いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい/著者:三戸政和

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※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

書籍情報

タイトル

いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい

発刊 2023年8月21日

ISBN 978-4-06-532834-7

総ページ数 195p

著者

三戸政和

株式会社日本創生投資代表取締役社長。ソフトバンク・インベストメント、兵庫県議会議員を経て、2016年に日本創生投資を創設しました。『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』が20万部超えのベストセラ―となり、その読者を中心としたDMMオンラインサロンが成功しています。

出版

講談社+α新書

もくじ

  • はじめに 会社が格段に買いやすくなった
    • 人生の選択肢が増えた
    • サラリーマンの行く末
    • 50代エンジニア、町工場を買う
    • 「個人の壁」がなくなった
    • 自己資金ゼロで買えた
    • 周りの景色が違って見える
  • 第1章 資本家の仲間入りをする近道
    • 国は助けてくれない
    • 2000万円では足りない
    • 株や不動産投資より低リスク
    • 資産と資本の違いを知る
    • 5年で1兆円を増やした柳井氏
    • 資産は資本家に集中する
    • 資本にお金を稼いでもらう
    • 会社「作る」より「買う」
  • 第2章 なぜ、「いますぐ」なのか
    • コロナで潮目が変わった!
    • 後継者は「子」より「非同族」
    • 経営者保障という足枷
    • 個人で借金を背負う必要なし
    • 特例で最大10億円まで借りられる
    • 1円でも会社は買える
    • 営業利益ゼロの会社を買う意味
    • M&Aマッチングサービス
    • わずか5年でここまで変わった
    • 高齢社長が廃業より売却を優先
  • 第3章 自信を失ったサラリーマンたちへ
    • 買い手市場なのはいまだけ
    • サラリーマンが持つスキル
    • 会社で培った能力が生きる
    • 若者よりベテランが有利
    • 「キャリアプラトー」の憂鬱
    • なぜ必要以上に自信がないのか
    • 三つの選択肢
  • 第4章 サラリーマンだけが持つ「社長の能力」
    • 知らないうちに教育されている
    • 仕事を「こなす」能力の価値
    • 中小企業にはないマネジメント力
    • 非効率がまかりとおる現場
    • 課長の仕事を分解すると……
    • 典型的な中小企業の実態
    • 簡単な会計知識があればいい
    • それでも会社は回っている
    • 「普通のこと」で業績が大幅改善
    • 当たり前のことをやるだけ
    • 「V字回復」は難しくない
    • 会社の欠点を逆張りで考える
    • 老後の人生が激変する
  • 第5章 どんな会社を買えばいいのか
    • 「フラグ」を立てる
    • 売りたい社長の心理を読む
    • 買収計画の立て方を学ぶ
    • 「好き」を最優先する
    • 失敗するべくして失敗した
    • リスクの最大値を決めておく
    • 買いやすいビジネスモデル
    • 飲食店を買う際の注意点
    • 実際の会社探しのやり方は?
    • 個人M&Aは結婚と同じ
    • 購入から売却までイメージする
  • 第6章 ここを見れば会社の実力がわかる
    • お金をかけずに会社を調査
    • リスクは事前に把握する
    • 事業計画を作る
    • 事前に調べるポイントはここ!
    • 大廃業時代の勝ち筋
    • 技術革新による影響を見極める
    • 支払い条件を交渉する
    • 新規営業の可能性を探る
    • 取引差に倒産の可能性はないか
    • キーパーソンを見極める
    • 未払い賃金はないか
    • 薄外債務を怖がりすぎない
  • 第7章 会社を買った人たちが語る
    • 副業で300万円のジムを買う
    • なぜこんなに安いのか?
    • こっそり店の前に張り込んだ
    • 簡単ではないが難しくもない
    • 証券マンが水産加工会社に
    • 2年で買収資金を回収
    • 日本酒の魅力にハマる
    • 財務内容が悪い会社を選んだ
    • 立て直す道筋が見えた
    • 地元を巻き込んで成功
    • 早く動いた人が勝つ

はじめに

 個人は相手にされず、中小零細企業も売買対象となることのなかったM&A市場は、手前味噌ではありますが変わり始めました。M&Aの障壁となっていた高額な仲介料や専門家に払う費用についても、最大400万円まで補助されるようになっています。

 本を読んでくださった多くの方は、会社を買うことに興味を持ったとしても、一歩を踏み出すことに躊躇することが大半だろうと思います。ただ、一歩進んでみると、その先に行けそうな気がしてくるものです。周りの景色も違って見えてきて、少しずつ楽しくなるでしょう。

 サラリーマンの皆さん、「いますぐ」会社を買いに動き出しましょう。

株や不動産投資より低リスク

 年金にすこし貯金した額を足した月20万円ちょっとの生活は、おそらく旅行にも外食にも行けないでしょう。趣味にもお金を使えず、スーパーでも値段を気にして好きなものが買えないのではないでしょうか。

 300万円を投資して会社を買い、1億円を報酬として回収するのはそれほど難しいことではありません。事実、中小企業経営者の平均年収は、中小企業庁や民間のデータなどによると、1700万円ほどです。そんな会社を買って10年ほど経営すれば回収できます。

 その間に会社を成長させたり、次の人が買いやすい会社にしたりして売却すれば、売却代金が1億円を超えることも珍しいことでないのです。長期的な視点で1億円の報酬を得て、ボーナスとしてさらに1億円を手にするような投資をしませんか。

 株や不動産に投資して数百万円程度の手元を1億円にするのは、投資家としてかなりのノウハウが必要です。リスクも高く、実現性は低いのではないでしょうか。

典型的な中小企業の実態

 製造するモノのほとんどすべてが、大企業からの下請けという中小企業が多いです。営業戦略といったものはありませんので、言われた数をこなす受注生産を繰り返します。

 仕事は回っているので、営業をする必要がありません。顧客からの値下げ要求には何度か応じるのが普通です。製造原価を下回らなければ、ノーとは言えません。赤字であっても、努力してコストダウンし、単体黒字に変えるでしょう。年次合計でほぼ利益はでていません。

 実は、営業をしていないので、既存顧客以外にニーズがあるかどうか、金額が妥当であるのか、わかっていないのです。

 仕事の多くは属人化しており、老齢を迎えた職人ばかりです。若い人を採用することは難しいとあきらめています。財務諸表の見方を知っている人は、極々一部の人でしょう。

買いやすいビジネスモデル

 基本的には「好き」「得意な業界」「得意な地域」の3つの円から考えることが大事です。ですが、買いやすいビジネスというのも存在します。

 まず「ストック収入」があるビジネスは買いやすいでしょう。持っていれば、何もせずとも入ってくる収入のことをストック収入といいます。マンションの家賃収入などです。そういった、安定的な収入のある会社は買いやすいでしょう。

 過去10年、安定して取引が継続していれば、それはストック収入といって問題ありません。

 次に、利益率が高いビジネスモデルもお勧めです。粗利率でも営業利益率でもいいのですが、それらの数字が大会ということは、その会社の商品に競争力があって、高く売れているということだからです。

 権利ビジネスも利益率が高いうえに、手間がかからないビジネスです。繁盛店を買って、フランチャイズ展開するというのも権利ビジネスを生む手法となっています。

 ちなみに、町工場でもネジやナットなどで特殊な製品を作っているところは特許を持っていたりしますから侮れません。権利ビジネスのように仕組み化されたものは利益率が高く、買ったほうがよいビジネスと言えます。

 最後にROEが高いビジネスがねらい目です。ROE(Return on Equity)は自己資本利益率のことで、自分が出したお金である自己資本に対して、どれくらい利益が出ているかを示す指標となっています。

 日本の中小企業のROEは低い傾向です。製造業は設備にお金がかかります。土地や建物がある場合は、市場価値がとても高いにもかかわらず、その上物である工場からは通常要求される利益が出ていないというケースが多いです。酒造のようなケースがわかりやすいでしょう。工場の設備で酒を造っていますが、酒自体の収益が弱いのです。投資資金も大半が土地代に消えてしまうことになりかねません。そういうビジネスは買いづらいと言えるでしょう。

簡単ではないけれど、難しくはない

 ジムを買収してみた感想は、「簡単ではないが難しくない」です。

 本業の後輩で、陸上の世界大会に出たことのある元アスリートに頼み、夜にトレーナーとして来てもらったり、トレーナーを急ぎで雇用することになったり、いざというときのスタッフを雇ったりと、人件費は上がりました。そしてM&A実行は2か月延びたりとバタバタです。

 それでも営業利益は増えています。いまは店舗を拡大しようかどうか迷っているほどです。

 店舗型のリアルビジネスは、固定費が安い地方では本当に狙い目だということに気づきました。たまたま仕事で群馬に移り住むことになっただけですが、それが今回の成功を招いたいのです。UターンはIターンでの個人M&Aはチャンスがあると思います。

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