外国人雇用戦略/著者:深山沙衣子

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書籍情報

タイトル

中小企業が生き残るための外国人雇用戦略

~すぐに辞めない・逃げない人材づくり徹底ガイド

発刊 2024年2月14日

ISBN 978-4-7726-6242-0

総ページ数 227p

著者

深山沙衣子

マレーシアの専門商社や広告代理店勤務後、雑誌記者の職に就く。
後にフリーライターとなる。
ミャンマー人の夫と共に日本ミャンマー支援機構株式会社を創設。

出版

合同フォレスト

もくじ

  • はじめに
  • 第1章 「外国人の労働力」が企業と日本経済復活の救世主に
    • いま、日本では外国人を雇用する企業が増えている
    • 人手不足は多くの日本企業が抱える大問題
    • 外国人雇用における3大メリット
    • 長期的な雇用を目指すなら_3つの形態に注目
    • 自社に合った雇用形態は?
    • 外国人雇用のココがPOINT
  • 第2章 外国人を雇用するときによくある誤解
    • 外国人雇用が失敗する3つのパターン
    • 経営者として避けては通れない「お金」の問題
    • 実はそれ間違っています!経営者が陥る3つの誤解
    • 外国人雇用のココがPOINT
  • 第3章 人手不足解消の鍵を握る「技能実習制度」をまるっと理解
    • 技能実習制度のはじまりと現状
    • 技能実習制度の仕組みをチェック
    • 技能実習制度を利用するまでの流れ
    • 良い監理団体を見つけるためのチェックポイント
    • 良い送り出し期間を見つけるためのチェックポイント
    • こんなときどうする?技能実習制度にまつわるQ&A
    • 外国人雇用のココがPOINT
  • 第4章 【入国・入社前】ミスマッチを防ぐ面接術&採用後に必要な手続き
    • 面接方法の基本
    • 短い時間で外国人を知るための面接心得3つ
    • ミスマッチを防ぐ面接術 技能実習生の場合
    • ミスマッチを防ぐ面接術 正社員雇用の場合
    • 採用から入社までの過程とよくあるトラブル事例
    • 採用後のトラブルをなくすために企業ができること
    • 外国人雇用のココがPOINT
  • 第5章 【入国・入社後】スタートが肝心! 外国人を迎えるための準備と施策
    • 働く外国人がストレスを溜めないための方策とは
    • 入国から受け入れまでに企業ができること6つのこと
    • 外国人雇用のココがポイント
  • 第6章 そこに愛はあるか? 外国人たちに長く働いてもらうための秘訣と条件
    • 働く外国人たちが重視する3大要素を把握する
    • 離職を防ぐには「賃金」の見直しを
    • 働く外国人にとって残業が大切な理由と注意点
    • 長く働きやすい社内体制づくりに必要な9つの条件
    • 待遇が良いのになぜ? 経営者が見直すべき外国人労働者との向き合い方
    • 外国人労働者との絆を深めるための秘訣
    • 外国人雇用のココがPOINT
  • 第7章 ノウハウを基に考える、外国人雇用の失敗例とプロによる解決策
    • 外国人技能実習機構の監査が入り、外国人の受け入れが5年間停止に
    • 技能実習生が「集団逃亡」
    • アルバイトの外国人留学生が賃金の未払いを訴えた
    • 時脳実習生の人選を監理団体任せにし、入国後に逃亡
    • 外国人雇用のココがPOINT
  • 第8章 大いに悩み、大いに笑う! 「人間愛」で外国人雇用を成功させよう
    • 経営者に備わる「人間愛」が外国人雇用を成功に導く
    • 固定概念に縛られない、新しい従業員との付き合い方を考える
    • 外国人雇用のココがPOINT
  • おわりに

はじめに

 中小企業には資金調達や営業力の強化などの課題がありますが、筆者が仕事として携わるのは「人手不足の解消」です。

 不安な状態にある中小企業を人材斡旋の面からできる限り支援し、業績を上げていくのが私たちのミッションです。

 夫がミャンマー人であり、夫が過去30年近くにわたり、ボランティアで外国人の仕事探しをサポートしてきた経験から、筆者は夫と共に外国人への職業紹介を行うことになりました。

 外国人労働者のほとんどは、家族や親を経済的に救うために来日します。彼らの願いである「稼ぐ」ことが実現するよう、会社と人材との間で調整を続けること、そして外国人が日本の生活になじむように支援することが重要です。

面接の心得

 自分のことを優秀だと思い込んでいる人の場合、企業に対しても高いレベルの要望を求めてきます。採用後・入社後であっても、自分の能力に見合った環境だと思えなければ離職してしまうこともあるでしょう。

 日本人が日本の企業に勤める場合、どのような職業であってもだいたいの業務内容や職場環境が、なんとなくでもイメージできます。ただし、外国人に対して「なんとなく分かるでしょ?」は通じません。採用後のトラブルにつながらないように、面接の段階から仕事内容と職場環境についてはシッカリ説明してください。

 面接時に提出される書類には、面接を受ける外国人の情報がビッチリ記載されています。たっぷり情報があるようにみえて、話を聞いてみないとわからないようなことがたくさんあるのです。質問量が多くてもかまいませんので、積極的に質問してみましょう。

入国から受け入れまで

入国時にはお迎えに行く

 技能実習生が入国するときは、空港までお迎えに行ってあげてください。

 見知らぬ土地、慣れない言語が飛び交う環境に不安を感じていることでしょう。

 事前に、誰が、いつ、どこに迎えにいくのかを明確にして、本人と共有しておくのがベストです。

入国・入社後の諸手続きに全面的に協力する

 日本に来て間もない外国人にとっては、諸手続きがハードル高めです。

 手続きに時間がかかれば、働くまでの期間が無駄になります。不備がなければ働くことができるはずです。

 トラブルを未然に防ぐためにも、本人にまかせっきりにしないで、協力してあげましょう。

日常生活におけるルールを教える

 異文化で育った外国人にとってはすべて初めて経験するものであり、ルールがわからなくて当然です。

 彼らが日本の生活にできるだけ早く順応できるよう、生活に必要な基本ルールを教えましょう。

母国での食生活に近い環境づくりをサポートする

 海外の食材を取り扱うスーパーマーケットをピックアップして紹介したり、調理器具の紹介をしてあげると親切でしょう。

 業務用スーパーが近くにあると喜ばれることが多いです。

外国人の就労者をまとめる担当者を決める

 外国人対応は時間が拘束されやすく、就業時間外の対応を求められることもあるため、担当者は複数人で担ってください。

 何らかのかたちで外国人従業員といつでも意思疎通が図れるようにしておきましょう。

相談窓口を設置する

 相談窓口の設置も効果的です。相談された内容がわからなければ、専門家や機関などに相談できるように整えていきましょう。

無断欠勤でも怒らずに

 無断欠勤を厳禁と思っている日本人とは裏腹に、外国人たちは平気で無断欠勤をします。

 無断欠勤をした理由を問い、その理由が寝坊であっても対策を伝えるようにしてください。

 新しい常識や価値観に触れらばかりの外国人にとっては、理解できないことが多いのです。

 休むときには、必ず連絡をする習慣になれてもらう意識をさせましょう。

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