新時代のマーケティング/著者:宮下雄治

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書籍情報

タイトル

新時代のマーケティング

_デジタル経済を動かすキーワード_

発刊 2023年10月3日

ISBN 978-4-8429-8154-9

総ページ数 230p

著者

宮下雄治

國學院大學経済学部教授。専門はマーケティング、デジタル経済。
2017年から中国の国立中山(広東省広州市)の訪問教授として、中国のデジタル経済と消費社会を研究。
デジタル先進企業から小売業、飲食・サービス業、製造業まで幅広い業種・企業を取材し、フィンテックや人工知能(AI)などデジタル活用のビジネスやプラットフォーム企業の成長戦略に詳しい。

出版

八千代出版

もくじ

  • はじめに
  • 第1章 マーケティングの新潮流
    • マーケティングの進化
    • デジタルマーケティング
    • SNS マーケティング
    • UGC
    • マーケティング DX
    • 顧客体験(CX)
    • カスタマーサクセス
    • カスタマージャーニ
    • 顧客エンゲージメント
    • シェアリングエコノミー
    • サブスク2.0
    • サブスク3.0
    • リカーリング
    • D2C
    • ダイナミックプライシング
    • デジタルネイティブ
    • MA(マーケティング・オートメーション)
    • ファンベース
    • ジョブ理論
  • 第2章 メディア・リテールの革新
    • OMO
    • ニューリテール
    • スマートリテール
    • 体験型店舗
    • リテールメディア
    • 無人決済店舗
    • AI カメラ
    • RFID
    • スーパーアプリ
    • ライブコマース
    • ソーシャルコマース
    • 物流 DX
    • ラストワンマイル
    • Q コマース
    • モバイルオーダー&ピックアップ
    • UI(ユーザーインターフェース)
    • ダークパターン
  • 第3章 プロモーションの新潮流
    • Web広告
    • SNS広告
    • 動画広告
    • インフルエンサーマーケティング
    • アンバサダーマーケティング
    • メタバースビジネス
    • デジタルサイネージ
    • 顧客接点
    • PESO モデル
    • コンテンツマーケティング
    • ネイティブ広告
    • クリエイティブ AI
    • チャットボット
    • 生成 AI
  • 第4章 リサーチ・分析の革新
    • マーケディング・リサーチ
    • ビッグデータ
    • データ分析
    • 顧客分析
    • ソーシャルリスニング
    • データサイエンス
    • KPI
    • DMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)
    • 位置情報データ
    • ID-POS 分析
    • オープンデータ
    • オルタナティブデータ
  • 第5章 デジタル経済・DXの構成要素
    • DX
    • プラットフォーマー
    • ネットワーク外部性
    • フリー戦略
    • AI
    • IoT・CPS
    • キャッシュレス決済
    • ロボティクス
    • VR
    • AR
    • MR
    • 5G
    • デジタルシフト
    • Web3
    • デジタルツイン
    • Society 5.0
    • スマートシティ
    • MaaS
  • 第6章 伝統的マーケティングの基礎理論
    • 近代マーケティングの誕生
    • マーケティングのルーツ
    • マーケティングの理念
    • マーケティング定義の変遷
    • 戦略的マーケティング
    • 競争戦略
    • マーケティング・マネジメント
    • 環境分析
    • STP
    • マーケティング・ミックス
    • 製品・ブランド戦略
    • 価格戦略
    • 流通戦略
    • プロモーション戦略
    • サービスマーケティング
    • 消費者行動
    • 顧客満足
    • 関係性マーケティング
    • CRM
  • おわりに
  • 主要参考文献
  • 索引

はじめに

 良くも悪くも伝統を重んじる風土が根付いた企業ほど、デジタルシフトに前進しません。現状維持をよしとして革新を拒みます。

 コロナ禍の経験により、デジタルテクノロジーの有益性と必然性に関する理解が深まり、社会のデジタル化は一気に前進しました。

 現代はあらゆるものが過渡期を迎えています。次の覇権を見据えた商品やサービスの開発競争が激しさを増し、変化の速いデジタル経済では競争が火花を散らしています。

 古い習慣や古いビジネスに囚われていると、長年にわたり企業を支えてきた基幹事業といえども頭打ちになるばかです。

 新しく生まれた技術やツールをどのように活用していくか、活かすも殺すもマーケター次第なのです。

クリエイティブAI

電通グループのAIモジュール
●AIコピーライター「AICO」
●バナー自動生成&効果予測ツール「ADV ANCED CREATIVE MAKER」
●独自開発チャットボットツール「Kiku-Hana」
●流行予測ツール「TREND SENSOR」
●ソーシャル広告効果予測ツール「MONALISA」

 電通が開発した「AICO」は、自然言語処理を専門とする静岡大学の狩野研究室と電通の共同開発で生まれたAIです。人間が考えるものに近い広告のキャッチコピーの生成を可能にしました。

 人間とは異なる発想をするクリエイティブAIも存在します。CMの台本づくりや映像制作、画像制作や音楽制作などの分野でもクリエイティブAIが既にあるのです。

 さまざまな技術分野で、賞を受賞するほど高いクオリティの作品がたくさんでてきており、その動向も注目されています。

 芸術分野では、2023年5月以降にアメリカでの映画やドラマの脚本化や俳優らによるAI利用を巡るストライキが発生しており、負の側面もあるようです。

オープンデータ

国が推奨するオープンデータ
●AED設置箇所一覧
●文化財一覧
●医療機関一覧
●指定緊急避難場所一覧
●子育て施設一覧
●観光施設一覧
●地域・年齢別人口
●公共施設一覧
●イベント一覧
●消防水利施設一覧
●介護サービス事業所一覧
●公衆トイレ一覧
●公衆無線LANアクセスポイント一覧

 オープンデータとは、国や地方公共団体、さらには民間事業などが保有している、誰も無料で利用できるデータです。

 日本でもようやくオープンデータの推進が義務付けられて、行政・国民・経済に還元されることが期待されています。

 地域の課題解決や生活の質を高めることはもちろん、新しいサービスが生み出されることが期待されているようです。

フリー戦略

ポイント
●価格障壁を取り除ける戦略
●5%ルールで大多数に無料のサービスを展開

  1. 直接的内部相互補助
    • 特定の商品を販売するために、他の商品を無料にするフリー戦略
  2. 三者間市場
    • 提供者と利用者は無料だが、第三者(広告主)が費用を支払うフリー戦略
  3. フリーミアム
    • 大多数の利用者にむりょでサービスを提供し、一部のユーザーが有料版を利用することで収益を出すフリー戦略
  4. 非貨幣市場
    • どこからも対価を得ることなく、非営利な事業によって評判や注目を獲得するフリー戦略

 デジタルを活用したサービスは、多くのトライアルユーザーを獲得するために、一定期間は無料で提供し、後に有料プランへ切り替えるという戦略が用いられます。

 デジタルコンテンツの多くは、限界費用(生産に必要な費用)が限りなくゼロに近く、動画コンテンツを100人に配信するのも10万人に配信するのも、コストはほとんど変わりません。

 デジタルのビジネスでは、5%ルールという言葉があります。企業が提供するサービスを大多数(95%)の人が無料で使用し、5%の利用者は有料のハイスペックな機能を使用するサービスです。5%の利用者が利用することで、ビジネスが成立します。

プロモーション戦略

  • 広告
    • 製品やサービス、組織そのものについて必要な情報を伝達する有料のコミュニケーション活動
  • パブリシティ
    • 報道機関の番組や記事で、自社の情報を伝達する活動
  • 人的販売
    • 人を媒体として行うコミュニケーション活動
  • セールスプロモーション
    • 消費者や見込み客に対し、購入を促進させる活動

 プロモーションは上記の4つの活動から構成されます。

 プロモを成功するためには、4つを有機的に組み合わせる必要があります。マーケティングの目標やターゲットに合わせて計画しましょう。

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