リセットの習慣

※読んだ本の一部を紹介します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 日常にはストレス要因があふれていますし、体調を崩す機会もたくさんあります。

 人の体は「流れに乗る」のは特異ですが、「流れを変える」のはあまり得意ではありません。

 自律神経が乱れ、悪い流れがはじめると、呼吸が浅くなり血流が悪くなります。冷静な判断ができなくなったり、感情のコントロールが効かなくなります。

 原因は良くわからないけれど、力が入らない、眠れない、朝の目覚めが良くないなどの症状ができることもあります。

 今、私たちが意識すべきは新たに始めることです。言い換えれば、「思い切ってリセットする」ということです。

書籍情報

タイトル

リセットの習慣

著者

小林弘幸

順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。

 自律神経研究の第一人者として、数多くのプロスポーツ選手、アーティストのコンディションを整えたり、パフォーマンスの向上の支援をしています。

出版

rbb日経ビジネス人文庫

1時間早く起きる

ポイント
●生活習慣をリセットするには、1時間早く起きるのがオススメ。
●その日のコンディションは朝で決まる。
●朝の時間に30分の余裕があれば、生活が変わる。

 生活習慣をリセットするにあたりもっともシンプルなのが「1時間早く起きる」です。

 コロナ禍をキッカケにリモートワークを併用する働き方に変わったという人も多いでしょう。1日中家にいると、どうしても起きる時間が遅くなりがちです。なんとなくダラダラした雰囲気で1日を始めてしまうか、バタバタしてしまうかのどちらかになります。

 その日のコンディションは朝に決まるといっても過言ではありません。

 副交感神経優位の状態からスムーズに交感神経優位の「活動モード」に切り替えることができれば、その日は流れに乗っていけます。

 日々の生活を振り返ってみると朝に時間の余裕がある人は、あまりいません。たいていの人は「夜」か「休日」でしょう。もし、30分でも余裕ができたら、生活が変わってきます。

 朝の30分は、散歩をするでも、音楽を聴くでも、読書をするでも、片付けをするのでも良いでしょう。

「修正ポイント」は1点だけを意識する

ポイント
●アスリートのトレーニングは、修正ポイントを1つに絞っている。
●集中力を妨げるものは迷い。
●ポイントをひとつにする方法は、日常の活動にも応用できる。

 一流のコーチほどたくさんのことはいいません。修正ポイントは1つに絞るのです。

 トレーニング効果を高めるのに必要なのは集中力です。その集中力をもっとも妨げるのは「迷い」になります。指導するときに、あれもこれもと注意すると、いわれた方はかえって混乱してペースを乱します。

 この方法は、私たちの日常にも応用できます。何かを修正したり、スキルアップするときに「ポイントをひとつ選ぶとしたら、何をするか」そんな視点で考えて下さい。

「期待しない」と決めておく

ポイント
●見返りがないことは、どうしようもない。
●期待しないと決めて、イライラモヤモヤしたときに思い直す。

今、母の介護をしているのですが、何をしてあげても感謝の言葉もなく、当たり前のような顔をしています。ときには暴れたり、不満を爆発させたりするなど、肉体的にも精神的もほとほと疲れてしまいます。そんなときはどうしたらいいでしょうか

そんな便りが届いたこともあります。

 介護疲れに苦しむ人は本当に大勢いるのです。腰を痛めてまで介護し、夜も起こされるような毎日を過ごしているとします。そんなときに、「ここをこうしてちょうだい」「そんなの当たり前でしょ」「なんでやってくれないの」「なんて冷たいの」と、しまいには泣き出されたり、自分の便を投げつけられたりして、それこそ腹が立ってもおかしくはないでしょう。

 ドライに感じるかもしれませんが、「期待しない」のが一番です。「期待しない」ことができなければ「期待しないと決める」ことです。何かを言われてモヤモヤしたり、イライラするときは、「期待しないと決めたんだ」と思い直して、深呼吸や音楽を聴いたりして気持ちをリセットしましょう。

 「見返りがないこと」と「見返りがないことにイライラすること」は別の話です。前者はどうにもなりませんが、後者はコントロールできます。

猫背をやめる

ポイント
●猫背はいいことがない。
●簡単にできる解決策は「30分に1度立つ」こと。

 健康にとって猫背はいいことがありません。血流が悪くなりますし、内臓が圧迫されることで、胃腸の動きがさらに悪化します。

 猫背は長年にわたり体が覚えてしまった形であり、習慣です。なかなか、やめられないでしょう。

 簡単にできるのは「30分経ったら、一度立つ」を習慣にすることです。

 できれば、立ち上がったときに、両手を軽く握って、手のひら側で肋骨をごしごし擦って下さい。それだけで、背中が伸びて、肩甲骨が動き、肋骨が刺激されたことによって、内臓の動きも活発になってきます。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 ※介護疲れに苦しむ人の苦労が少し足りなかったので、少し盛りました。実際にケアマネに相談してきた人の経験談を書いたつもりです。

 仕事でストレスを溜め込んだり、大怪我をしてしまっても、社会保障で体が帰ってくることはありません。

 ホントに、健康は第一です。

 現代においては、自律神経が乱れないように注意を払うことが必要でしょう。自身の健康について、この書籍を参考にされてはいかがですか。

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小林弘幸、その他書籍

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