、わかりやすい言葉で綴られています。これらのアドバイスは、初心者でもすぐに取り入れられるものばかりで、読了後には「お金に対する不安が少し軽くなった」と感じるはずです。
佐藤さんの身近なエピソードを交えながら進められるので、初心者でもすぐに取り入れられやすいです。読了後には「お金に対する不安が少し軽くなった」と感じるでしょう。無駄遣いの誘惑に負けないための心構えや、長期的な資産形成のヒントが、わかりやすい言葉で綴られています。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
億万長者の「見えにくい」共通点

億万長者は非常に賢く、努力家です。けれども、体力や脳の性能が私と比べて優れているというわけではありません。無意識に繰り返している意思決定が、我々と違うと気づきました。呼吸をするように自然に意思決定されているので、外からは見えにくものです。
節約を例にあげると、スーパーで日ごろ見切り品を買うよりも、不要な保険を解約するといった負担が軽いほうをお金持ちは選択しています。
お金について「なんとなく不安」と感じているならば、そのお金の問題を見える化することです。ずっと不安に思うことから抜け出しましょう。また、失敗しても戻ってこれる場所を確保すると、チャレンジもできるでしょう。
無自覚と戦略的選択の差

無自覚の投資をしていると、資本の再分配を怠っていたり、自分を支える資本が1つしかないなどの問題があります。
- 無自覚の問題例
- 「楽して稼げるから」 → 金融資本と時間資本の効率しか考えていない
- 「修業はダルいから」 → 人的資本の蓄積を考えていない
- 「今が良ければいいでしょ」 → 長期的視点が欠如
本業だけでなく副業をしている。最短でお金を貯めて起業したいなど、戦略的な姿勢があれば今を生きるキャリアも有意義だと思います。自分がしている選択に明確に答えられるかどうかです。
さまざまな資本のバランスを考えて、長期的な運用を心掛けてください。自分がしている仕事や投資している物事・金融資本などについて説明がつけられれば、小さく行動していても止めずに続けられることができるでしょう。
金融資本は他の資本と交換がしやすい

お金は目的に使うことで初めて人生を動かす燃料になります。お金の真価は増やすことではなく、他の資本に交換できる交換力にあります。金融資本を使うことは、人生の充実度に直接かかわるのです。
健康資本と交換したり、社会関係資本と交換したり、時間資本と交換したりと、何を育ててどんな時間を過ごすのか、交換の選択こそが豊かさの総量を上げます。
あるもの探し

無職になったとき、貯金も人脈も実績もありませんでした。しかし、日本には様々なセーフティーネットがあるため、会社を辞めたあとに時間をたっぷり確保できます。
私の場合はありがたいことに実家がありました。家の快適さに感謝しながら、保険適用で心療内科に通院することができたのです。職を失ったときはゼロになったと思いましたが、ゼロになって初めて今あるものに気づけることができました。
福島県の沿岸部に位置する南相馬市は、東日本大震災で地図から空白にされた市です。一度は人が住めなくなった土地ですが、復旧が進むとロケット事業などの産業がスタートアップを開始され、住民も戻ってきました。
宇宙開発を大々的に打ち出して多くの支持を得て復興してきた南相馬市ですが、元々豊かな場所なので、農業、林業、漁業も盛んな地域でした。「被災地で何かしたい」という思いに助けられてきましたが、地元の資本の魅力に気づく人も現れています。今では復興を超えて、地域の文化に関わろうとする人が増えているようです。