精神科医が教える 親を憎むのをやめる方法

※ 毎朝、5分ほどで読める書籍の紹介記事を公開します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 自宅で過ごす時間が増えて、家族との時間が増えた人もいたでしょう。良いことばからではなく、一緒に住む相手の悪い面にイライラすることもあるのです。

 自分の両親との関係について、記憶をさかのぼり、再び思い悩み始めた人もいます。

 治療していて気付くのは、家族関係で悩んでいるひとは、同じうつでも長引く人が多いことです。

 とりわけ親に傷つけられた子どもは、親を客観的にとらえることができません。親がどんな時代背景のなかで生まれ、どんな環境で育ったのか。どんな苦労をし、どんな問題を抱えているのか、そんなふうに、親の視点で考えるのは、新しい経験となります。

 この親の人物像をひもとく知識は、治療の助けになるのです。どういう現象が起きていたのを知ることによって、癒しになるのです。「ダメな子だった」と思い込んでいた歪みも改善される可能性があります。

 すこしでも生きるのが楽になる一助となれば幸いです。

書籍情報

タイトル

精神科医が教える 親を憎むのをやめる方法

第1刷 2023年2月2日

発行者 山下直久

発行 (株)KADOKAWA

ブックデザイン 荒井雅美(トモエキコウ)

DTP/作図 エヴリ・シンク

校正 あかえんぴつ

印刷 凸版印刷(株)

編集協力 林加愛

ISBN 978-4-04-606128-7

総ページ数 238p

著者

益田裕介

早稲田メンタルクリニック院長。精神保健指定医、精神科専門医・指導医。

 YouTubeチャンネル「精神科医がっころの病気を解説するCh」運営、登録者数は35万人を超えています。

出版

KADOKAWA

子どもから親への愛憎の正体

Image by samuel ahounou from Pixabay

 すべての親は子どもを愛するべきだ、という常識を疑ってみる必要があります。

 自分中心で、子どもが二の次の親がいることは事実の事象として、起きていることです。

 子から親への愛情はどうでしょうか。無力な子供は、親に愛されることが生存や安全に関わってきます。

 発達障害で自閉傾向を持つ子が親に無関心になりやすい、という例外はあるものの、動物的な本能として、子は親を愛さずにいられません。

 どんな親のもとに育ったにしろ、自分の意志で選択していく道を、本来ならば大人であれば自然に選べるものです。

 しかし、親との関係にとらわれている人には、自分の道を選択することが困難になります。必要なのは、この不自由から脱することです。

親の理解を阻むフィルター

Image by Omar Medina from Pixabay

 幼少期の刷り込み、親は生まれた瞬間からそばにいる「最初の大人」なので、幼いころは親に頼るしかなく、素晴らしい存在のように思い込まされます。何でも知っている完璧な人間だ、と思うわけです。

 成長して親の欠点に気付いた後でさえ、記憶に染みつき、払拭ができません。

 親は子どもにとって最初の壁でもあります。しつけや注意を受けることで、子どもは「やりたいことを、何でもしていいわけではないのだ」と知ります。

 シンプルに愛情が欲しいという本能があります。けれど、欲しいのに手に入らないという苦しさを感じるのです。結果的に熱狂的なファンのようになってしまい、そのポジションゆえに客観的な見方が見えないです。

 大人になってからよくみられるのは「親がにどい人だったから、私の人生はうまくいかないのだ」という思い込みです。自分の問題を解決できないときに、親を悪者にすることで問題の先送りしてしまいます。

 自分の課題に向き合いたくないために、親を悪者にして客観的に理解することを避けてしまうフィルターになってしまうのです。

和解が、一番楽な道

UnsplashJunior REISが撮影した写真

 親を受容することは、親の暴力性や攻撃性など受け入れ、距離をとりつつもストレスなく、付き合いを続けることが可能になるということです。

 難しく思えますが、反発するよりも仲良くした方が、ほるかに精神的に軽やかでいられます。

 昔よりも、「きわだった理不尽」が少なくなっているので、時間が経てば大人同士として分かり合っていくことがほとんどです。

「抵抗」の所在をつきとめる

作者: まる38

 自分自身や自分の家族のことであっても、第三者的に外側から把握できる「メタ認知」能力があるでしょうか。

 知能の問題や人生経験、知識が足りないこともあるかもしれません。そこに問題がある場合は、教育的なフォローをする必要があるのです。

 本格的に、変化を拒む理由を追究していくことになります。「あのとき、私はどうして傷ついていたのか」と客観的に判断することです。

 「あのとき、親はこういう状況にいた」「こういう事情があった」という認識です。

 こうしたときに「抵抗」の正体を解釈し、指摘して認識させていかなければなりません。3種のアプローチ方法は次の通りです。

  • 明確化
  • 直面化
  • 転移

 客観的な事実を視覚化していく作業を明確化といいます。客観的な事実を整理していく作業です。

 言われたら嫌なことを直面させるアプローチを直面化といいます。

 記憶に残ったイメージを、無意識にほかの人物に重ねてしまっていることがあるのです。年長の男性を警戒してしまうなら、転移を起こしている証拠になります。場合によっては、医者に対して恋愛感情を抱く場合もあるのです。そういった転移をしていると、指摘をする必要があります。

あとがき

 結局のところ、親子というのは個別性の高いものです。

 それでも、親子問題について一度まとまった形で語りたいと思っていたのです。

 この本を読んでくれた人が、今はまだ消化中で「それを知って何になる」と思っているとしても、「嫌な親のことを思い出して嫌な気持ちになった」と感じていたとしても、インプットされた知識が少しずつ変化の助けになると信じています。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 読みもしないのに新聞を取り続ける母親など、理解ができないことが多々、親子関係で起こります。

 せっかく訪問販売をお断りしているのに、ヤクルトなどの定期購入をしてしまう親御さんに、こまる子どもというのも珍しくないようです。

 そのくらいのことであれば許容する人も多いようですが、小さなストレスが積み重なって鬱になってしまうようです。親のことを早めに容認しないと、親の雑念に縛られてしまいます。

 仕方ないと自然に受け入れられるようになるために、親子関係で悩んでいる人は読んでみてはいかがでしょうか。

 下にリンクを貼っておきますので、本書の購入を検討してみて下さい。

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