※読んだ本の一部を紹介します。
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
はじめに
目の前の40数人の生徒たちが、そろって澄み切った朝の光の中で真剣に本に向かう姿を見て、何度涙を落したことでしょう。
目次
書籍情報
タイトル
続 朝の読書が奇跡を生んだ
著者
林 公
出版
高文研
「親子読書」の取り組み
ポイント
●読書嫌いの子が途中で読むのをやめない工夫が必要。
●子どもに読み聞かせを行う方法がある。
●そのうち、自分で本を読むようになる。
(小学生編)
小学校低学年くらいの子どもだと、あまり読書が好きではない子が途中でやめてしまうことがあります。
週に1度、読み聞かせを行うことで、物語を最後まで楽しんでもらうことができるようです。最後まで楽しみたい気持ちはあるようで、読んでもらうのは楽しいと聞いています。
親も子どもに読んでとせがまれると、あまりやる気になりませんが、「宿題だから」という理由があれば、親子とともに習慣化することができました。
最初こそ、読む本を探したりしなければならないかもしれませんが、しだいに自分で読むようになります。
図書室は閑古鳥
ポイント
●中学になると、本を読む生徒が減っている。
●塾で学ぶことが多くなったが、学力は向上していない。
●先生が世間の目を気にしなくてはならず、忙しい。
(中学生編)
中学校の図書室は、小学校にくらべ、利用状況に乏しいのです。放課後は部活動が忙しかったり、高校受験のために読書の時間より受験勉強をしたいと思うようになります。教師側も部活動の顧問を兼任したりと余裕がありません。
今の子どもたちは塾で学習することが多くなったにもかかわらず、学力はほとんど高まっていません。活字離れも懸念するところです。教科の指導するにしても、学習以前の問題で頭を悩ますことが多くなりました。
そして、何かがことが起きると、学校批判、教師不信がすぐに広がるので、世間の目を気にしなくてはならなくなっています。
朝のお説教は皆無
ポイント
●最初は、読書をする意義を理解せず、読書の時間もままならなかった。
●半年もすると、時間前に着席し本を読みだす習慣がついている。
●朝に説教が飛び交うことのない、静寂の時間が生まれる。
(高校生編)
朝の読書10分間の導入開始後、3カ月は大変でした。何度となく読書を中断させて、読書をする意義を説得力のない話で訴えるということが続いたのです。
3カ月を過ぎたことから雰囲気が変わります。真剣に本を読みだす子が多数になりました。半年を過ぎると、チャイムの前に着席して本を読んでいる光景が広がっています。
この態勢がが完成すると、私から説教をすることは無くなったのです。
感想
サイト管理人
大人になってから読書し始めて、私もストレスが大幅に減りました。たくさんの副産物が本を読むことでもたらされることは、身をもって感じています。
英単語の小テストやるくらいなら、読書の時間にする方が効果があるかもしれません。
毎日小テストがあるのは、なかなか落ち着けないものです。起きて、登校して、丁度アドレナリンが下がっている時間に漢字ドリルや英単語の小テストというのは、考えてみれば効率わるいかなぁと、そんなことを思いました。
集団で同じことをする力は、習慣になりやすいのです。英語を学びたい方であれば、英語の小説を読むと思います。普通に英単語を書いて覚えるのとでは、どちらが楽しめそうかということです。
登校する道を歩いて有酸素運動をし、教室に入って落ち着けたところで10分本を読む、幸福な時間だと思います。