認知バイアス事典 行動経済学・統計学・情報学編

※読んだ本の一部を紹介します。

※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

はじめに

 認知バイアスとは、偏見や先入観、固執断定や歪んだデータ、一方的な思い込みや誤解などを幅広く指す言葉として使用されます。

 人間には「自分のとった行動を正当化して、後悔しそうなシーンを無意識的に避けようとする」傾向があるのです。

 読者が無駄遣いを繰り返さず、ウソの統計に騙されず、情報を妄信しないために、大きな効果を発揮するに違いありません。

書籍情報

タイトル

認知バイアス事典

第1刷 2023年1月3日

監修者 髙橋昌一郎

発行者 太田宏

発行 フォレスト出版(株)

印刷・製本 荻原印刷(株)

ISBN 978-4-86680-210-7

総ページ数 262p

著者

情報文化研究所

(米田紘康、武村祐亮、石井慶子)

出版

フォレスト出版

ハウスマネー効果

Image by Bishnu Sarangi from Pixabay

意味
 不労所得や臨時収入は、自分で稼いだ収入と比べて支出されやすいこと。

 「ハウス」はカジノを指し、カジノで得たお金はリスキーな賭け方をすることに由来しています。

 ギャンブルをしている人に、次の2つの賭けから1つを選ばせる実験があるようです。

  1. 確率50%で9ドル得るか、確率50%で9ドル失うか
  2. まったく何ももらえない

 30ドル勝っている状態の人は、7割①を選びました。

 30ドル負けている人は、6割②を選んだようです。

 また、30ドル負けている人に、収支をゼロに出来るチャンスを与えて実験してみます。

  1. 1/3の確率で30ドルを得るが、2/3の確率で何も起こらない
  2. 確実に10ドルもらえる

 実はどちらも期待できる賞金は10ドルですが、6割の人がリスキーな①を選択しました。この収支ゼロに望みをつなぐものを、ブレイクイーブン効果といい、先物取引などの金融の世界でも見られます。(主にデイトレード)

 思いがけず手に入れた収入を失う辛さは、自分で稼いだ所得を失うよりもツラさが少ないのです。

 毎月の収入にばらつきがある人や副業をしている人も注意を必要になります。

貨幣の錯覚

作者: さとう
A
給料7%⤵ 物価が変わらない
B
給料5%⤴ 物価が12%⤴
容認する人の割合38%78%
もともとの給料¥200,000¥200,000
改善後の給料¥186,000¥210,000
物価上昇率0%12%
改善後の生活費¥200,000¥224,000
1ヶ月の収支¥-14,000¥-14,000

 実質的な価値よりも、名目的な価値を重視してしまうことを貨幣錯覚といいます。

 上記の表では、表面上の給料5%アップに目を奪われるあまり、給料の実質的な購買力に注意が向いていません。物価上昇率が2%のときに2%の賃金アップは、実質的に給料アップしていないのです。

 実質的な価値を軽視する傾向にありますが、特に近年は物価に変動が著しいので、年金や資産の動向には注意してください。

 夏目漱石の『坊ちゃん』に登場する数学教師の月給が40円と記されていることを考えると、現在の科料は相当安く感じてしまいます。

 物価は無視できません。

基準率の無視

作者: ゆるとも

意味
 前提となる確率的な情報を無視して、わかりやすい情報などに基づいて直観的に判断すること。

 基準率は、対象となる集団の中で自称が発生する割合のことです。

 40代の女性が乳がんである確率は1%です。もし、乳がんであるなら、検査で陽性になる確率は80%になります。女性が乳がんでない場合は検査で陽性になる確率は9.6%です。

 40代の女性が陽性の結果がでた場合、実際に乳がんである確率は何%程度だと考えられるか?

 だいたいの人は、80%と答えてしまいます。正解は約7.8%です。

 100人中乳がんでない人が陽性になる確率は9.6人分あり、100人検査したら10人ほど陽性になる可能性があります。そのほとんどが乳がんではないのです。

 基準率の無視を起こす原因は、検査を受ける集団の有病率を無視してしまうことにあります。陽性だと判断された人が、本当に発症している確率だと考えてしまうのです。

 これは、商品の口コミ評価などに良く使われる方法です。「80%の満足度」といった場合に、実際に評価した人の割合を含んでいません。どのくらい、アンケートに協力しなかったかの配慮が欠けてしまうのです。

グーグル効果

Image by 377053 from Pixabay

意味
 インターネットの検索エンジンの利用で簡単に収集できる情報について、記憶する能力が低下する現象のこと。デジタル健忘症とも言われている。

 情報がパソコンやスマホの中に保存されていると考えると、人間は無意識のうちに進んでこれらを覚えようとしなくなる傾向があります。

 記憶のエネルギー消費量は多いとされています。特に長期記憶には複雑なプロセスが必要です。英単語を覚えるためには、脳に何回も信号を送る必要があります。

 脳にとって記憶を固定することは骨の折れる重労働であり、すでにどこかに情報が保存されているとわかれば、脳はエネルギーを節約するように働くのです。

 ただ、パソコンにデータが保存されるという事実だけで、記憶力が落ちてしまうという実験結果もあります。

 グーグル効果とは異なりますが、SNSにいも注意が必要です。「いいね」などの反応は脳の報酬系に影響し、美味しいものや麻薬を摂取したときに発生するドーパミンがでます。すると、いつもスマホが気になって仕方がなくなってしまいます。やるべきことへの集中力が失われてしまうのです。悪影響は結構深刻なものになっています。

 なお、紙の本や辞典を使って勉強した場合のほうが記憶の定着率が高いことがわかっています。

デジタル機器などによる注意力を塞ぐためのチェックリスト
  • 1日数時間スマホの電源をoffにする
  • アプリの1日の使用可能時間を設定する
  • 睡眠時間を減らさないためにスマホを寝室に持ち込まない
  • プッシュ通知をなるべくoffにする
  • 集中したいときは、スマホを別の部屋に置く
  • ストレスを下げ、集中力を高めるために運動する

あとがき

なし。

感想

サイト管理人

サイト管理人

 認知バイアスを学ぶと、自分が世間にどれだけ騙されているかがわかります。

 自分に必要な情報を選択するために、学んでおいた方が良いかもしれません。

 騙されていると、やっぱり財産が流れていってしまいます。認識バイアスを理解して、自分で考える必要があるのではないでしょうか。

 有意義な情報を見つける手掛かりに、この書籍を参考にされてはいかがでしょうか。

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