短時間でしっかりわかる依存症の話/著者:大石雅之

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書籍情報

タイトル

短時間でしっかりわかる

図解 依存症の話

発刊 2023年8月1日

ISBN 978-4-537-22121-3

総ページ数 127p

著者

大石雅之

大石クリニック院長。精神科医、日本精神神経学会専門医、指導医、精神保健指定医、介護支援専門員。依存症を治療するための専門クリニックを横浜市中区で開業。アルコールや薬物のほかに、ネット依存・ギャンブル依存症・買い物依存症・クレプトマニア(窃盗症)・性嗜好障害などの症状を抱えた患者からの相談も増え、40年以上の間、様々な患者に寄り添う治療を行っています。

出版

日本文芸社

もくじ

  • はじめに
  • 第1章 誰でもなり得る「依存所」のメカニズム
    • 現代人の9割は何かに依存している⁉
    • 間違った思い込みをなくす!誤解の多い依存症
    • そもそも「依存する」ってどういうこと?
    • 理性は本能に負けやすい⁉脳の中には3つの機能がある
    • 依存症と「幸せホルモン」の関係
    • それ、本当に依存症?病名として認められているものはごく一部
    • 依存症になるきっかけは?
    • あなたは大丈夫?依存症かチェックしよう!
    • 依存症を遺伝する⁉
    • 発達障害があると依存症になりやすい?
    • 刑務所に入っている人の5割が依存症⁉
    • プチ依存のうちに対処しよう!
    • column 依存症は入院しなければ治らない
  • 第2章 やめたくてもやめられないネット・ゲーム依存
    • 毎日4時間以上は「ネット依存」の可能性
    • 長時間プレイや高額課金も!「ゲーム障害」とは
    • 返信やいいねが気になる「スマホ依存」
    • ネット依存と併発しやすい3つの精神疾患
    • 「スマホ脳疲労」でうつ病や認知症に⁉
    • 周りの人が知っておきたいネット依存の対策と予防
    • スマホ依存は自分で治せる!デジタルデトックスのすすめ
    • column 依存症と認めない「否認」という心理
  • 第3章 多様化する現代の依存症
    • 主な依存症の種類
    • 飲酒をコントロールできない!アルコール依存症
    • いきなり断酒しない「減酒治療」もある
    • 違法だけじゃない!合法なものでも陥る薬物依存症
    • 薬物依存症はとにかく早く病院へ
    • 簡単に手に入るからこそ危険!市販薬でも依存症に
    • 「調子がいい」のは一時的!健康被害多発のカフェイン依存
    • たばこがやめられないのはニコチンによる快楽物質が原因
    • 稼ぐつもりがお金が消えていく!ギャンブル依存症
    • ギャンブル依存症は家庭崩壊につながる危険大
    • 買うこと自体が目的になる⁉買い物依存症
    • お金を持っていても関係ない⁉クレプトマニア(窃盗症)
    • 他の依存症とも関連する摂食障害
    • 近いからこそこじれやすい⁉親と子の関係
    • 身体への暴力だけじゃない!DV(ドメスティックバイオレンス)
    • 別れから始まることが多い?ストーカー行為
    • これってもしかして依存症⁉
    • column 「クロスディクション」とは
  • 第4章 今知っておきたい!「性」に対する問題行動
    • 性に対する問題行動が増えている⁉
    • 性嗜好障害ってどんなもの?
    • 相談件数が多いのは盗撮と痴漢
    • 脅迫的性行動症ってどんなもの?
    • 貢いだ分だけ満たされていく⁉「ホスト狂い」
    • 課金するほど推しに近付ける⁉「地下アイドル依存」
    • 性に対する問題行動への治療と対策
    • column 刑務所に入所されている方、出所された方、そのご家族の方への当院の対応
  • 第5章 脱依存!抱え込まずに上手に生きる
    • 現代社会のストレスと依存症の関係
    • 依存症になっても回復はできる!
    • 依存症からの回復に失敗はつきもの
    • 依存症にはどんな治療方法があるの?
    • 「セルフ認知行動療法」で考え方や行動を見つめ直そう!
    • 「断る力」で依存症を遠ざける!
    • 知っておけば安心!病院での治療の受け方
    • 周りの人ができること&避けたほうがよいNG対応
    • 脱依存症に一番大切なのは孤独にならないこと
    • 自助グループに参加しよう!
    • 依存症から脱却することはできる!
  • おわりに

はじめに

 ひと昔前までは、アルコールやギャンブルなどを依存症と言ってきました。最近はネット依存、スマホ依存、マスク依存、推し依存など、医学的観点からは病気と認められていないものもあります。

 1度依存症という病気になってしまうと、以前の状態には戻れません。放置すると問題がエスカレートして周囲に影響を及ぼします。失職や家庭崩壊を招き、犯罪者になってしまうかもしれません。

 早期なら回復も早く、アルコールなら断酒をしなくても節酒という方法も選択できるでしょう。

 やめられないのは、誰のせいでもなく病気だからです。処方薬や市販薬、ホスト、地下アイドルなど、依存対象も広がっています。家族の依存症やい春季の子どものことで悩んでいる人にも、よりよい関わり方を知っていただけたらと思います。

依存するとは?

 世の中には「依存するのはよくないこと」というネガティブなイメージがあるかもしれません。しかし、意外にも依存の第一歩は「よい結果をもたらして行動を記憶して、その行動を繰り返す」ことから始まります。

 お酒でほろ酔い状態になりながら会話が弾むというのは、お酒がもたらすよい結果として脳にインプットされます。これが繰り返し行われ習慣化している状態を「依存」と言えるのです。

 最初はストレス解消やコミュニケーションの助けとして飲んでいても、お酒だけに頼りすぐると摂取量や頻度が増加して、飲まないと何も手につかないという状態に陥ってしまいます。自分ではやめることもコントロールすることもできません。

 それを防ぐにはストレス解消の方法をいくつか用意しておくと、身心のバランスを取りやすくなります。こうした依存は、日常生活をスムーズにしてくれる「よい依存」です。

依存することは悪いじゃない
ストレス解消法をいくつか用意しよう
●エナジードリンク
●買い物
●ゲーム
●スポーツ など

デジタルデトックス

 スマホ依存や能広野デメリットに気付きさえすれば、自分で解消することもできます。

 スマホやパソコンなどを意識的にデジタル機器から距離を置くことがおすすめです。

 いきなり完全に社っとアプトするのではなく、普段のライフスタイルに取り入れられる範囲からトライすると良いでしょう。

 ネガティブ情報の多いネットニュースや、他人と比較してしまいがちなSNSの影響も少なくなるので、メンタル面も安定します。

 スマホを眺めながら知らぬ間に浪費していた膨大な時間で、旅行やアウトドアを楽しむ、本当にやりたいことに挑戦するといった有意義な時間を過ごせるようになります。

デジタルデトックス例
●デジタル機器を持たずに外出する
●時間を決めてスマホの電源をOFFにする
●手の届きにくい場所に置く

性の問題行動への治療と対策

 性犯罪として被害者が存在する性嗜好障害と、犯罪ではないけれども生活に支障をきたしているトラブルの強迫的性行動症に分けて治療方法が区別されています。

性嗜好障害について
 性嗜好障害は治療せずに放置していると犯罪に発展しかねず、再犯率も高い疾患です。少しでも疑いがある場合、自分の嗜好が変かもしれないと思った場合は、一刻も早く、必ず専門医療機関を受診して、適切な治療を受けてください。
強迫的性行動症について
 治療が必要というわけではありませんが、疾患のために人間関係や経済面で問題を抱えがちです。コントロールできておらず、仕事に集中できないという場合は、悩まずに専門家に相談しましょう。

発達障害や軽度の知的障害かも…
 ホスト狂いや地下アイドル依存の場合、発達障害や軽度の知的障害が関連しているケースが多く、これらへの対処も必要です。

依存症の治療法

 長年かけて習慣化された考え方のクセや行動パターンを変えるには、どうしても時間がかかります。取り除くには「認知行動療法」と呼ばれる精神療法が世界で活用されているのです。

 暮らしのなかで認知行動療法で得たスキルを日々の暮らしの中で実践し続けていれば、やがて依存対象がなくても大丈夫と感じられるようになります。

 抗酒薬などを服用すると飲酒を避けやすくなり、抗不安薬や抗うつ薬によって、依存せずにはいられない辛さを和らげることもあるのです。

認知行動療法
 依存によって習慣化した考え方やパターンを振り返り、適応的な考え方や行動へ修正する心理療法です。

 他にも、客観的な視点になれる読書療法や、職場体験を通しての職場訓練などの日常生活で取り組める治療法があります。
 自分を振り返る内観療法、問題行動の引き金に反射的に衝動を生じなくさせる条件反射制御法などもあります。

おわりに

 依存症は現代社会の写し鏡でもあります。1人でも多くの人に依存症を正しくしっていただき、他の病とおなじように受け入れる社会になってほしいのです。

 依存症に苦しむ人や、依存症による被害者を減らしたいのです。本書がその一助になれば、と心から願っています。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 ゲーム依存症、インターネット依存症って何?と思うところはあります。

 オープンワールドゲームにハマって長時間やってしまったとしても、次の日にゲームしないと落ち着かないということは、あまり経験がありません。スマホをいじりまくって依存症だの、ブルーライトを浴びて健康に悪いというのはデマなので、これは病気ではないと思います。

 スマホを長時間みていたせいで寝れないという状況は、大体がドライアイになっているからです。防腐剤の入ってないドライアイ用の目薬をさすと嘘のように寝れるかもしれません。

 アルコール、タバコのニコチン、性衝動といったことは、快楽物質と関係するので、過度に習慣化しなければリラックス効果のあるものなのだと思います。

 あまりにオカシイかな?変かな?ということであれば、犯罪者になる前に治療をすることをオススメします。

 依存症の何が怖いことなのかをハッキリさせて、ムダに恐れることが無いように本書を活用してみてはいかがでしょうか。

 下にリンクを貼っておきますので、本書の購入を検討してみて下さい。

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