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目次
書籍情報
奇界遺産3 特装版
THE WONDERLAND’S HERITAGE 3 : Special Edition by KENJI SATO
佐藤健寿
エクスナレッジ
- 奇態
- 平壌
- 後頭湾村
- 月牙泉
- ネネツ
- マラカイボ湖
- 果貿社區
- レノケンノンゴ
- ファンタジー・ワールド
- 軍艦島
- 奇矯
- バーニング・マン
- マンモス公園
- ドラゴンブリッジ
- マトリョーシカ・ホテル
- エルタ・アレ
- ピッグ・ビーチ
- かかしの里
- 先史渓谷
- アンフー洞窟
- 奇傑
- ハイエナマン
- クラウン・モーテル
- ロシア超能力学校
- ラス・ポサス
- インターナショナル・カー・フォレスト
- ペニス博物館
- カンポアモール劇場
- アバ・デファーの岩窟教会
- ククラチョフ猫劇場
- 奇物
- 電子花車
- コスモナフトラル駅
- イジェン火山
- ムター博物館
- プレシディオ・モデーロ刑務所
- ズベレフ要塞
- バズルージャ
- ダルヴァザ
- ジョージア・ガイドストーン
- 奇習
- マスゲーム
- マッドメンとノーコンディ
- クケリ
- 死者の日
- ボゼ
- サンテリアとアバクア
- トルニャンの風葬
- ファマディアナ
- 新郷村 キリストの墓
- 奇怪
- ネス湖
- 人形島
- 幽霊教会
- 精霊の家
- ドナー・パス
- ドクター・クノッヘ・ミイラ研究所
- リリー・デール
- イタコと恐山
- ボディ・ファーム
- H.R.ギーガー・ミュージアム
書籍紹介
写真家・佐藤健寿さんの新作『奇界遺産3 特装版』は、エクスナレッジから刊行された一冊で、シリーズのファンなら誰もが待ち望んでいた特別なエディションです。この書籍は、佐藤さんが世界120カ国以上を駆け巡り、博物学的・美学的な視点で捉えた奇妙で魅力的な風景や文化を、鮮やかな写真とともに紹介しています。2010年にスタートした『奇界遺産』シリーズの第一作から15年という節目を記念して作られた特装版で、通常版を超える豪華さが光ります。
佐藤健寿さんは、武蔵野美術大学を卒業後、アメリカ留学中にUFOの聖地として知られるエリア51の撮影をきっかけに、世界の“奇界”を探求する旅を続けています。テレビの『クレイジージャーニー』や『タモリ倶楽部』での出演も記憶に新しいですが、この書籍では、そんな彼の情熱が凝縮されています。北朝鮮の壮大なマスゲームや、アメリカの砂漠で繰り広げられるバーニング・マンの祭典、北極圏のネネツ族の伝統、日本の軍艦島のような廃墟など、多様なテーマが織りなす不思議な世界が、ページをめくるごとに広がります。各写真には、佐藤さんの独自の解説が添えられ、ただの風景写真ではなく、深い洞察が感じられるのです。
日常の喧騒から離れ、世界の隠された美しさと奇妙さに触れる喜びが待っています。佐藤さんのレンズを通じて見える“奇界遺産”は、私たちの想像を超えたインスピレーションを与えてくれます。
試し読み
※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。
CLOWN MOTEL

米ネバダ州北西部、荒涼たる砂漠に位置するトノパーは、かつて銀鉱山で栄えた町です。この小さな町を車で走っていると、唐突に現れる不気味なモーテルがあります。看板で巨大なピエロがお出迎えします。
ある兄妹が土地を購入し、趣味で集めたピエロ人形を展示していました。その後、兄妹は売却しますが、購入した男性も偶然ピエロが好きだったそうです。そうしてピエロが増え続けた結果、今も700を超えるピエロたちがびっしりと壁を埋めています。
1902年に伝染病で死亡した300人以上の人々が埋葬された墓地ということから、一部の宿泊客から「深夜にドアがノックされた」「金縛りにあった」などの報告もあります。しかし、受付に聞いてみると「大体何も起きない」そうです。ロングドライブに疲れたとき、ぜひ泊まってください。