私の「結婚」について勝手に語らないでください。/著者:クァク・ミンジ

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※そのままの文章ではありませんが、試し読みする感覚でお楽しみください。

書籍情報

タイトル

私の「結婚」について勝手に語らないでください。

発刊 2024年1月6日

ISBN 978-4-7505-1826-8

総ページ数 247p

著者

クァク・ミンジ

エッセイスト、コラムニスト。
テレビ番組、広告、モバイルコンテンツの制作者。非婚ライフ可視化ポッドキャスト「ビホンセ」の製作者兼進行役を務める。

出版

亜紀書房

もくじ

  • プロローグ──こんなテーマで本を書くなんて
  • 非婚宣言──何もそんな決心までしなくても
    • こんにちは、非婚です
    • 住む家のために結婚はできない
    • 結婚までは愛せない、あなたを愛したのだ
    • 非婚主義者のくせになぜ恋愛するのか
    • 甥や姪がそんなにかわいいなら自分の子を産めばいい
    • ロングタイム・ノ氏ですね
  • 非婚の冠婚葬祭──幸せと悲しみを分かち合うのに損も得もない
    • 私が暮らすあの家
    • 私もお母さんみたいに生きたい
    • 非婚者の結婚式
    • 非婚で生きるにはしっかり稼がないと
    • 私のお葬式で棺を担いでくれますか
  • 非婚ライフ──自分と連れ添って生きる
    • 大田で生まれた色黒の子
    • 私たちは互いの体を観察しながら成長した
    • 私のトリセツ
    • 好きだから線を引いたんです
    • 好みの発見
    • おばあさんの瞳にチアーズ!
    • 夫はいません。でも、推しはいます
  • 非婚共同体──完璧に理解できなくても完全に愛することはできる
    • ブックフェアに母が来た
    • 一緒に越えていく日曜日
    • 笑っているうちに一緒にいかだの上に、しかもこんなに遠くまで
    • 知らない犬と飛行機に乗った
    • あなたが死んだら
    • 私の祖母
    • どうしてあなたが非婚をとやかく言うんですか
  • エピローグ

非婚主義者の愛し方

 私は非婚主義者です。

 すべての人が恋愛に命を懸け、その恋愛というのは法的に結婚が可能な異性間のものであり、とくに女は男なしに生きていけないという勝手な推測をする人がいるのは、残念でなりません。

 寂しさは感じます。恋愛もときどきします。

 しかし、自分の情緒的安定の管理を他人に任せてしまうのは危険です。生活したいから安心をしたいからと、結婚を選択して私に意地悪をしているのだとしたら、呆れてしまいます。

 自分にとっては、好きな相手を見て恋愛をします。相手と自分の時間、エネルギー、お金を確認して、一緒にいたいと望むときに適度にいい関係を築くものだと感がえているのです。

 非婚主義者は、非婚でいるだけです。非恋愛というわけではありません。

 けれど、非婚だからといって既婚者を攻撃したりディスる気もありません。それぞれに望む生き方をして下さい。

非婚で生きるには稼ぐ

 非婚で生きるにはお金がなければなりません。正しいことのように思えるが、お金がないなら非婚で生きてはいけないというようにも聞こえます。

 しかし、お金がたくさん必要だという言葉の裏にあるものが私の心をざわつかせるのです。

 結婚したからといって、一生の報酬を得られる仕事が補償されるわけではありません。夫婦で計画した安泰プランの長期的なマネープランが崩れることだってあります。結婚によって作られた家族の生活は基本的に、一人分のそれよりも必要な金銭的規模が大きいのです。

好みの作り方

 何かをきれいだと思ったり、私がそれを好きだと確信するのには必ず心動かされたエピソードがあります。

 友人がハイカットのエアジョーダンを買ってくれたことがありました。あまりに履き心地がよくて、別のデザインを買い足したのです。自分のお金でスニーカーを買うのは何年ぶりでしょう。

 恋人の好みも似たものがあります。恐れるほど私と違ってはいなくて、それでいてかかわってみたい魅力を持った人たちだから一緒にいるのではないかと思うのです。

夫はいないけれど推しはいます

 友人のYは、推し活に対して「超能力を持つようになること」だと言いました。

 私もキム・ヒジンさんにハマったことがあります。車の事故と地獄の会議が重なったときに、キム・ヒジンさんは嫌な出来事を忘れてくれる存在となっていました。

 キム・ヒジンさんの動画を見ているときは、1時間が1分に感じられたものです。

 推し活するようになるまでは、上司にひどいことを言われたり、電話越しにクライアントのきつい言葉に耐えなければなりません。心の動揺が収まらないこともしばしばあるでしょう。

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