うまくいく人の勉強法/著者:匠英一

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書籍情報

タイトル

認知行動科学でわかった

うまくいく人の勉強法

発刊 2025年4月20日

ISBN 978-4-413-29873-5

総ページ数 188p

書評サイト Diamond onlineQiita

出版社リンク 青春出版社

著者

匠英一

東京大学医学部公衆衛生研究室にてストレスと創造性の研究を行う。
認知科学専門のコンサル会社を創設。
認知行動科学を軸とした、人材開発やコーチング、マーケティングのコンサル研修に励んでいる。

出版

青春出版社

もくじ

  • Step1 目標設定 ゴールの見極めが勝敗の分かれ道
    • 結果を出す人と挫折する人は「目的意識」の考え方が違う
    • 人生の課題を「見える化」して願望と行動を一致させる
    • 「自己成就予言」をするとなぜ、うまくいくのか
    • 自分の現状とゴールとの「距離感を見極める」といいワケ
    • 大志を抱きながら「目標設定は小さくする」
    • 失敗してもギアを入れられるのは「習得目標」を設定している人
    • いきなり満点を目指すよりも「間違えながら力を磨く」
    • ノルマは「自分でコントロール」できると考えよう!
    • ToDoリストを作ることを「自己目的化」しない
    • 目標を周囲に宣言して「ゲーム感覚」でゴールを狙え!
    • 成功する人に必要なのは、「才能」よりも行動力
    • 「ダニング=クルーガー効果」を意識することが、目標達成への近道
    • Column 1 自分を戦術的にコントロールできる「監督」になる
  • Step2 時間管理 限られた時間の正しい使い方
    • 勉強を忘れて遊びまくる「終日フリータイム」の効用
    • 「過剰行動」を減らして「不足行動」に〝報酬”を与えると勉強時間が増える!
    • キッカケづくりに効果大!「5分間だけ勉強法」
    • 「分散学習法」で時間管理をすれば生産性が飛躍的にアップする!
    • 「空白のあるスケジューリング」が重要な理由
    • 予定がくるっても焦らない「時間修正力」を身につける!
    • 「締め切り効果」で120%の力が発揮できる
    • チリも積もれば必ず力になる!「あと少しの積み重ね」
    • 勉強のやめどきに迷ったときの「タイミングの法則」
    • 月曜の朝からエンジンを全開にできる「ゴールデンリズム」のつくり方
    • 毎日、同じ時間に同じ場所で決まったことを「3週間続ける」
    • Column2 完璧を目指さないで手直しすることが重要だ
  • Step3 記憶と集中 密度の濃い勉強の核心にあるもの
    • 繰り返し勉強するなら利用したい「記憶のレミニセンス」
    • 「書きながら説明する」とみるみる記憶が定着するワケ
    • 「身体のあらゆる感覚」を使った暗記法とは?
    • 大人の記憶術のカギは「知識よりも経験」
    • 記憶の定着を阻む「心配=不安」の心理とは?
    • 歌って覚えれば効果倍増!「メロディー暗記術」
    • 記憶力アップのコツは「勉強に没頭する」こと
    • 脳の仕組みを上手に使った「朝学習」の方法とは?
    • たった5分で効果アリ!1日の終わりの「睡眠前記憶法」
    • SNSを使った効果的な「公開学習法」とは?
    • 思い出せそうで思い出せないときの「周辺情報連想ゲーム」
    • 「耳栓」ひとつで気が散る要素を完全シャットアウト!
    • 最も集中力が高まる「15分間」を120%活かす方法
    • 簡単に“飽き”とサヨナラできる「移動学習」とは?
    • 「思い込み」にとらわれると、かえって失敗してしまうワケ
    • 勉強を制する者は自分に一番合う環境」を知っている
    • 暗示的に音楽を流すとリラックスした精神状態を保てる
    • 「他人の視線に晒される」と勉強に集中できる理由
    • Column3 好奇心を持ち続ければ記憶力&集中力は衰えない
  • Step4 モチベーション科学が導き出す「やる気」の法則
    • 「原動力になる動機」を設定して勉強を軌道に乗せる
    • ほどほどでも満足する「モチベーション・キープ法」
    • どんな「感情」が勉強への原動力になるのか
    • やるしかない状況に自分を追い込む!「認知的制約」のつくり方
    • 同じ目標を仲間と教え合えば、「学ぶ力」がアップする
    • 予定している勉強量の「10%でもこなす」習慣をつける
    • 心から欲している楽しみは「おあずけ」にしない
    • 自分を信じる力がみなぎる「自己効力感」とは?
    • 「自分はできる」という自信が最高の報酬”である
    • リストアップしたタスクを「消すと得られる快感」とは?
    • 「自己演出」をするとモチベーションがグンとアップする!
    • すぐやろうではなく「まず準備」しよう
    • これだけは覚えておきたい「勉強量と成果」の関係
    • 自分にあった方法を○×で判定する「お試し勉強法」
    • 小さな成功体験を重ねておくと「いい点数」が取れるワケ
    • 勉強の達成レベルは「学習量グラフ」で裏づける
    • ギリギリセーフが多い人は「覚醒感より達成感」を意識する
    • 「勉強のしすぎ」がかえってよくない理由とは?
    • 「知らないことを前提」にして勉強すると驚くほど知識が身につく
    • 「インプロ・シンキング」で小さな発想のタネを育てる!
    • 「アフォーダンス理論」を知ると勉強をしたくなる環境が整う
    • 「学習空間の色彩選び」 ひとつでやる気と効率はアップする!
    • Column4 焦らず、状況を冷静にとらえることが大切だ
  • Step5 スランプ 諦める前にやれることはいっぱいある
    • 「やり抜く力」が身につけば集中力とパフォーマンスがアップする!
    • 本番に弱い人のための「状況」を味方にする「いつも通り」の心理効果
    • 三日坊主を卒業する「4つのアプローチ」
    • 心が混乱しているときは「鏡の中の自分」を笑顔にしてみる
    • 「自分は意志が弱い」と決めつけてはいけない
    • 失敗したときの「分析のしかた」を間違えていませんか
    • 失敗を繰り返す「ハウリング現象」を断ち切るコツ
    • 「ネガティブ思考」でもキチンと成功を手に入れられる
    • 落ち込んだままでは終わらせない「期待調整の原理」とは?
    • 誰にでも起こる「プラトー現象」は努力が蓄積している証拠!
    • 勉強を途中で投げ出してしまう人は「木を見て森を見ない人」
    • スランプに陥ったら過去の自分から「パワーをもらう」
    • 「プラス言葉」による自己暗示でスランプから抜け出そう
    • 「成功モデルのプロセス」が見えればやる気を出せる
    • やる気が出なくても「とにかく始めてみる」のがコツ
    • 「気分にあった音楽」を聴けば勉強がどんどんはかどる
    • 心を悩ませていることは「紙に移動させる」といいワケ
    • 「強み介入法」で思考力を高めよう!
    • 「自分に能力がない」と思う前にやっておくべきこと
    • 「失敗こそ成功へのステップ」の本当の意味とは?
    • Column5 天才といわれる人たちにも停滞期は必ず訪れる

書籍紹介

 この本は、勉強を効率よく進めたい、成果を上げたいと考える方にとって、科学的な視点から具体的な方法を提示してくれる心強いガイドブックです。勉強と聞くと、つい長時間机に向かうことや大量の問題を解くことを想像しがちですが、この本は「量」よりも「やり方」が重要だと教えてくれます。認知行動科学の知見を基に、どのように学べば効果的に知識を吸収し、目標を達成できるのか、その秘訣がわかりやすく綴られています。

 認知行動科学の理論をベースに、勉強のモチベーションを保つ方法や、集中力を高めるテクニック、さらには挫折しそうなときの心の整え方まで、実際の生活に取り入れやすい形で紹介しています。たとえば、勉強を始める前のちょっとした準備や、学習中の小さな工夫が、驚くほど大きな違いを生むことが、科学的なデータとともに説明されています。読み進めていくと、勉強は単なる努力の積み重ねではなく、自分自身との対話や戦略的なアプローチが鍵だと気づかされます。

 読者が「これなら自分にもできそう」と思える具体的なアドバイスが詰まっています。たとえば、集中力が途切れがちなときの対処法や、目標を小さく設定して達成感を積み重ねる方法など、すぐに試したくなるアイデアが満載です。また、青春文庫というコンパクトな形で、192ページという読みやすいボリュームも嬉しいポイントです。忙しい学生や社会人でも、通勤時間やちょっとした隙間時間にサクッと読めて、すぐに実践に移せる内容になっています。価格も税込1,100円と手に取りやすく、電子書籍版も用意されているので、スマホやタブレットで気軽に読み進めたい方にもおすすめです。

 勉強を「苦しいもの」から「自分を成長させる楽しい挑戦」に変える視点です。匠さんは、認知行動科学を通じて、私たちが陥りがちな「やらなきゃいけない」というプレッシャーから解放し、むしろ「やってみたい」と思えるマインドセットを提案してくれます。勉強に悩む中高生はもちろん、新しいスキルを身につけたい社会人、資格試験に挑戦する方など、幅広い読者にとってヒントになるでしょう。

試し読み

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

空白のあるスケジューリング

 オンでもオフでも隙間なくスケジュールを入れようというのは、忙しい現代人の悪いクセです。

 いうまでもなく、毎日時間割が決まっている学生と異なり、社会人のスケジュールは自分の思い通りにはなりません。

 早く帰って勉強しようと決めた日でも、取引先に呼び出されるかもしれないし、社内で起きたトラブル対応に駆り出されるかもしれません。

 スケジュール通りにならなくて、投げ出してしまう前に、空白の時間をつくってタイムマネジメントすることです。不確定な時間が多くてもやりくりが難しいもので、1日に1~2時間が適当だと考えます。

 時間が余れば予定を繰り上げるだけで何も問題はありません。

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